数学の問題集です。解きたくなる問題を集めました。
数学の問題を解くというと、いやいややっている印象が強いと思います。でも、この本には「解きたくなる」問題が集められています。
著者らは、数学を教える手法を長年研究してきました。そして、あるとき、「現実の世界に数学の問題がデザインされる」と「ひと目で問題を解きたくなる」ことに気づきます。コップやタイル、チョコレート、窓枠、オセロのコマなど「現実の物」が数学との橋渡しを生き生きと演じると、数学が身近な形で現れ、問題を解くこと自体が面白くなるという訳です。
3人の著者はすべて、多くの人に数学の面白さを知ってもらいたいと願っています。その願いを叶える一歩になる本だと思います。(店主)
解きたくなる数学
佐藤雅彦
大島遼
廣瀬隼也
岩波書店
2021年9月28日発行
定価(本体1800円+税)