素敵なタイトルの絵本です。幻想的な表紙の絵は、この絵本が導く世界の深さを予感させます。
子どもの名前はフィン。フィンは窓から海を見つめています。おじいさんならきっとこう言ったでしょう。「ふねをだすには さいこうの日だ」。でも、もうおじいさんはいません。
フィンにはおじいさんの話す声が聞こえてきます。「ずうっと ずうっと とおくにな、海とそらがであうばしょが あるんだよ」。フィンはおじいさんを思い出しながら船をつくります。疲れて昼寝をしてしまったフィンが目を覚ますと、いつの間にか船の旅が始まっていました。
大きな金色の魚がフィンの旅の水先案内人を務めます。金色の魚は誰かとよく似ているように見えます。フィンと一緒に「海とそらがであうばしょ」に向かう旅を楽しみましょう。(店主)
海とそらがであうばしょ
テリー・ファン&エリック・ファン 作
増子久美 訳
化学同人
2020年11月発行
定価(本体2100円+税)
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