ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2021年1月28日木曜日

【本の紹介】こたつ




 こたつを真ん中に、大晦日からお正月までの家族のようすを描いた絵本です。ご飯を食べたり、新聞を読んだり、料理の下ごしらえをしたり、こたつは暮らしの中心になっています。

 こたつは居間の真ん中に置かれているようです。この絵本でもこたつはページの真ん中に置かれています。そこに家族が集います。私たちはこたつの真上から、この家族と一緒に、何気ないけどとても楽しいひとときを過ごします。

 生活様式が変わり、こたつはあまり使われなくなったようです。私にとっても今、こたつは懐かしく思うものになってしまいました。こたつはその中で足が触れ合ったり、ともに過ごす人をとても身近に感じることができました。こたつは家族の繋がりを確認できる場であったのかもしれません。

 こたつとともに細々とした生活のようすが描かれています。そこにある別の物語を読み取ることも絵本ならではの楽しみです。(店主)


こたつ

麻生知子


福音館書店

2020年11月15日発行

本体1300円+税

2021年1月27日水曜日

【本の紹介】ちいさなバレリーナ はじめてのバレエきょうしつ




 新しいことを始めるとき、誰もがワクワクしてきます。そんな気持ちが伝わる絵本です。

 主人公のまいちゃんの家の近くに子どものバレエ教室があります。窓から中のようすを見ることができます。きっとまいちゃんは毎日のようにレッスンを見ていたのでしょう。そんなまいちゃんにある日、おかあさんが言いました。「バレエきょうしつの けんがくに いってみる?」

 まいちゃんは念願のバレエ教室に行けることになりました。バレエ教室に通うには、何が必要になるのでしょう。まいちゃんはレオタードにバレエシューズ、タイツ、ヘアピンなどをバレエ用品のお店で買いそろえます。それだけでまいちゃんは夢ごごち。レッスンも始まり、まいちゃんはうれしくてたまらないようすです。

 まいちゃんにエールを送ります。日本人バレリーナで国際的に評価されている人も少なくないようです。私たちがバレエを身近に感じる機会は、これからもっと増えてくると思います。(店主)


ちいさなバレリーナ はじめてのバレエきょうしつ

朝比奈かおる


講談社

2020年11月24日発行

本体1400円+税

2021年1月26日火曜日

【本の紹介】野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から冬まで




 草花あそびをお話仕立てで教えてくれる絵本です。秋から冬にかけて楽しむ草花あそびを紹介します。

 野ねずみの兄弟たちが教えます。まだ子どものねずみですが、自分のことは自分でできるようになったので、今は生まれ育った家を出て、兄弟だけで暮らしています。

 季節は秋。もうすぐ冬もやってきます。冬支度をしながら、野ねずみの兄弟は落ち葉や木の実で、いろいろな虫や動物たちをつくります。雪が降ったらクリスマスの飾り付けをします。春になったら、お父さんとお母さんが遊びにいくと手紙をくれました。春の草花でパーティーを開きます。

 いろいろ楽しいものができるので驚きます。できあがりの写真を見るだけでワクワクしてきます。わかりやすい作り方が載っています。みんなで楽しみましょう! (店主)



野ねずみきょうだいの草花あそび 秋から春まで

相澤悦子 さく

長谷川直子 え


福音館書店

2020年10月15日発行

本体1100円+税

2021年1月23日土曜日

【本の紹介】シェルパのポルパ 冬虫夏草とおおきなヤク




 この絵本の主人公のポルパは、ネパールのヒマラヤ山麓に暮らすシェルパ族の子どもです。シェルパ族の中にはヒマラヤの山々を案内することを仕事にしている人がいるため、今では「シェルパ」といえば山岳ガイドを思い起こす人が多くなりましたが、もともとはシェルパ族を指す言葉です。

 ポルパも山岳ガイドのシェルパを目指しているようです。どうぞこの絵本の前作の「シェルパのポルパ エベレストにのぼる」もお読みください。この絵本では、シェルパ族にとって大切な動物のヤクが描かれています。ヤクはウシの仲間で、畑を耕すのを手助けしたり、お乳からバターやチーズをつくったり、毛皮であたたかい服をつくったり、重い荷物を運んだり、さまざま役目を果たします。ポルパは赤ちゃんのことからヤクのプモリと一緒に育ち、今では親友同士になりました。

 ポルパにはおばあちゃんがいます。ある日、おばあちゃんを訪ねると、何だか元気がありません。お腹が痛いといい、ポルパに薬草を取ってきて欲しいと頼みます。ポルパはプモリを連れて薬草を探してくると約束します。ポルパは村の長老でお坊さんのラマに薬草はどこにあるか尋ねます。ラマは「冬虫夏草」を探しなさいと教え、どこでみつかるか地図まで書いてくれました。

 冬虫夏草がある場所にはヤクたちがたくさん住んでいるそうです。でもポルパたちが到着すると、ヤクの姿はどこにも見当たりません。そこにいたのは、丘にみえるくらい大きな1頭のヤク! ポルパは冬虫夏草を見つけることができるのでしょうか。(店主)


シェルパのポルパ 冬虫夏草とおおきなヤク

石川直樹・文

梨木羊・絵


岩波書店

2020年10月27日発行

本体1800円+税

【本の紹介】怪物園




 色鮮やかに、丁寧に描かれた怪物たちが表紙を飾ります。恐ろしい姿をしていますが、どこかユーモラス。強烈なインパクトで私たちを絵本の世界に引き込みます。

 化け物屋敷に見える「怪物園」は4本の足を持ち、動物のように動き回ることができるようです。遥かいにしえの時代から怪物たちを乗せ、長い旅を続けてきました。

 ある静かな夜のこと。怪物園はうっかり玄関口を開けたまま眠ってしまいます。さあ、たいへん! 怪物たちが外に抜け出して、街の通りを行進しはじめました。突如現れた怪物を見て人々は恐ろしくなり、大人も子どもも家の中に逃げ込みます。

 まるで新型コロナウイルスの感染拡大に悩む私たちの姿を写したようにも思えます。怪物たちがいなくならない限り、人々は外に出ることもできません。家にこもる子どもたちは空想力を発揮してこの危機を乗り切り、やがて解決に導きます。(店主)


怪物園

junaida


福音館書店

2020年12月5日発行

本体1800円+税

【本の紹介】氷上カーニバル




 冬のお祭りを描いた絵本です。雪と氷に閉ざされた世界だからこそ、お祭りで生きる喜びをより強く感じることができるのかもしれません。

 北国の大きな公園に大きな池がありました。冬になると池の表面は全部氷ってスケートリンクになります。そして、ある日、お祭りが始まります。氷上カーニバルです。

 この絵本は、大正時代から昭和にかけて北海道札幌市の中島公園で行われていた氷上カーニバルにヒントを得て作られました。絵本の最後に1930年撮影の写真が掲載されています。仮装してスケートをする人たちがとても楽しそう。こんなにモダンなお祭りが当時行われていたことに驚かされます。

 絵本ではたぬきも一緒にカーニバルを楽しみます。お祭りを通じて、私たちは生命の繋がりを再確認するのです。(店主)


氷上カーニバル

あべ弘士


のら書店

2020年11月10日発行

本体1600円+税

2021年1月21日木曜日

ちいき新聞で「美爆音! ぼくらの青春シンフォニー」が紹介されました!




 習志野高校吹奏楽部で音楽に打ち込む少年たちの姿を描いた「美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち」(岩崎書店)がちいき新聞2021年1月22日号で紹介されました。この作品の主人公「ハルカ」のモデルは習志野高校吹奏楽部2019年度部長の酒井悠歌(さかいはるか)さんです。

 ハルカは小学4年生で吹奏楽に目覚め、吹奏楽の名門といわれる習志野高校に入学し、やがて吹奏楽部の部長を務めます。ハルカの小学4年から高校を卒業するまでの9年間を描いたリアルな青春ストーリーに多くの人が惹きつけられています。

 ちいき新聞の記事では、この作品の中でとくに好きという場面を編集担当の山田裕子さんや著者のオザワ部長さん、そして主人公のモデルになった酒井悠歌さんが紹介しています。読者一人ひとりがご自分の感想と比べてみても面白いと思います。

 部活動に関心を寄せ始める小学生から楽しめる作品です。くわのみ書房でも絶賛販売中。ぜひお手に取ってご覧ください。(店主)

美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち

オザワ部長・著

pon-marsh・絵

岩崎書店

2020年11月16日発売

本体1400円+税

2021年1月20日水曜日

追悼 安野光雅さん




 絵本作家の安野光雅さんが昨年2020年12月24日に亡くなられました。94歳でした。

 安野さんはたくさんの絵本をつくったので、読む人一人ひとりでその代表作はきっと異なるでしょう。1977年発行の「旅の絵本」(福音館書店)も安野さんの代表作といってよいロングセラーの絵本です。

 今手に入るこの絵本には、安野さんご自身が書かれた、2009年1月20日の日付が入った解説が付いています。表紙から始まる一つひとつの場面ごとの解説を読むと、この絵本をいっそう楽しむことができます。舟でやってきた旅人は馬に乗り、ゆっくりと旅を続けます。風景は変わりますが、人々はその地に根ざした生活を続けています。私たちも絵本の世界に入り、旅人となります。

 「旅の絵本」は風景画で構成された絵本です。どこか不思議なところがある風景画で、その不思議なところが私たちを惹きつけるのでしょう。安野さんのご冥福を祈ります。(店主)

2021年1月16日土曜日

にぎやかな書棚をつくっていただきました!




 年が明けてにぎやかな書棚をつくっていただきました。お正月に合わせて十二支などをテーマにした絵本が並びます。2月の節分に向けた絵本もあります。コロナウイルス感染拡大の第三波を受けて感染緊急事態宣言が再発出され、外出もしずらくなりました。お家遊びの絵本で楽しみましょう。選書と飾り付けは、絵本の読み聞かせの活動をされているユニット、《えほんの木》の宮本由佳理さんにお願いしました。手作りの「びゅんびゅんごま」もあります。どうぞ店内でごゆっくりご覧ください。(店主)

2021年1月15日金曜日

【本の紹介】母の友2021年2月号




 子どもが描く絵について考えてみましょう。「母の友」2021年2月号の特集テーマは「子どもの絵について話そう おえかきは自由だ!!」です。

 絵本作家やアートの研究者たち4人にお話を聞いたインタビュー記事が掲載されています。子どもの絵に接するとき、子どもを一人の人格者として認め、大人の価値観を押し付けないことが重要なポイントになりそうです。

 子どもの絵を保管するときのコツも教えてくれました。日付や年齢を記録として書き入れておくとよいという提案。これはなかなかよいアイデアだと思います。子どもの成長の過程を後から振り返ることができて、大人も子どもも楽しめると思います。

 絵本作家のスズキコージさんやMAYA MAXXさんのお話を楽しく読みました。子どもが絵を描くときの原動力となる感動や疑問が、アートやサイエンスが生まれることにつながったという指摘も興味深く感じました。(店主)


「母の友」2021年2月号


福音館書店

2021年2月1日発行

本体527円+税

【本の紹介】おっと おっと おっとっと(ちいさなかがくのとも2021年2月号)




 子どもが3人、両足ですっくと立っている場面から始まります。次に、フラミンゴみたいに片足を上げます。ゆらゆらしないで立っていられるかな?

 さらに片足のまま、つま先立ちしてみましょう。あらあら、からだがゆらゆらし始めて、「おっと おっと おっとっと!」。バランスを崩して転びそうになりました。

 体のバランスが崩れるのは、どんなときでしょう。この絵本の付録の解説によると、ものを安定して支える領域があり、そこから重心が外れると、ものはバランスを崩して不安定な状態になるそうです。その領域は支持面と呼ばれています。人は両足で立っているより、片足で立っている方が支持面は狭くなります。さらにつま先立ちでは、もっと狭くなります。支持面が狭くなると、重心はそこから外れやすくなり、バランスを崩して「おっとっと」となるのです。

 人がバランスを立て直す能力は、経験を重ねるほど高くなるそうです。子どもたちはこの絵本を読んで「おっとっと」をたくさん楽しむことにしましょう。(店主)


おっと おっと とっとっと(ちいさなかがくのとも2021年2月号)

小野寺悦子 ぶん

福知伸夫 え


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月14日木曜日

【本の紹介】うみのみちしるべ(かがくのとも2021年2月号)




 海には船の通り道があります。でも海の上では、陸地のようにどこが道なのかはっきり分かる訳ではありません。船に道がどこか教えているのが「うみのみちしるべ」です。

 海の通り道は航路、「うみのみちしるべ」は航路標識と呼ばれています。お馴染みの灯台も航路標識の一つです。でも、航路標識は灯台だけではありません。

 この絵本ではフェリーの運行に合わせて、いろいろな航路標識を紹介しています。フェリーが暗い夜の海に向けて出発しました。フェリーは航路標識のおかげで、暗い夜でも安全に航路を進むことができます。

 作者の谷川夏樹さんによると、夜の海はこの絵本で描いたよりもっと暗く、月が無い夜は本当に真っ暗だそうです。そんなとき、遠くに見える航路標識の光をとても頼もしく感じたそうです。あなたの心にも航路標識がありますように!(店主)


うみのみちしるべ(かがくのとも2021年2月号)

谷川夏樹 さく


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月12日火曜日

【本の紹介】プレゼントをかいに(こどものとも年少版2021年2月号)



  墨一色の版画の絵本です。一見すると地味な図柄ですが、登場するお猿さんたちがとても生き生きと描かれていて、その温もりまで伝わってくるようです。

 お猿さん一家には3匹の子どもがいます。今日は子どもたちの誕生日。おかあさんはプレゼントを買いに出かけます。

 帽子屋と鞄屋と靴屋に行き、プレゼントを選びます。それぞれのお店にはたくさんの商品が並んでいます。おかあさんはどれを選んだのでしょう。当てっこ遊びができる絵本です。ぜひみなさんで当ててみてください。

 おかあさんは最後に、ケーキ屋に行きました。ここでもたくさんのケーキが並んでいます。おかあさんが一生懸命考えて選んだプレゼントやケーキ。答えは最後まで読めば分かります。(店主)


プレゼントをかいに(こどものとも年少版2021年2月号)

村田エミコ さく


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月9日土曜日

【本の紹介】カメとクロジャガー(こどものとも年中向き2021年2月号)




 ペルーの昔話の絵本です。昔話らしいダイナミックな展開のお話が楽しめます。南米ペルーのジャングルをダイナミックに描いた絵は迫力ある仕上がりです。

 クロジャガーと力比べをする羽目になったカメが、機転を働かせて見事勝利するまでを描きます。強くて勇ましい存在のジャガーですが、泳げないという弱点を持っています。小さなカメに負けてしまうなど、昔話の世界は皆が上手くバランスを取りながら暮らしているのです。

 クロジャガーは普通のジャガーと種が異なる訳ではなく、稀にみられる個体の変異だそうです。ジャガー特有の斑点模様が残っていることを、あべ弘士さんの絵でも表現されています。湖に住むマナティも重要な役どころで登場します。マナティは海にいるものと思っていましたが、河川や湖、そして河口、沿岸に生息しているとのこと。海域にも生息するそうですが、南米に分布するアマゾンマナティと呼ばれる種は淡水域に限られるそうです。

 カメ、クロジャガー、そしてマナティを表情豊かに描き、お話の面白さを深めています。描き込まれたジャングルの絵からも、生命力の強さが伝わります。(店主)


カメとクロジャガー(こどものとも年中向き2021年2月号)

ルイス・ウルテアガ 採話・原文

星野由美 再話

あべ弘士 絵


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月8日金曜日

【本の紹介】ゆめみのえ(こどものとも2021年2月号)




 江戸時代に実在した絵師をモデルにした創作絵本です。幻想的なお話と江戸時代に描かれたような軽妙な絵の組み合わせは、とてもよくマッチしています。

 この絵師は江戸時代中期に活躍した鍬形蕙斎(くわがたけいさい)。絵本では「ケイサイさん」と呼ばれています。鯉の絵を描きながら、うとうとしてしまったケイサイさん。夢の中で鯉になっていました。

 鯉のケイサイさんは釣り上げらえてお城に運ばれます。まな板の上で包丁が近づいてきたそのとき、ケイサイさんは目を覚まします。でも、ケイサイさんは夢に見た鯉がとても気にかかります。そこでお城に行ってみると、今まさに鯉が切られようとしていました。ケイサイさんは鯉をゆずってもらい、川に逃してあげました。

 絵は蕙斎による「略画式」という絵本の絵を元に描かれました。お話は「雨月物語」の中の「夢応の鯉魚」を下敷きに、主人公を蕙斎に置き換えてつくられたそうです。「雨月物語」の作者の上田秋成も蕙斎と同時代の人です。江戸時代にタイムスリップしたような気分を楽しみましょう。

 この絵本は短編アニメーションの「ゆめみのえ」と並行して制作されました。アニメーション「ゆめみのえ」の上映情報は「ヤマムラアニメーション」のウェブサイト(http://www.yamamura-animation.jp)でみることができます。(店主)


ゆめみのえ(こどものとも2021年2月号)

山村浩二 作


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月7日木曜日

【本の紹介】みんな知ってる? 会社のしごと(たくさんのふしぎ2021年2月号)




 大人になると多くの人は会社で仕事をするようになります。いろいろな会社があって、いろいろな仕事があります。たくさんありすぎて、大人でも全部は知らないでしょう。どんな仕事があるのか、この絵本でみてみましょう。

 ものをつくる会社があります。つくるとき、その材料を別の会社から買うことがあります。会社と会社がものを売り買いすることはめずらしいことではなく、それを仕事にしている人たちはたくさんいます。私たちはつくられたものを商品として買いますが、材料を買うことはあまりありません。だから、会社同士で材料の売り買いがあることもよく知らないのです。

 日本の会社の数は約350万社にも上るそうです。どんな会社がどんな仕事をしているのか、知らないことも多いのです。でも、確かにそこで仕事をする人たちがいて、私たちの社会や生活が成り立っています。見えないところで私たちを支えてくれている人たちが大勢います。それを知ることはとても大切なことだと思います。

 この絵本は2019年の夏から秋にかけて取材した内容をもとにしてつくられたそうです。その後、新型コロナウイルスの感染拡大があり、私たちの社会は、さらにいっそう新しい働き方を求める動きが強まりました。働き方は変わっても、仕事自体の内容が変わる訳ではありません。会社の仕事について知ることは、私たちがよりよい社会をつくることに繋がっていくと思います。(店主)


みんな知ってる? 会社のしごと(たくさんのふしぎ2021年2月号)

野田映美 文・絵


福音館書店

2021年2月1日発行

本体700円+税

2021年1月6日水曜日

【本の紹介】じゃがーくん(こどものとも0.1.2. 2021年2月号)




 ジャガーは上手に木登りをするそうです。この絵本の主人公の「じゃがーくん」も木に登り始めました。もう夜になろうとしている時間。高いところにある枝には誰かが止まっているようです。

 枝にいたのは「ふくろうくん」でした。じゃがーくんが「よいしょ よいしょ」と登っていくと、ふくろうくんは「じゃがーくん どこいくの?」と聞きました。じゃがーくんは「いいとこ いいとこ」と答えます。

 じゃがーくんはどんどん登っていきます。途中の枝にはへびやさるやなまけものも待っていて、みんなじゃがーくんがどこにいくのか聞いてきます。でも、じゃがーくんの答えは同じ。「いいとこ いいとこ」。

 じゃがーくんと一緒に「いいとこ」をがめざすことにしましょう。素敵なことが待っていますよ。(店主)


じゃがーくん(こどものとも0.1.2. 2021年2月号)

藤島由美 さく


福音館書店

2021年2月1日発行

本体400円+税

2021年1月5日火曜日

あけましておめでとうございます!




 あけましておめでとうございます。くわのみ書房は1月5日(火)から今年の営業を開始します。穏やかに新年を迎えました。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収束する気配をみせません。安全・安心な生活が早く戻ってくるよう願っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(店主)

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.9

 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.9」を開催します。「子どもに語る アンデルセンのお話」(こぐま社)の中からお話を一つ、くわのみ書房のスタッフが声に出して読みます。子どもだけでなく、大人の方もお気軽にご参加ください。 ■日 時:2024年5月4日(土)午前11時~...