ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2018年12月30日日曜日

今年もお世話になりました。




 今年もお世話になりました。支えてくださったみなさまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。(店主)

2018年12月29日土曜日

【本の紹介】戦争なんか大きらい!




 60余名の画家たちの協力を得て、2015年に「戦争なんか大きらい!~画家たちのメッセージ」展が開催されました。画家たちが平和への思いを込めた絵を展示しました。この本はそれらの絵に、人権と平和への願いが込められた日本国憲法の条文を添えて構成されています。
 61人の画家たちによる61枚の絵はそれぞれが個性的です。ユーモアたっぷりの絵もあれば、ちょっと毒の強い絵もあります。
 憲法の条文は全103条の中から、平和と人権に関わる条文を抜粋しました。絵と合わせて読むことでインパクトを増しています。
 一つひとつの絵に、画家たちの平和を求める強い意思表示が感じられます。私たちが子どもたちに届けたいのは、何よりも戦争のない平和な世界です。その思いを多くの人たちと共有したいと思います。(店主)

戦争なんか大きらい!
子どもの本・九条の会 著

大月書店
本体1800円+税
2018年9月14日発行

【本の紹介】子ども文庫の100年




 子どもたちに本の楽しみを伝えたいと願う人たちが大勢います。そうした人たちの活動の拠点の一つになっているのが、私設の図書館ともいえる子ども文庫です。この本は、日本の子ども文庫のの全体像を描く力作です。
 子ども文庫には、自宅で行う「家庭文庫」と公的な施設を使う「地域文庫」があります。その形態はさまざまで、いろいろなバリエーションがあります。
 子ども文庫の先駆けは明治時代に見出すことができるようです。主に女性が担い手となって個人が運営する形態の家庭文庫は1960年代以降、爆発的に広がりました。そのきっかけとなったのが、石井桃子が自ら設けた家庭文庫の活動を紹介した「子どもの図書館」(岩波書店)です。やがて、主にグループで運営する地域文庫の取り組みも始まりました。
 子ども文庫の取り組みは、公的図書館の開設を求める運動や子どもたちに読書を強く働きかける運動につながっていきました。社会がどんな状況にあっても、本を子どもたちに届けたいと考える人がいることを心強く思います。時代の流れとともに、子どもたちと本の関係も変化していくでしょう。流れの先行きを考える上でも、この本は大いに役立つと思います。(店主)

子ども文庫の100年
高橋樹一郎

みすず書房
本体3000円+税
2018年11月1日発行

2018年12月28日金曜日

【本の紹介】雪の花




 ロシアのお話の絵本です。森の原っぱで動物たちモミの木の飾り付けをしています。今日は大晦日。みんな一緒に、新年をモミの木のまわりで迎えるのです。
 ところが、ろうそくを持ってくるはずのクマくんの姿が見えません。クマくんはひどい熱を出して、ベッドで寝ていたのです。お医者さんのキツツキ先生は「こんなに熱がたかいんじゃ、“雪の花”がないと、たすからんよ」と言います。
 まだ誰も見たことがない雪の花。どんな花で、どこに咲いているのかも分かりません。クマくんと一番仲のいい友だちのハリネズミが「だいじょうぶ、ぼくがきっと見つけてくるよ!」といって外に飛び出しました。ハリネズミはクマくんを助けることができるのでしょうか。 
 絵はロシアのオリガ・ファジェーエヴァが描きました。紫と青の色がとても印象的な絵です。お話は、ロシアの児童文学者・詩人のセルゲイ・コズロフによる同名の戯曲がもとになっています。文章は日本人の田中友子さんが書いており、日本のオリジナル作品として出版されています。(店主)

雪の花
セルゲイ・コズロフ 原作
オリガ・ファジェーエヴァ 絵
田中友子 文

偕成社
本体1800円+税
2018年11月発行

2018年12月27日木曜日

【本の紹介】きょうがはじまる




 朝起きて、今日が始まります。どんな一日になるのでしょう。
 まず何を着るのか考えます。髪型はどうしましょう。出掛ける前には朝ごはん。何を食べたいですか? 食事が終わってどこへ行く? 毎日、いろんなことができるはずです。
 子どもたちにとって同じ日は二度とやってきません。毎日毎日が特別な日です。子どもたちは膨大なエネルギーを生活の中で放出させながら成長していきます。
 大人はどうでしょう。毎日の生活は同じようなことの繰り返しでしょうか。朝起きて、まず何を着るのか考えてみる。そうすれば、今日が特別な日になるかもしれません。そんなことを考えさせられた絵本です。(店主)

きょうがはじまる
ジュリー・モースタッド 作
石津ちひろ 訳

BL出版
本体1600円+税
2018年8月25日発行

2018年12月23日日曜日

2019年カレンダー「のはらうた」を販売中です!




 今年も工藤直子さんの詩集の「のはらうた」から生まれたカレンダーができました。くわのみ書房でも販売しています。
 「のはらうた」は「くどうなおこ と のはらみんな」が作者です。動物や植物、虫、風など、野原にいるいろいろな連中の「のはらみんな」が詩をつくります。「くどうなおこ」さんは代理人を務めています。
 このカレンダーは書籍の「版画のはらうた」を制作するほてはまたかしさんが1987年から作り続けているそうです。毎年のカレンダーが5年くらいたまると一冊の書籍が出来ます。もう5冊になっているそうです。
 2019年は亥年です。巻頭の干支のページでは、いのししぶんたが「はしりぞめ」という詩を披露しています。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

2019年カレンダー「のはらうた」
くどうなおこ と のはらみんな 作
ほてはまたかし 版

本体1700円+税

「暮しの手帖」別冊 「暮らしのヒント集5」をお届けします!




 読み応えのある雑誌です。「暮しの手帖」別冊のシリーズ5冊目となる「暮らしのヒント集5」をお届けします。
 いろいろな方にインタビューをして、その中にある「暮らしのヒント」を拾い集めました。30代から80代まで、幅広い世代の方々が登場します。きっと役に立つ暮らしのヒントがそこにあります。
 絵本好きにはお馴染みの人も登場します。児童文学者の松岡享子さん、作家で書店のクレヨンハウスを主宰する落合恵子さん、そして絵本作家のどいかやさんです。どいさんのお写真を初めて拝見することができました。
 気になる方がもうお一人。画家の今井麗さんです。今井さんは生まれつきの難聴です。父親の今井信吾さんが「宿題の絵日記帳」(リトル・モア)という本を出版されています。この本は信吾さんが、日本聾話学校に通う麗さんや家族のことを描いた絵日記をまとめたもので、私も読んだことがあります。麗さんが今、3人のお子さんを育てるおかあさんになっていたことを知り、とてもうれしく思いました。(店主)

「暮しの手帖」別冊 暮らしのヒント集5

暮しの手帖社
本体1278円+税
2018年12月5日発行

「かぞくのじかん」Vol.46が入荷しました!




 生活がうまくまわっていないと感じたとき、時間の使い方を「見える化」すると問題解決につながるかもしれません。「かぞくのじかん」Vol.46(2019/WINTER)でヒントを探しましょう。
 特集のテーマは「時間の使い方を変えたい!」。時間レッスンとして6つの解決法が解説されています。まず始めに取り上げているのが時間の「見える化」、つまり「棚おろし」です。
 1日24時間の中で、何時に何をしているか、すべて「書き出してみること」が時間の棚おろしです。イライラした感情が生まれたり、時間の流れが滞ってしまうタイミングが分かります。
 時間の「見える化」で心と時間の整理にチャレンジしてみましょう。1年を振り返り、新年を迎えるこのときがいいチャンスかもしれません。(店主)

「かぞくのじかん」Vol.46(2019/WINTER)

婦人の友社
本体759円+税
2018年12月5日発行

2018年12月20日木曜日

【本の紹介】たいよう でてきたぞ(ちいさなかがくのとも2019年1月号)




 朝焼けの面白さを伝える絵本です。朝焼けは早起きしないと見られないので、夕焼けほど馴染みがありません。でも、一味違うスペクタクルを楽しめるようです。お正月に初日の出でチャレンジしてはいかがでしょう。
 冬の朝、あヒロくんは太陽より早起きして、おとうさんと外に出ました。太陽が山の上から出てくるところを見るつもりです。おとうさんは白い息を吐きながら「たんぼのほうまで いってみよう」と言いました。
 暗い空がだんだん赤くなり、雲が光っています。真っ赤な太陽が顔を出します。ヒロくんは太陽から目をそらしました。直接、太陽を見ると目を悪くしてしまうことがあるからです。周りの景色がどんどん赤くなっていきます。
 後ろからヒロくんを呼ぶ声が聞こえました。振り返ると、光の中を歩いてくる人がいます。おかあさんです。ヒロくんはおかあさんにさっき見たことを話しながら帰りました。ヒロくんがうれしそうに言いました。
 「ぼくは けさ たいようより はやおきしたよ」(店主)

たいよう でてきたぞ(ちいさなかがくのとも2019年1月号)
大橋政人 ぶん
松成真理子 え

福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税

【本の紹介】すきとおりすけのすけ(こどものとも年少版2019年1月号)




 この絵本に登場する「すきとおりすけのすけ」は透明人間です。透明人間は孤独です。友だちはいません。誰もその存在すら気づかないからです。
 自分でも自分の姿を見ることができません。すけのすけはペンキをかぶって、初めて自分の姿を見ることができました。ペンキ屋さんからも声を掛けてもらえました。
 転んだペンキ屋さんを助け起こそうと、すけのすけはペンキ屋さんの手に触れます。「て って あったかいんだ」と気づいたすけのすけ。もう孤族ではありません。
 折り込み付録の「作者のことば」はこの絵本の理解を助けてくれました。ぜひ一読することをお勧めします。(店主)

すきとおりすけのすけ(こどものとも年少版2019年1月号)
大槻あかね

福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税

2018年12月19日水曜日

notocoroオープニングイベントに参加しました!





 notocoroは、習志野市で子育て中の女性を中心に誰かの「やりたい」をサポートするグループです。「やりたい」を実現する「ばづくり」に取り組み、そのためのキッチン&フリースペースがいよいよオープンしました。ということで12月16日、notocoroオープニングイベントが開催。くわのみ書房も出店させていただきました。これからのnotocoroの活動の輪がどんなふうに広がっていくのか、大いに期待しています! (店主)

ミニ講演会&サイン会を開催しました!




 東邦大学付属東邦中学校・高等学校国語科教諭の堀越正光先生が今年9月、「東京物語散歩100」を上梓されました。朝日新聞東京版に連載されていたコラムの「東京物語散歩」を書籍化しました。その出版を記念し、くわのみ書房は12月15日、堀越先生のミニ講演会&サイン会を開催しました。
 本書のタイトルにある「物語散歩」とは、小説に描かれた場所を実際に訪れて、その作品をさらに深く味わうプラスアルファの楽しみのこと。堀越先生は勤務されている学校の生徒たちにもっと本に親しんでもらいたいと、課外活動の一環として1996年から実践されてきたそうです。
 ミニ講演会では堀越先生が小説で描かれた情景と物語散歩で見たことを対比させながら紹介。フィクションの世界に現実の場所が具体的に表現されていると、その作品に迫力が伴うようになることがよく分かりました。物語散歩を通じて、読者はその作品が創造されていくプロセスを感じ取ることができそうです。この本は読書の楽しみをさらに広げるきっかけにもなるでしょう。
 この日は堀越先生のかつての教え子たちも集まり、にぎやかなイベントになりました。ご来店いただいた方々にあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました! (店主)

2018年12月14日金曜日

15日(土)開催です! 「東京物語散歩100」出版記念 堀越正光先生ミニ講演会サイン会




 「東京物語散歩100」出版記念の堀越正光先生ミニ講演会サイン会を開催します。講師は本書著者で東邦大学付属東邦中学校・高等学校で国語科教諭の堀越正光先生です。ミニ講演会は参加希望者が定員に達し、お申し込みは締め切らせていただきました。ミニ講演会終了後はサイン会を開催します。本書は当日、店内で販売します。大勢の方々のご来場をお待ちしておリます。

■「東京物語散歩100」(ぺりかん社)出版記念
 堀越正光先生ミニ講演会&サイン会■

2018年12月15日(土)
会場:くわのみ書房
★ミニ講演会 15:00~16:00
参加費500円/定員10人/事前予約制になります。(定員に達しました。ありがとうございました)
★サイン会 16:00~17:00
参加費無料/本書は当日、店内で販売(1600円+税)します。

「赤羽末吉の人と作品」について学ぶ




 赤羽茂乃さんの講演を聞きました。演題は「赤羽末吉の人と作品」。赤羽茂乃さんは赤羽末吉のご子息と結婚され、家族の一員として赤羽末吉と接しました。赤羽末吉没後は多くの原画・スケッチ・資料などの整理に携わり、偉大な絵本作家の研究とその業績を広く紹介する活動を続けています。
 赤羽末吉は第2次世界大戦の終わりを中国で迎えています。中国大陸の雄大な自然と暮らしが末吉に与えた影響はとても大きく、中国への愛情と尊敬は生涯失うことがなかったようです。モンゴルにも出かける機会があり、その経験は「スーホの白い馬」の制作に生かされることになりました。
 赤羽末吉は外国の文化を理解することの大切さを強く感じていたようです。文化の理解を通じて国と国の交流が深まり、それが世界の平和につながります。日本の文化、自然を愛した赤羽末吉ですが、人間としての本質的な部分で国際性も兼ね備えていたと思います。今回の講演はJBBY(日本国際児童書評議会)が主催する「国際アンデルセン賞講座」第1回として行われました。赤羽末吉は1980年、日本人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞し、国際的にも高い評価を得ています。
 赤羽末吉の晩年を身近な存在として支えた赤羽茂乃さんのお話からは赤羽末吉への深い理解を感じることができます。そして、赤羽末吉の作品を知ることは、絵本そのものをさらに深く理解するための道筋になるように思います。(店主)

【本の紹介】盆栽をそだてる(たくさんのふしぎ2019年1月号)




 埼玉県さいたま市に盆栽町という街があります。名前の通り、盆栽を育てたり売ったりする盆栽園がたくさん集まったところです。この写真絵本の作者はこの街の盆栽園で盆栽を育てています。
 小さな鉢で木を育てることを盆栽といいます。鉢で育てる盆栽の木は地面で育つ木と同じです。ただ、鉢の中は土の量が少ないため、盆栽の木が大きくなることはありません。
 でも盆栽には、とても長生きしている木もあります。そうした盆栽は幹が太くて立派です。小さな木でもそれまで過ごした年月が感じられ、不思議な気持ちになります。盆栽の魅力の一つです。
 盆栽は、木の姿を美しく保つことに、とても気を配るそうです。その美しさを愛でることが盆栽の醍醐味です。この絵本はとても丁寧に盆栽のことを教えてくれます。読めばきっと盆栽が好きになります。(店主)

盆栽をそだてる(たくさんのふしぎ2019年1月号)
村田行雄 文
関戸勇 写真

福音館書店
2019年1月1日発行
本体667円+税

2018年12月13日木曜日

【本の紹介】せんにんみかん(こどものとも2019年1月号)




 静岡県の伊豆半島に伝わる昔話の絵本です。静岡県はみかんの産地。このお話は美味しいみかんが作られるようになった由来を伝えています。
 大きく育ったみかんの中で、二人の老人が囲碁を打っていたという設定に驚かされます。この荒唐無稽さは昔話ならでは。二人は仙人のようですが、ユーモラスに描かれていて親しみがわきます。 
 編集部だよりによると、やはりみかんの産地として名高い和歌山県にも、同じような昔話が伝わっているそうです。細部が異なり、各地のバリエーションを見せていることも昔話ならでは、です。
 木版画で描かれた絵は、素朴な色合いですが、深みがあります。もうすぐお正月。こたつに入ってみかんを食べながら楽しみたい絵本です。(店主)

せんにんみかん(こどものとも2019年1月号)
福知伸夫 再話・絵

福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税

2018年12月12日水曜日

【本の紹介】おばあちゃんのくろまめ(かがくのとも2019年1月号)




 お正月のおせち料理に欠かせないのが黒豆です。ふっくらと煮たつやつやの黒豆はとても美味しい。黒豆は畑で作ります。どうやって作るのでしょう。この絵本がおばあちゃんの黒豆作りを描きます。
 梅雨の前に種まきをします。種は去年採った黒豆です。畑の隅の苗床を作り、黒豆を蒔きます。芽が出て苗になります。苗を畑に植え替えて育てます。黒豆の花は小さく、紫色をしているそうです。
 台風が来て、黒豆は斜めに倒れてしまいました。でも、大丈夫。黒豆は根をしっかり張るので、台風の風で倒されても、すぐに立ち直ることができるのです。
 秋になると、いよいよ収穫です。茎ごと抜いて乾燥させ、黒豆の入ったさやを茎につけたまま棒で叩きます。「まめたたき」というそうです。黒豆が鞘からどんどん飛び出してきます。「ころんと まるい くろまめが ことしも たくさん とれました」。孫の家に送られたおばあちゃんの黒豆は美味しいおせち料理になりました。もちろん、おばあちゃんの家でもおせち料理の一品になっています。(店主)

おばあちゃんのくろまめ(かがくのとも2019年1月号)
鎌田暢子 さく

福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税

2018年12月9日日曜日

「モンキー」vol.16 が入荷済みです!




 文芸誌の「モンキー」voi.16 が入荷済みです。特集は「カバーの一ダース」。過去の作品をカバーした新作を集めました。
 ポピュラーソングの世界では「カバー曲」という言葉はかなり認知されるようになり、他のアーティストの楽曲を自分なりに表現する「カバー」という行為は一つの創作活動として受け止められていると思います。編集長を務める柴田元幸さんによると、文学の世界でも同様なことは昔からあったそうですが、「ふざけている」というニュアンスがついてまわり、あまりいい受け止め方はされてこなかったようです。
 そうした中での、この特集。ふざけているか、ふざけていないかはともかくとして、柴田さんは「面白いということでは共通しています」と述べています。
 カバーの元になった作品を知らなければ意味がないともいえるかもしれません。実は、店主はまったく知らない。でも、知らなくても柴田さんがいうように「面白い」かもしれません。そこに期待して、気になった方はどうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

モンキー vol.16 FALL/WINTER 2018-19

スイッチ・パブリッシング
本体1200円+税
2018年10月15日発行

「暮しの手帖」97号が入荷しています!




 「暮しの手帖」97号が入荷しています。特集の企画に「みんなで楽しいボードゲーム カードゲーム」があり、注目しました。
 今年10月、習志野市内の大久保・実籾で開催された「ならしのまちゼミ」の企画として、くわのみ書房が取り組んだのが「親子で楽しむボードゲーム」。あらためてボードゲームの楽しさを再確認したばかりです。
 「暮しの手帖」では2年前にもボードゲームとカードゲームを10種類紹介し、好評を博したことがあるそうです。その声に押され、今回は12種類のゲームを集めて紹介しています。個人的には「ニューダイヤモンド」が取り上げられていることが一番嬉しかった。
 年末年始は親戚の人たちなど大勢の人たちが集まるよい機会です。子どもから大人からまで一緒に楽しめるゲームで大いに盛り上がりましょう。(店主)

「暮しの手帖」97号

暮しの手帖社
本体907円+税
2018年11月25日発行

2018年12月8日土曜日

クリスマスの刺しゅうカードが入荷しました!




 クリスマスの刺しゅうカードが入荷しました。サンタクロースやクリスマスツリー、リース、キャンドル、プレゼントを入れる靴下などを手づくりの刺しゅうで描きました。プレゼントと一緒に、あるいはカードだけでも喜ばれそう。メッセージを添えて大切な人にお届けしましょう。(店主)

「母の友」2019年1月号が入荷しています!




 「母の友」2019年1月号が入荷しています。特集の新春インタビューで、2018年3月に国際アンデルセン賞を受賞した角野栄子さんが登場しています。
 インタビューは「仕事と人生」というテーマでお話を聞いています。角野さんは、子どもの将来の仕事と人生について心配している人たちに向けて、子どもが身体で感じる機会を潰さないでほしいと呼びかけます。
 現在は「選択の時代」であり、たくさんある情報の中からいくつかを選び、それらをただ並べただけで、これが自分の考えだという人が多い。でも角野さんは、それは誰かの意見であり、自分の意見ではないといいます。まだ見ぬ世界を見てみたい、あるいは見えない世界を見てみたいという心の動きがなければ、新しいものを生み出すことはできないと述べています。
 もちろん、世の中には全く完璧に新しいものは存在しないでしょう。だから角野さんは、過去の伝統を学ぶことも必要になると指摘します。そうして仕入れた情報を自分の身体感覚を経由させて出すことが大切だといっています。子どもが挑戦する気持ちを応援することが大人の仕事。角野さんの言葉を胸に刻んでおきたいと思います。(店主)

「母の友」2019年1月号

福音館書店
本体505円
2019年1月1日発行

2018年12月7日金曜日

【本の紹介】ふしぎな銀の木




 スリランカの昔話の絵本です。王さまは三人の王子に無理難題の願いを告げ、それを叶えた者を次の王さまにすると宣言します。王さまの願いは夢に見た世にも美しい銀の木を探し出すこと。三人の王子たちはそろって旅に出ます。
 旅に出て大活躍をするのは、三人の中で一番若く、一番賢い末の王子です。ジャングルの隠者と出会い、教えを乞うて旅を続けます。やがて三人の美しい乙女と出会い、銀の木を見ることもできました。でも、それはあっという間に消えてしまい、持ち帰ることはできなかったのです。
 昔話らしい荒唐無稽なお話の展開です。絵は素朴さを感じさせながら力強く描かれ、お話の流れをを支えています。一方で、読者の想像力がお話のイメージを膨らませるように仕掛けられているように思います。だから、この絵本の魅力も膨らんでいくのでしょう。
 最後は昔話ならではのハッピーエンド。華やかな絵から余韻を残す絵に移り、物語が終わります。(店主)

ふしぎな銀の木
シビル・ウェッタシンハ 再話・絵
松岡享子 市川雅子 訳

福音館書店
本体1400円+税
2017年6月15日発行

2018年12月6日木曜日

ミニ講演会&サイン会を開催します!




 くわのみ書房では12月15日(土)、「東京物語散歩100」(ぺりかん社)の著者の堀越正光先生をお招きして本書出版記念のミニ講演会&サイン会を開催します。堀越先生は東邦大学付属中学校・高等学校の国語科教諭です。本書は朝日新聞東京版に2006年9月から18年8月まで連載していたコラム「東京物語散歩」から厳選した100編をまとめました。
 午後3時から4時までのミニ講演会は参加のお申し込みが定員に達し、受付を終了しました。4時から5時までのサイン会はどなたにもご参加いただけます。「東京物語散歩100」は当日、店内で販売します。大勢の方々のご来店をお待ちしております。(店主)

2018年12月5日水曜日

今年もやります、スタンプラリー!




 大久保インターネット商店街のスタンプラリーが今年も開催中です。特賞は「さっぽろ雪まつり」。1組2名様を1泊2日の旅にご招待します。くわのみ書房も参加しています。応募用紙を準備して、みなさまのご来店をお待ちしております!
 参加各店で配布中の応募用紙にスタンプを3つ集めてくだい。買い物や飲食、サービスなどをご利用した後、スタンプを押してもらいます。応募期間は12月21日(木)までです。
 特賞以外の賞品は、「おいしいもの大満足賞」として肉の紅谷商店の美味しい牛肉1kg、魚沼産こしひかり5kg入2袋をそれぞれ1名様に用意しました。そのほか、1等商品券5000円5名様、2等同3000円10名様、3等同2000円20名様です。商品券はスタンプラリー参加店で使えます。
 スタンプ3個で、スタンプラリーの応募以外に、学園おおくぼ商店街のガラポン抽選もできます。ガラポン抽選の会場は、学園おおくぼ商店街中央の「おやすみ処」。お米やみかん、お餅が空くじなしで当たります。ガラポン抽選の日時は12月20日(月)~22日(金)の午後1時~4時です。みなさま、ふるってご応募ください! (店主)

【本の紹介】チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(たくさんのふしぎ2024年5月号)

   この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長1cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。  名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...