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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年12月29日日曜日

今年もお世話になりました!




 くわのみ書房の今年の営業は12月29日(日)で終了いたします。今年もたいへんお世話になりました。支えてくださったみなさまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 来年の営業は1月1日(水)から始めます。ただし、1月第1週は営業時間を短縮させていただきますのでご注意ください。みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。(店主)

【本の紹介】巨大空港




 巨大空港は、まるで一つの街のようです。昼夜を問わず、世界中の人々が行き交う街です。この絵本は巨大空港のようすをリアルに描きます。
 大勢の人たちが空港にやってきて、空港から旅立っていきます。空港で人々の流れが止まることはありません。空港はいつもでダイナミックに動いているのです。
 圧巻の見開きページで空港の大きさを実感しましょう。でも、そこにみえているのは巨大空港の一部に過ぎません。人々の交流の接点となる空港には、華やかに飛行機が行き来する一方で、その運行を陰日向で支える大勢の人たちがいます。
 この絵本に描かれた巨大空港は、私たちにとってお馴染みの成田空港です。実際の成田空港を想像しながら、絵本を楽しんでください。(店主)

巨大空港
鎌田歩 さく

福音館書店
2019年9月5日発行
本体1500円+税

2019年12月26日木曜日

絵本作家・宮田ともみさんの茶話会を開催しました!




 くわのみ書房は「くわのみ書房の茶話会 vol.5-絵本作家・宮田ともみさんを囲んで」を12月22日(日)に開催しました。5人の方にご参加いただき、楽しいひとときを過ごすことができました。
 絵本作家の宮田ともみさんをお招きした茶話会は2回目になります。今回は季節に合わせて「ゆきのあかちゃん」(アリス館)の制作にまつわるお話を聞かせていただきました。原画も見せていただける貴重な機会となりました。
 空のてっぺんで生まれた雪の赤ちゃんが主人公です。雪は地上に降りた後、溶けてなくなってしまいますが、水になってから何度も生まれ変わります。はかなく見える命は未来につながり、いつまでも私たちを見守っています。
 画材のお話も興味深い内容でした。「ゆきのあかちゃん」では主にオイルパステルで描かれています。オイルパステルは日本発祥の画材で、「クレパス」という商品名で多くの方にお馴染みです。宮田さんはオイルパステルの特長を活かした技法で深みのある世界を見事に表現しました。原画を見せていただきながらお話を聞くという、とても贅沢な時間になりました。(店主)

【本の紹介】グレース・ホッパー プログラミングの女王




 コンピューターは今、私たちの生活に欠かせないものになりました。グレース・ホッパーはコンピューターの発展に大きく貢献した女性科学者です。この絵本はグレースの生涯をたどる伝記絵本です。
 コンピューターがつくられたとき、それを動かすプログラムは「1」と「0」が繰り返し書かれているもので、誰もが使えるものではありませんでした。でも、グレースはコンピューターに人間のことばを学ばせることができると考え、英語が使えるプログラムを開発しました。このプログラムは「1」と「0」で書かれたプログラムよりはるかに簡単で、その後コンピューターが幅広く活用されることに大きく寄与しました。
 おもしろいエピソードも紹介されています。コンピューターがうまく動かなくなる不具合を「バグ」といいます。バグとは英語の “bug” のこと。もともと「虫」という意味です。グレースたちが使うアメリカ海軍のコンピューターが動かなくなってしまったことがありました。調べてみると、コンピューター回路に本物の蛾が一匹だけはさまっていたことが原因でした。グレースたちはこの蛾を業務日誌に貼り付け、「本物のバグが(コンピューターの『不具合(バグ)』として発見されたはじめての例」と書きました。これをきっかけに、コンピューターの不具合を誰もが「バグ」と呼ぶようになったそうです。
 この絵本は「世界をみちびいた知られざる女性たち」シリーズの3冊目です。先に紹介した「ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性」「「危険なジェーン」とよばれても」(ともに岩崎書店)と併せてお楽しみください。(店主)

グレース・ホッパー プログラミングの女王
文 ローリー・ヲールマーク
絵 ケイティ・ウー
訳 長友恵子

岩崎書店
2019年10月31日発行
本体1600円+税

2019年12月22日日曜日

【本の紹介】「危険なジェーン」とよばれても




 アメリカ人女性として初のノーベル平和賞を受賞したジェーン・アダムズの伝記絵本です。貧しく困っている人たちを助ける活動や、平和を求めるための運動に取り組んだジェーンですが、「うらぎりもの」「アメリカで一番危険な女性」などと呼ばれる時期もあったそうです。
 ジェーンは1860年に生まれ、1935年に74歳の生涯を終えました。2歳のときに母を亡くし、4歳のときに医師から脊椎カリエスという診断を受け、背骨が曲がり、爪先が内側に向いてしまいました。ジェーンはアンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」になったような気分でした。
 ジェーンは貧しい人たちが暮らすところを見たことをきっかけに、困っている人たちを助けたいと願うようになります。こうした人たちのつらさをジェーンはもう知っていたのです。貧困に苦しむ人たちに寄り添う活動はセツルメント運動と呼ばれています。さらにジェーンは、世界の平和の実現に向けた活動にも熱心に取り組みました。
 ジェーンの誰に対しても分け隔てなくやさしく接する取り組みは、自分の国につくすことと相反するものとして批判を招くことになりました。近くにいる自分たちより、遠い国の敵だった人たちを大事にしているというのです。それでも、ジェーンは誰かを助ける仕事を、何年も何年も何年も、続けました。そして1931年、ノーベル平和賞にかがやくことになるのです。(店主)

「危険なジェーン」とよばれても
スザンヌ・スレード 文
アリス・ラターリー 絵
小林晶子 訳

岩崎書店
2019年8月31日発行
本体1600円+税

2019年12月20日金曜日

【本の紹介】ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性




 爬虫類の研究者として活躍したイギリス人女性の伝記絵本です。研究者というより、トカゲやヘビ、そしてワニを心から愛した人という方が相応しいと思います。
 ジョーン・プロクターは学校から帰ると、部屋にこもって爬虫類の観察に熱中しました。16歳の誕生日には、ワニの赤ちゃんをプレゼントにもらって大喜び。紐を結び、リボンをつけてお散歩にも連れていきました。
 やがてジョーンは自然史博物館の学芸員助手として働くようになり、その後、ロンドン動物園の爬虫類担当の学芸員になります。ロンドン動物園では世界最大のトカゲといわれるコモドドラゴンの飼育に成功し、注目を集めます。大勢の記者たちが取材に来ましたが、聞かれることは「かまれたことはありますか?」「こわくありませんでしたか?」「は虫類館のせきにん者は女の人だそうですね。いったい、どんな人なんですか?」といったことばかり。ジョーンは肝心のコモドドラゴンに関心を持ってもらえないことが悲しくなりました。
 実話に基づく絵本です。ユーモラスに描かれた絵から、爬虫類に対するジョーンのやさしさが伝わります。ジョーンにとってコモドドラゴンは大切な友だちでした。お散歩やお茶の時間も一緒に過ごしました。残念なことに、ジョーンは病気のため、34歳の若さで亡くなっています。(店主)

ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性
パトリシア・バルデス 文
フェリシタ・サラ 絵
服部理佳 訳

岩崎書店
2019年5月31日発行
本体1600円+税

2019年12月19日木曜日

クリスマス絵本でTSUTAYAモリシア津田沼店とコラボ!





 TSUTAYAモリシア津田沼店のクリスマス絵本のコーナーに、くわのみ書房が選んだ絵本が並んでいます。お近くまでお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。
 数あるクリスマス絵本の中からお気に入りを見つける際のお手伝いになればうれしく思います。ささやかな書店同士のコラボですが、これをきっかけに絵本のつながりがますます広がっていくことを願っています。(店主)

「村上春樹の絵本を読む会 」を開催しました!




 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.5」を12月14日(土)に開催しました。今回のご参加はお二人でした。
 クリスマスが近いので、今回選んだ絵本は「急行「北極号」」(絵と文 C・V・オールズバーグ、訳 村上春樹、あすなろ書房)です。クリスマス・イブの夜中、サンタの存在を信じる子どもの前に汽車が現れます。その名は急行「北極号」。子どもはパジャマの上にはおったローブのまま、北極点を目指すという汽車に乗り込みます。
 北極点ではサンタが待っていました。子どもは望み通り、サンタのそりについた銀の鈴をプレゼントにもらい、ローブのポケットに入れます。でも、北極号に戻るとプレゼントが消えています。ローブのポケットに穴が開いていたのです。
 安心してください。最後に鈴は子どもの手元に踊ります。鈴の音は大人には聞こえないようです。その子どもには大人になっても鈴の音が届きました。「心から信じていれば、その音はちゃんと聞こえるんだよ」。あなたにも聞こえますか? (店主)

【本の紹介】父さんがかえる日まで




 子どもの成長を幻想的に描いた絵本です。迫力のある絵が読む人を深みのある世界に引き込みます。語られていない物語が潜み、本を閉じた後もその余韻を楽しめるような気がします。
 船乗りの父親が海を渡る旅に出たあと、帰りを待つ母親はじっと遠くを見つめるばかり。少女のアイダはまだ赤ん坊の妹の面倒をみなければなりません。
 いたずらな妖精のゴブリンが妹をさらってしまいました。さあ、たいへん! 妹を取り返すため、アイダの活躍が始まります。
 この絵本のオリジナルは1981年の作品です。作者のモーリス・センダックは自らこの絵本について、1963年の「かいじゅうたちのいるところ」、1970年の「まよなかのだいどころ」と合わせて「絵本の三部作」と呼んでいるそうです。日本では1983年に「まどのそとのそのまたむこう」(福音館書店)のタイトルで出版されていましたが、タイトルを改めて再刊行されることになりました。(店主)

父さんがかえる日まで
モーリス・センダック さく
アーサー・ビナード やく

偕成社
2019年12月発行
本体2000円+税

2019年12月18日水曜日

【本の紹介】ばらいろのかさ




 大人のラブストーリーの絵本です。淡いタッチの絵から優しい気持ちが伝わります。愛らしく、きらきらと輝く太陽のようなアデラ。礼儀正しく、しっかりした若者のリュカ。ドキドキしながら二人の恋の行方を見守りましょう。
 アデラは村に一軒しかないカフェを営んでいます。そこは村のみんなが出会うもうひとつの「家」。村にとってなくてはならないものでした。アデラはいつも花束をつくります。市場から花を運ぶのは八百屋のリュカです。リュカは水曜日と日曜日の週2回、アデラのカフェにやってきます。水曜日にはカフェの中に出店を開きます。
 ある水曜日のこと。アデルが店を締めて掃除を始めると、コートかけの下にばら色の長靴があることに気がつきます。アデルにぴったりのサイズです。誰かの忘れ物でしょう。でも持ち主は見つかりません。次の水曜日には、ばら色のレインコートがありました。そしてまた次の水曜日には、ばら色の傘が置かれていました。その日は雨でした。
 アデラは雨が苦手です。でも、ばら色の長靴をはき、ばら色のレインコートを着て、ばら色の傘をさして外に出れば、雨が降っていても胸が弾みます。アデルは、泥にはまって動けなくなったトラックのかげに、びしょぬれのリュカを見つけました。ばら色の傘の下、あたたかい光が二人を包みます。(店主)

ばらいろのかさ
アメリー・カロ 文
ジュヌヴィエーブ・ゴドブー 絵
野坂悦子 訳

福音館書店
2019年6月15日発行
本体2300円+税

2019年12月14日土曜日

【本の紹介】でてきたでてきた はっぱのあかちゃん(かがくのとも2020年1月号)




 秋の深まりとともに葉を落とす木があります。葉が落ちた枝をよく見ると、冬芽を見つけることができます。
 春になると、冬芽はほころび、葉っぱの赤ちゃんが顔を出します。そして、ぐんぐん大きくなります。この絵本の作者の高柳芳恵さんによると、冬芽は「木の命が凝縮しているところ」。小さな冬芽のどこにそんなエネルギーがあるのだろうと感嘆しています。
 公園や森では、この絵本の主人公のクルミの木以外にも、たくさんの冬芽たちが春が来るのを待っています。春になれば木は根っこから水を吸い上げ、冬芽に届けます。すると冬芽たちが動き出し、葉っぱの赤ちゃんが出てきます。もう少しあたたかくなれば、大人の葉っぱに成長していきます。
 絵は水彩画で描かれています。力強く丁寧な描き方が、鮮烈な命のエネルギーを表現していて見事です。冬から春への季節の移り変わりが、いっそう楽しみになりました。(店主)

でてきたでてきた はっぱのあかちゃん(かがくのとも2020年1月号)
高柳芳恵 ぶん
松江利恵 え

福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税

2019年12月13日金曜日

【本の紹介】ついておいで(こどものとも0.1.2. 2020年1月号)




 表紙の絵はおかあさんが子どもを連れ歩く姿を描きます。おかあさんは心の中で「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに一生懸命応えようとしているのでしょう。お互いを見つめ合い、しっかり手をつないだようすから、子どもの安心し切った気持ちが伝わります。
 表紙をめくると動物の親子がつぎつぎと登場します。おかあさんが「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに応えます。親の眼差しがとてもやさしい。言葉は無くても、親子の会話が聞こえてくるようです。
 子どもは親についていくことで成長します。ついていけば、楽しいこともつらいこともあるでしょう。しばらくは親に守られながら、やがて独り立ちして歩き始め、次に誰かを守る立場になります。
 この絵本の子どもは最後に、もう予行練習を始めました。「ついておいで」と声をかけて、あとからついてくるのは、さて誰でしょう。(店主)

ついておいで(こどものとも0.1.2. 2020年1月号)
やすえりえ 文
でくねいく 絵

福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税

2019年12月12日木曜日

【本の紹介】まわるおすしやさん(こどものとも2020年1月号)




 とても真面目な絵本です。真面目だからこそ深まっていくおかしさがあります。結末の面白さには、誰もが舌を巻くことでしょう。
 「まわるおすしやさん」といえば、当然「回転寿司」です。でも、回転寿司を見たことがない人が「まわるおすしやさん」といわれてどんなお店を思い浮かべるでしょう。
 山奥に暮らすサルたちがお祭りの出し物で食べ物屋さんをやることになりました。はやりのお店に詳しいキツネに今評判のお店を聞くと「まわるおすしやさん」だといいます。さて、お寿司屋さんが回るってどういうことでしょう。サルたちの試行錯誤が始まります。
 サルたちは真剣です。いろいろな回り方を考えますが、どれも上手くいきません。でも、やっと解決策を見つけました。ちょっと違うような気もしますが、まあいいでしょう。それで山の仲間たちが大喜びしているのだから。(店主)

まわるおすしやさん(こどものとも2020年1月号)
藤重ヒカル 作

福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税

2019年12月11日水曜日

【本の紹介】「母の友」2020 年1月号




 「母の友」2020年1月号が入荷しました。この号で「母の友」は通巻800号を迎えました。創刊号は1953年9月号。66年以上の歴史を重ねたことになります。
 今改めて「母」について考えてみたいということで、特集に選んだテーマは「子どもと私たちの未来のために「母」を考える」。現代社会はジェンダーや働き方について大きな変化を迎えています。「母」という言葉も単純なイメージで捉えることはむずかしくなりました。女性、そして男性も含め、社会全体で未来を見据えた「母」のあり方を考えていきたいと思います。
 実は「母の友」からたくさんの絵本が誕生しています。「ぐりとぐら」は1963年の「母の友」6月号に掲載された「たまご」という童話がもとになりました。そのほか同様に生まれた名作絵本について紹介するコラムが、ところどころに載っています。絵本好きには思わぬ発見もあります。
 巻末付録に2020年ポスターカレンダーも付いています。100%ORANGEさんがイラストを描きました。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

「母の友」2020年1月号

福音館書店
本体527円
2020年1月1日発行

2019年12月8日日曜日

ちいき新聞で「クリスマスに読みたい絵本」を紹介!




 ちいき新聞習志野版の12月6日号に、くわのみ書房の店主がおすすめの絵本を紹介する記事が掲載されました。クリスマスを楽しむための記事が満載の中、「クリスマスに読みたい絵本」を2冊ご紹介させていただきました。
 もちろん、クリスマスにおすすめの絵本はこの2冊以外にもたくさんあります。みなさんはどの絵本を選びますか? ご家族やお友だち同士で教え合うのも楽しそうですね。
 ちいき新聞には前号に引き続いての登場となりました。地域新聞は配布される地域ごとに多くの版があり、今回の記事は習志野版以外にも掲載されているそうです。ぜひご覧ください。(店主)

掲載号〉ちいき新聞習志野版201912月6日号 VOL.1994

【本の紹介】すてきってなんだろう?




 独特な雰囲気を持った絵本です。絵はシンプルながら対象を大胆にデフォルメして描き、紫色を主体にした色使いで読む人を絵本の世界に引き込みます。
 自分探しの旅を続けるいもむしの物語です。いもむしを見つけて「すてき」といったのは、たぶん人間でしょう。人間はそのまま去ってしまいますが、いもむしは「すてき」って何なのか、気になり始めます。
 「すてきって、なんだろう?」。いもむしは、くまやりす、ねずみなど森の動物たちに聞いてまわります。でも、からすが邪魔をして、なかなか答えは得られません。からすはいもむしを食べてしまおうと狙っているのか、どこまでもついてきます。
 いろいろな動物たちが、自分だけが「すてき」と思えるものを持っていました。でも、みんなと分かち合える「すてき」を見つけたとき、動物たちの心に何か変化が起こったようです。もちろん、「すてき」を見つけたいもむしも、きっと新しい自分を見つけることができたと思います。(店主)

すてきってなんだろう?
アントネッラ・カペッティ ぶん
メリッサ・カストリヨン え
あべけんじろう あべなお やく

きじとら出版
2019年9月15日発行
本体1800円+税

2019年12月5日木曜日

【ご案内】くわのみ書房の茶話会 vol.5-絵本作家・宮田ともみさんを囲んで




 くわのみ書房は、絵本作家の宮田ともみさんをゲストにお招きして茶話会を開催します。宮田さんはこれまでに「ポッチとノンノ」(ひさかたチャイルド)、「ちっちゃなてんし」(アリス館)、「ゆきのあかちゃん」(同)を出版されています。くわのみ書房の茶話会にはゲストとして2回目のご登場です。今回は季節に合わせ、「ゆきのあかちゃん」にまつわるお話をたっぷりお聞きしたいと思います。原画も見せていただく予定です。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)

■ゲスト:宮田ともみさん(絵本作家)
■日 時:2019年12月22日(日)午後6時~8時
■会 場:くわのみ書房
■参加費:1000円 ※飲み物とお菓子付き
■定 員:6人

〈お問い合わせ・お申し込み〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

2019年12月4日水曜日

【ご案内】村上春樹の絵本を読む会 vol.5




 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.5」を12月14日(土)に開催します。絵本を通じて、村上春樹の世界へ旅に出かけましょう。
 村上春樹は作家あるいは翻訳家として多くの絵本を手がけています。今回はその中から、クリスマスにちなみ「急行「北極号」」(あすなろ書房)を一緒に味わいましょう。
 お気軽にご参加ください。飲み物とお菓子付きです。

【読む絵本】「急行「北極号」(絵と文 C・V・オールズバーグ、訳 村上春樹、あすなろ書房)

■日 時:2019年12月14日(土)午後6時~7時
■会 場:くわのみ書房
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き
■定 員:4人

〈お問い合わせ・お申し込み〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

2019年12月1日日曜日

【本の紹介】女と男のちがいって?




 この絵本は、私たちの社会の課題になっている4つのテーマを取り上げた「あしたのための本」シリーズの1冊です。シリーズ最後にご紹介するこの絵本のテーマは男女平等です。
 多くの人が男女平等は当然と考えるようになりました。でも、残念ながら、未だに男性が特権を持っている場合も少なからずあるようです。女性が男性と平等になるためにはどうしたらよいのでしょうか。
 男性が女性より偉かったのは、男性の方が強くてかしこくてゆうかんだと思われていたからです。でも、この絵本がいうように「女と男は、ほとんどどこもかわらない。ちうがうのは体のつくりだけだ」と思います。頭のよさや地位や性格は、性別とは何も関係がないのです。
 では、どうして違いが出てくるのでしょう。この絵本は、それは育てられ方が違うから、と教えてくれます。多くの男の子が偉い人になるように育てられ、女の子はいい奥さんになるように育てられてきました。あらゆることが男中心であったため、何でも男が指図し、男が気に入るような社会になってしまったのです。
 この絵本の最後に載せた一文で、作者は教育を変えていくことの必要性を訴えています。そして、「平等な社会は誰にとっても生きやすい社会なのだ」といっています。私たちが男女平等な社会を目指す意義は、ここにあると思います。(店主)

女と男のちがいって?
文 プランテルグループ
絵 ルシ・グティエレス
訳 宇野和美

あかね書房
2019年7月20日発行
本体1800円+税

【本の紹介】イヌワシつかいのエルジャン

 モンゴルの高地に住む子どもの成長を描いた絵本です。そこではイヌワシを使う狩りが古くから行われていました。子どもの「エルジャン」は父親に習い、イヌワシつかいへの道を歩み始めます。  お話はイヌワシのヒナを捕まえに行くところから始まります。イヌワシをヒナから育てあげ、狩りができるよ...