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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年1月27日金曜日

【本の紹介】おすしのえほん へい おまち!




 お寿司の絵本です。「いらっしゃい!」と威勢よく始まります。

 注文に応じて、お寿司が出てきます。最初は「サーモン くださーい」。すかさず「へい おまち!」。いろいろなネタがテンポよく出てきます。

 絵は木版画です。繊細な表現に驚かされます。描かれたお寿司から、ほんのりと温かみさえ感じられます。

 お寿司は一人ひとり好きなネタがあるはず。あれが好き、これが好きと、大人も子どもも一緒に楽しめる絵本です。(店主)


おすしのえほん へい おまち!

彦坂有紀

もりといずみ


講談社

2022年10月11日発行

定価:本体1200円(税別)

2023年1月20日金曜日

【本の紹介】ひゃくえんだま どこへゆく?(こどものとも年中向き2023年2月号)



 100円玉の旅を描いた絵本です。どんな旅が始まるのでしょう。

 子どもが自動販売機でジュースを買おうとしています。その瞬間、100円玉が転げ落ち、坂の階段を飛び越えてトラックの荷台の上に乗っかりました。

 その後は、カラスと一緒に空を飛んだり、ウミガメと一緒に泳いだり。海の中で下へ下へと沈んで行くときは、誰もがこれで旅もおしまいかなと思うでしょう。ところがクジラの潮吹きで、100円玉は再び地上に戻ります。

 最後にたどり着いた場所はどこかで見たような風景。旅はまだまだ続きます。(店主)


ひゃくえんだま どこへゆく?(こどものとも年中向き2023年2月号)

くらささら 文

たかはしゆうじ 絵


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年1月19日木曜日

【本の紹介】みちては ひいて(ちいさなかがくのとも2023年2月号)




 小さな磯のようすを描いた絵本です。海の水の満ち引きで、その姿は大きく様変わりします。

 夜の間、磯は海の水で覆われていました。満潮の状態です。夜が明けると、海の水はだんだん遠くに引いていきます。干潮です。砂浜が広がりました。

 この磯には岩場もあります。干潮の岩場には水たまりができています。この水たまりが面白い。ヤドカリや巻貝、イソギンチャク、そして小さな魚まで、さまざまな生き物が生息しています。「おりこみふろく」の解説に書かれているように、ここでは一つの生態系を俯瞰的に観ることができるのです。

 小さな磯で「みちては ひいて」。海は近くなったり遠くなったりを毎日繰り返します。その繰り返しの中で、人々の生活も続いていきます。(店主)


みちては ひいて(ちいさなかがくのとも2023年2月号)

澤口たまみ ぶん

山口哲司 え


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年1月18日水曜日

【本の紹介】のんびりマジマジ(こどものとも年少版2023年2月号)




 アルマジロのお話です。名前はマジマジ。のんびりやだから「のんびりマジマジ」です。

 お散歩に出かけたマジマジの前に、木からクモがしゅーっと降りてきました。マジマジはびっくりして、くるっと丸くなってしまいます。アルマジロは丸くなるのがとても上手です。

 マジマジは坂道を「コロコロコロコロー」と転がっていきます。すると、坂の途中にあった穴ぼこにはまってしまいました。足をバタバタしても抜けません。「これは ちょっぴり こまったな」とマジマジ。やっぱり、のんびりしています。

 のんびりマジマジを救ってくれたのは誰でしょう? マジマジに素敵なお友だちができたようです。(店主)


のんびりマジマジ(こどものとも年少版2023年2月号)

乾栄里子 文

西村敏雄 絵


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】ねこちゃん(こどものとも0.1.2. 2023年2月号)




 子猫の愛らしい姿に引き込まれてしまう絵本です。気まぐれな子猫と仲良しになれるかな?

 物陰から子猫が顔を出します。大きな目でこちらを見ています。

 仲良くなれそうでも、そうそう簡単に距離を縮めてくれないのが猫の面白いところ。気のない素振りの子猫から目が離せません。

 子猫に呼びかける気持ちを子どもと一緒に共有しましょう。大人も子どもも、ワクワクする気持ちが大きくなります。(店主)


ねこちゃん(こどものとも0.1.2. 2023年2月号)

たるいしまこ


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年1月14日土曜日

【本の紹介】字はうつくしい わたしの好きな手書き文字(たくさんのふしぎ2023年2月号)




 私は自分の書く字が好きになれません。下手くそだからです。きたない字で、美しいとは思えません。

 私の字は、この絵本の4ページに紹介されている字とよく似ています。「はしり書き」で書いた、新聞記者の取材ノートやメモの字です。私の字も、いつもこんな感じ。

 ところが、この絵本の作者は、よく見るときたないだけではないというのです。余分な線が書いてあったり、クルッと回転したりしていて面白い。余計な動きが入っていて、何だか楽しい。「手を動かすことは仕事をすること」だといっています。字の見方の幅を広げると、そこに隠れていた何かを発見することもできるようです。

 最後の見開きページにたくさんの「あ」の字が並びました。同じ「あ」でも一つひとつ違って、それぞれの個性があります。それぞれの「うつくしい」を見つけてくださいという作者の呼びかけにとてもうれしくなりました。(店主)


字はうつくしい 私の好きな手書き文字(たくさんのふしぎ2023年2月号)

井原奈津子 文・構成


福音館書店

2023年2月1日発行

定価770円(本体700円+税10%)

2023年1月13日金曜日

【本の紹介】さんかくで いえを つくろう(かがくのとも2023年2月号)




 新聞紙とセロハンテープで家を作りましょう。この絵本が作り方を教えてくれます。

 まず新聞紙で棒を作ります。2枚重ねた新聞紙を、すみっこから斜めに細く巻いていきます。巻き終わりをセロハンテープで止めると棒の出来上がり。

 棒を使って三角を作ります。棒を同じように3本作り、3本の棒のはしっこをセロハンテープでつなげると三角の出来上がり。この三角を使っていろんな家を作ります。

 三角を3つ使って小さい三角の家が出来上がります。一人用の三角の家。自分の家です。でも、これからまだまだお楽しみが続きます。どんな家が出来るのか。みんなでやってみよう!(店主)


さんかくで いえを つくろう(かがくのとも2023年2月号)

堀川理万子 さく


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】とうげのオイノ(こどものとも2023年2月号)



 ニホンオオカミと人間の交流を描いたお話の絵本です。「オイノ」とは、東北地方のある地域で使われている言葉で、ニホンオオカミのことです。

 昔々、北の村で、いちろうたちの家族が暮らしていました。ある日、いちろうとじいちゃんは、「ししあな」に落ちたオイノの親子を助けます。ししあなは山のけものから畑を守るための罠で、地面に掘る落とし穴です。

 その年の秋。村に「ヤメエイヌ」が出没するようになりました。オイノが病気にかかり、口からよだれを垂らして酔っ払いのようにふらふら歩き回っているのです。ヤメエイヌに噛まれると、人も動物もたちまち死んでしまうといいます。その恐ろしいヤメエイヌに、いちろうとじいちゃんが出会ってしまいます。絶体絶命のピンチに陥ったいちろう。そのとき、いちろうを救ったのは…!

 ニホンオオカミはかつて全国各地に棲んでいましたが、絶滅したといわれています。遠い昔、日本に生きていた動物の姿を迫力ある絵で描いた絵本です。(店主)


とうげのオイノ(こどものとも2023年2月号)

森元葉子【文】

伊藤彰剛【絵】


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年1月11日水曜日

営業を再開します!




 くわのみ書房は2023年1月11日(水)から営業を再開します。店主と同居家族がコロナウイルスに感染し、自宅療養を続けていました。すでに発熱などの症状は治り、感染を拡大させないための自宅待機の期間も終えたと判断しました。年始早々の臨時休業でたいへんご迷惑をおかけしました。あらためて、お詫び申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(店主)

2023年1月3日火曜日

臨時休業のお知らせ




 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


 年始早々、残念なお知らせで恐縮です。くわのみ書房は2023年1月3日(火)から、しばらくの間、臨時休業します。ご迷惑をおかけしますこと、お詫び申し上げます。

 店主がコロナウイルス感染症に罹患しました。昨年大晦日から発熱などの症状があり、市販の抗原検査キットで調べたところ、今年1/1にコロナ感染の陽性が判明しました。症状は、それなりに辛さはありますが、軽い方と思ってよさそうです。昨日1/2、千葉県のオンライン診療を受診し、療養に勤めています。

 営業再開の際は、あらためてお知らせします。よろしくご理解いただけますようお願い申し上げます。(店主)

【本の紹介】チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(たくさんのふしぎ2024年5月号)

   この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長1cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。  名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...