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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年11月27日金曜日

【本の紹介】「暮しの手帖」9号


 きくちちきさんの絵本が特別付録として付いています。絵本のタイトルは「しろいみつばち」。花の周りに虫たちが集う明るい画面からお話が始まります。

 赤く咲くのばなと、黄色いみつばちはいつも仲よし。でも、のばなはどこにでも飛んでいけるみつばちが羨ましくなります。赤い花びらにも飽きてしまい、純白になりたいという願いをみつばちに告白します。

 のばなの願いが叶うことはありません。でも、季節外れの雪が降り出し、やがてのばなもみつばちも、白い景色の中へともに消えていってしまいます。次の日、雪がとけて春の景色が戻ると、そこには一輪の純白の花がやさしく光輝いていました。みつばちの姿を見出したとき、私たちの感情はさらに高まります。

 表紙もきくちさんの絵が飾っています。絵本は綴じ込み付録で取り外すことはできないようです。(店主)


「暮しの手帖」9号


暮しの手帖社

2020年11月25日発行

本体1000円+税

2020年11月24日火曜日

【本の紹介】たいこ

 



 イヌがたいこを叩き始めました。人間の子どもがやってきて「いれてよ」といいます。子どもはちょっと不安そうな顔をしていましたが、たいこを叩きはじめるとにっこり顔になりました。

 仲間がだんだん増えていきます。調子に乗って叩いていると「うるさいぞー」とワニが怒り出します。みんな逃げて、たいこの周りには誰もいなくなりました。

 一人(一匹?)残ったワニがたいこを叩き始めます。すると、たいこのリズムがまたみんなを呼び寄せます。最後はみんなで踊り始めて、とても楽しそうです。

 同じリズムを感じれば、みんなの心が通い合います。この絵本の中にリズムがあります。誰もが楽しめる絵本です。(店主)


たいこ

樋勝朋己 ぶん・え


福音館書店

2019年10月5日発行

本体900円+税

2020年11月20日金曜日

【本の紹介】美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち




 音楽の楽しさにめざめた少年の成長ストーリーです。舞台は千葉県習志野市。「美爆音」で名を馳せる習志野市立習志野高校吹奏楽部で活躍する主人公を描きます。

 習志野市は「音楽のまち」といわれ、小学校の部活動でも吹奏楽部などが盛んです。物語は小学4年生になった主人公のハルカが吹奏楽部に入るところから始まります。

 やがてハルカは吹奏楽の名門といわれる習志野高校で吹奏楽部の部長を務めるようになるまで成長します。習志野高校吹奏楽部はコンクールの予選を勝ち抜いて出場する全国大会の常連校。部長のハルカはその伝統の重圧に苦しみます。

 でも音楽の目的は、コンクールで賞を取ることではありません。指導者や仲間たちとともに音楽をつくる喜びを感じることです。それに気づいたことこそ、ハルカの成長の証でしょう。ハルカは実在の2019年度習高吹部部長がモデルです。私たち習志野市民にとって、リアルなストーリー展開も作品の魅力になっています。(店主)


美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち

オザワ部長 著

pon-marsh 絵


岩崎書店

2020年11月30日発行

本体1400円+税

2020年11月17日火曜日

美爆音が聴こえる! 習志野高校吹奏楽部が舞台の青春小説が発売されました!!





 11月16日発売の「美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち」がくわのみ書房の書棚に並びました。習志野高校吹奏楽部で部長を務めた少年が主人公の青春小説です。

 習志野市立習志野高校吹奏楽部は、「音楽のまち」といわれる習志野市のシンボル的存在です。全国レベルのコンクール優勝や「美爆音」と称賛された野球応援などで全国の人々から注目を集めています。

 主人公の少年は習志野市に生まれ育った「ハルカ」。習志野高校吹奏楽部2019年度部長の酒井悠歌(さかいはるか)さんがモデルです。ハルカの小学4年から高校卒業までの9年間の成長ストーリーをリアルに描きます。

 部活動に関心を寄せ始める小学生から楽しめます。ページをめくれば、あの美爆音が聴こえてきます。(店主)

美爆音! ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち

オザワ部長・著

pon-marsh・絵


岩崎書店

2020年11月16日発売

本体1400円+税

2020年11月14日土曜日

【本の紹介】梨の子ぺリーナ




 イタリアの昔話の絵本です。昔話の深みのある世界を幻想的な絵で見事に表現しました。

 1本の梨の木を育てる男がいました。梨の実りが少なかったある年、男は梨の代わりに末の娘をかごに入れて王様に貢ぎます。娘は召使いたちに見つかって王様の台所で働くようになりました。

 娘はぺリーナと呼ばれ、同じ年ごろの王子様とも仲良くなります。でも、それを妬んだ召使いたちが、ぺリーナは魔女の宝物を取ってこられると、ありもしない噂を流します。噂を聞いた王様は、ぺリーナに宝物を取ってくるように命じ、宮殿から追い出してしまいます。

 その後のぺリーナの冒険にハラハラドキドキ。ぺリーナのやさしさに共感しながら、その勇敢な行動を応援したくなります。(店主)


梨の子ぺリーナ

イタロ・カルヴィーノ 再話

関口英子 訳

酒井駒子 絵


BL出版

2020年9月10日発行

本体1600円+税

2020年11月13日金曜日

大人気の「ペペペ日めくりカレンダー 2021」が入荷しました!



 来年も日めくりカレンダーで一日をほがらかにスタートしましょう。「ペペペ日めくりカレンダー 2021」の販売を開始します。

 くわのみ書房の店内でも大人気のペペペ日めくりカレンダー。「日々野家」の日々の生活をイラストで描きます。

 毎日1枚ずつのイラストは渡邊知樹さんの渾身の作。脱力系のイラストに誰もがにっこり一日を始めることができます。

 千葉県内の取り扱い店舗はくわのみ書房だけ。どうぞ、お手に取ってご覧ください。(店主)


ペペペ日めくりカレンダー 2021 BOXセット

渡邊知樹

3400円(税込)

2020年11月11日水曜日

【本の紹介】ようようしょうてんがい(こどものとも2020年12月号)



 この絵本の文章はラップの手法を使って書かれています。太文字を強調しながら読むとラップを歌っているようになります。ラップの楽しさを体験してみましょう。

 文章を書いた環ROYさんはラッパーです。ラップを使って音楽をつくっています。

 付録の「作者のことば」によると、ラップとはリズムに乗ってしゃべるように歌うこと。ラップでは言葉をとても大切にしているそうです。絵本では簡潔で分かりやすい文章表現が求められます。絵本とラップは相性がよいのかもしれません。

 師走の商店街を描いた絵の楽しさもラップの文章に負けていません。にぎやかな商店街をすみからすみまでながめてください。そこにはいろいろなお話が詰まっています。(店主)


ようようしょうてんがい(こどものとも2020年12月号)

環ROY ぶん

古郡加奈子 え


福音館書店

2020年12月1日発行

本体400円+税

2020年11月10日火曜日

「赤ちゃん絵本」を紹介する棚です!



 赤ちゃん向けの絵本を紹介する棚をつくりました。選書と飾り付けを絵本の読み聞かせの活動をされているユニット、《えほんの木》にお願いしました。意外と定番の絵本を知らない若いママたちがいらっしゃるということで、お馴染みの絵本も並んでいます。0歳・1歳・2歳からの「赤ちゃん絵本」の棚です。店内でどうぞゆっくりご覧ください。(店主)

【本の紹介】おもちつき ぺったんこ(こどものとも年中向き2020年12月号)



 お餅つきの楽しみをたっぷり味わえる絵本です。描かれているのは臼と杵を使うお餅つき。家族だけでなく近所の人たちも集まり、とてもにぎやかです。

 最初に鏡餅をつくります。大人は大きい鏡餅、子どもは小さなかわいい鏡餅をつくります。次に、のし餅をつくります。あんこを入れたあん餅や、茹でた黒豆を混ぜたお餅もつくります。

 お餅つきの一番の楽しみは、つきたて熱々のお餅を食べること! きなこをまぶしたきなこ餅やあんこを乗せたあんころ餅、納豆や大根おろしをからめたお餅もとてもおいしい。

 お餅つきはお正月を迎えるための大切なイベントです。でも残念ながら、今では、家庭でお餅つきを行う機会はほとんど無くなってしまいました。この絵本が伝えるお餅つきの雰囲気を、多くの子どもたちに感じ取ってもらえればと願っています。(店主)


おもちつき ぺったんこ(こどものとも年中向き2020年12月号)

かんなりまさこ 文

飯野まき 絵


福音館書店

2020年12月1日発行

本体400円+税


2020年11月6日金曜日

【本の紹介】まだかな まだかな(こどものとも年少版2020年12月号)


 クリスマス間近のお話です。保育園で過ごす子どもたちは、どこかそわそわしながらも楽しそうです。

 今日はクッキーづくりを楽しみました。クッキーはお家に持って帰ります。早くママとパパに見せたい子どもたちはお迎えがいつもより待ち遠しそうです。

 主人公の子どもも「まだかな まだかな」。今日はおじいちゃんがお迎えに来ることになっているのです。でも、なかなか来てくれません。家に帰ったあとも、「まだかな まだかな」と両親の帰りを待つ子ども。はらはらした気持ちが切ないほど伝わってきます。

 クリスマス前の情景を温かく描いた絵にほっとした気持ちが湧いてきます。お話はテンポよく進みますが、子どもの心の動きがとてもよくとらえられていて、主人公の気持ちに共感できます。(店主)


まだかな まだかな(こどものとも年少版2020年12月号)

オスターグレン晴子 文

エヴァ・エリクソン 絵


福音館書店

2020年12月1日発行

本体400円+税

2020年11月5日木曜日

【本の紹介】ひょうたん ころころ(こどものとも0.1.2. 2020年12月号)




 ひょうたんの軽妙な動きと、リズミカルな文章がぴったり合わさった楽しい絵本です。ページをめくっていくと季節も移り変わり、絵本の世界にリアリティを与えています。

 愉快な形のひょうたんは子どもたちの間でも人気者。ころころ転がり始めたひょうたんの行方は誰もが気になるところです。

 池に落ちてびしょ濡れになったと思ったら、次は泥んこ道を転がって泥だらけになりました。次に待っていたのは落ち葉の道。紅葉に包まれてちょっとおしゃれな装いです。

 いつの間にか季節は冬。雪の道を転がったひょうたんがどんな姿になるのかは、もうお分かりですね。(店主)


ひょうたん ころころ(こどものとも0.1.2. 2020年12月号)

殿内真帆 さく


福音館書店

2020年12月1日発行

本体400円+税

2020年11月3日火曜日

【本の紹介】「母の友」2020 年12月号




 今もっと活用していきたいものの一つがふろしきです。1枚の布がエコバッグやさまざまな用途に使えるツールに変身します。「母の友」2020年12月号の特集で多様な使い方の一端を紹介しています。

 特集のテーマは「豊かな暮らしってなんだろう」。世界中で循環型社会をめざす動きが活発化している状況を受けて、「3R」の取り組みを呼びかけています。

 3Rとは、リデュース(Reduse)「廃棄物の発生抑制」・リユース(Reuse)「再使用」・リサイクル(Recycle)「再生利用」のこと。日本では2000年に3Rの考え方を導入した循環型社会形成推進基本法が成立しましたが、私たちの取り組みはまだ十分とはいえないようです。

 特集で最初に紹介されているのが「ふろしき」です。「ふろしき王子」と呼ばれる横山功さんがさまざまなふろしき活用法を教えてくれます。東京・原宿を含め全国で6店の古着屋を営む原宿シカゴの社長の飯塚努さんは、インタビュー記事で日本のリユースの現状を解説しています。今回の特集が、これからの循環型社会のあり方について考えるきっかけになればよいと思います。(店主)


「母の友」2020年12月号


福音館書店

本体527円

2020年12月1日発行

【本の紹介】チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(たくさんのふしぎ2024年5月号)

   この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長1cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。  名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...