人はかけがえのない友を得ることで成長し、人生を豊かなものにすることができます。友だちができるきっかけはさまざま。慌てる必要はありません。思いやりを持って接していれば、きっと心が通じ合います。
この絵本の舞台は、ねずみの子どもたちが通う「ちゅうちゅうえん」。体が小さい「みっち」は、みんなが大好きなすもうあそびは苦手です。いつも大きなねずみに投げ飛ばれてしまうからです。
ある日、ちゅうちゅうえんに新しい友だちがやってきました。はりねずみの「ニョタ」です。遠い国から来たばかりのニョタは、ことばもよく分からず、みんなとお話することもなかなかできません。
一人で積み木遊びをしているみっちのところにニョタが近づきます。「こんにちは…」。みっちは声をかけてみましたが、ニョタはみっちを見るだけで何もいいません。みっちとニョタは仲良くなれるのでしょうか。（店主）
はじめてのともだち（こどものとも2022年５月号）
星野はしる 文
大島加奈子 絵
福音館書店
2022年５月１日発行
定価440円（本体400円＋税10％）
猫の出産をめぐるお話の絵本です。ハラハラしながらワクワクする子どもの気持ちが伝わります。
猫の名前は「とらちゃん」。「なみ」の家の猫です。いつも仲良しのなみととらちゃんですが、今日はとらちゃんのようすがちょっと変です。
表紙の絵をよくみると、とらちゃんのお腹かがぷっくり膨らんでいます。おかあさんが「きっと あかちゃんが、もうすぐ うまれるんだわ」と教えてくれました。
とらちゃんは出産を控え、大きな声やうるさい音が気になるようです。なみは「しずかに しずかに」、あかちゃんの誕生を待つことにしました。そして、無事出産を終えたとらちゃん。とらちゃんに笑顔が戻り、なみもにっこりしました。（店主）
しずかに しずかに（こどものとも年中向き2022年５月号）
なかのゆき 文
鈴木永子 絵
福音館書店
2022年５月１日発行
定価440円（本体400円＋税10％）
仲間を作る第一歩となる魔法の言葉が「いーれーて！」でしょうか。子どもたちの仲間作りお後押しする絵本です。
いろいろなおもちゃの仲間が増えていきます。「いーれーて！」「いーいーよ！」という言葉のやりとりだけで交渉成立。仲間はたくさんいる方が楽しいことを、みんな知っています。
仲間は一人ひとり、それぞれが個性的。みんな違う仲間同士が集まって楽しいひとときを過ごします。
最後は子どもがお風呂のおもちゃたちに仲間入り。うれしそうな表情に共感します。（店主）
いーれーて！（こどものとも年少版2022年５月号）
北村人 さく
福音館書店
2022年５月１日発行
定価440円（本体400円＋税10％）
動物たちが「ぽん！」という掛け声とともに、一瞬で姿形を変えます。変化することの楽しさを味わう絵本です。
動物たちは思いもよらない変化を見せます。例えば、硬い甲羅に包まれた体からニョキっと顔や足を伸ばすカメ。カンガルーのおかあさんのお腹の袋には子どもが隠れていました。
この絵本を読む子どもたちは、繰り返し読んでもらうことを欲するはずです。変化する姿を予想し、自分の予想通りになったことが嬉しい。子どもの心理について、そんな解説を読んだことがあります。
言葉の響きも楽しみましょう。ユーモラスな絵とよくマッチしています。（店主）
ぽん！（こどものとも0.1.2. 2022年５月号）
村田エミコ さく
福音館書店
2022年５月１日発行
定価440円（本体400円＋税10％）
くわのみ書房は2022年４月19日（水）から営業を再開します。臨時休業がしばらく続き、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
店主が入院したため、定休日を含め、４月５日から18日まで休業が続いていました。虫垂炎でした。ほぼ治癒して、通常の生活に戻るまで回復しました。
今回の入院では抗生剤治療を受けました。６月には手術治療を受けるため、再入院する予定です。
今回の入院に際し、店主は救急車による病院への搬送を経験しました。入院期間中に街のようすもすっかり変わってしまいました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。（店主）
この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長１cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。 名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...
