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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2024年7月26日金曜日

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.12



 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.12」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。


■日 時:2024年8月7日(水)午後5時~5時30分

■会 場:くわのみ書房

■対 象:子どもと大人

■参加費:無料

※事前のお申し込みは不要です。


〈お問い合わせ〉くわのみ書房

電話:047-419-3567

電子メール:mulberrybookstore@gmail.com

(Facebook、Instagramでも受け付けます)

【ご報告】「村上春樹の絵本を読む会 vol.12」を開催しました!



 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.12」を7月12日(金)に開催しました。定員いっぱいの4人の方にご参加いただきました。

 当日取り上げた絵本は『2ひきのいけないアリ』(あすなろ書房)。この作品は1989年にほるぷ出版から、木島始の翻訳で『くいしんぼうのあり』として出版されていました。当日、参加者のお一人が木島訳を持参して来られ、図らずも新旧2冊の読み比べが実現。とても興味深い内容の会になりました。

2024年7月18日木曜日

【本の紹介】なつのふしぎなじゅうたん(こどものとも年少版2024年8月号)



 ちょっとびっくりしてワクワクしてくるお話の絵本です。空想のお話は子どもも大人も楽しめます。

 動物の仲間たちがくつろいでいると、しろくまさんが絨毯を持ってやって来ました。広げてみると真っ白な絨毯。なんと、そこには雪が降り始めました。涼しそう!

 裏返すと、青い絨毯になりました。雪は止んでお日さまがギラギラ。絨毯はプールになって、みんなで泳いだり、ボートにだって乗れますよ。しろくまさんが足をバタバタさせると、大波が起こって、まるで海みたいです。

 楽しく遊んだ後で食べるおやつは、とても美味しそう。しろくまさんの不思議な絨毯に、動物たちは大満足でした。(店主)


なつのふしぎなじゅうたん(こどものとも年少版2024年8月号)

はらだそのこ さく


福音館書店

2024年8月1日発行

定価460円(本体418円+税)

2024年7月11日木曜日

【本の紹介】ころころ ただいま(こどものとも0.1.2. 2024年8月号)



 安心して「ただいま」と戻れるところを持っている子どもたちは、とても幸せです。その幸せを何度も噛み締める絵本です。

 りんごがお散歩をしています。「ころころ ころころ」と転がって、「ころん」と止まったところで「ただいまー」。待っていてくれたのは、おかあさんかな、おとうさんかな。

 続いてみかんがお散歩から帰ります。さらに、たまご、すいか、そしておにぎりまで、「ころころ ただいま」を繰り返します。子どもたちはいろいろでも、無事帰ったあとは、みんな安心してニコニコしています。

 子どもたちが安心して帰れるところがある。そんな当たり前の幸せを大切にしましょう。(店主)


ころころ ただいま(こどものとも0.1.2. 2024年8月号)

古内ヨシ


福音館書店

2024年8月1日発行

定価460円(本体418円+税)

2024年7月3日水曜日

【本の紹介】風が描く絵 鳥取砂丘(たくさんのふしぎ2024年7月号)



 鳥取砂丘を紹介する写真絵本です。刻々と変化する砂丘のようすを伝えます。

 鳥取砂丘は、文字通り「砂でできた丘」。山の岩石が風化して砂となり、川を流れて海に出た後、波によって海岸に打ち上げられ、さらに風で内陸に運ばれて今の形になりました。

 鳥取砂丘は風がつくった砂の丘です。鳥取砂丘には一年中、風が吹いています。その風が砂を動かし、いろいろな模様の絵を描きます。その絵は絶えず変化し、同じように見えても決して同じ絵にはなりません。

 鳥取砂丘は乾燥した場所にある砂漠とは異なり、年間を通じて雨が降り、冬には雪も積もります。鳥取砂丘には動物たちもやってきます。昆虫や植物も生きています。こうした自然のあり方が、鳥取砂丘をよりいっそう魅力あるものにしています。(店主)


風が描く絵 鳥取砂丘(たくさんのふしぎ2024年7月号)

水本俊也 文・写真


福音館書店

2024年7月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)

2024年7月2日火曜日

【本の紹介】ながれものたび(かがくのとも2024年7月号)



 海に浮いて波に流れている海藻を「流れ藻(ながれも)」というそうです。ながれもは、ただ波間に漂うだけの存在ではありません。そこで繰り広げられる生命の営みを、この絵本を通じて知ることができます。

 浅い海の底の岩に海藻が生えています。夏の初め、強い風が吹き、大きな波ができて海藻をちぎってしまいます。浮袋が付いている海藻は沈むことなく、海に流されていきます。これが、ながれもです。

 小さな魚たちが、ながれもと一緒にいるようになります。ながれもは、魚たちを守るお家のような存在でしょうか。一方で、ながれものまわりには、その小さな魚を一口で食べてしまう大きな魚もやって来ます。大きな海に比べれば、ながれもが営む世界は小さなものかもしれません。でも、そこはとてもダイナミックな世界のように思えます。

 やがて、ながれもは葉や浮袋を失い、茎だけのようになって砂浜に打ち上げられます。私たちが見つけるのは旅を終えたながれもだけ。この絵本は、私たちが見ることのない「ながれものたび」を想像するきっかけになるでしょう。(店主)


ながれものたび(かがくのとも2024年7月号)

浅井ミノル ぶん

成広のり子 え


福音館書店

2024年7月1日発行

定価460円(本体418円+税) 


2024年6月29日土曜日

【本の紹介】かわのなかでは(こどものとも2024年7月号)



 魚釣りのお話を魚たちの側から描いた絵本です。この魚たち、ちょっと用心深いようです。

 川底に黄色いお団子が「どぼん」と落ちて来ました。美味しそうな匂いです。でも、これは釣り針がついた餌。食べた魚は釣り上げられてしまいます。

 最初に見つけたのは2匹のギンブナでした。賢明なことに、危険を感じてすぐには飛び付かず、ほかの生き物たちの意見も聞いてみることにしました。すると、イシガメやウナギ、カニ、ナマズなど、川の仲間たちが大勢集まります。

 迫力いっぱいに描かれた魚たちが川の中で楽しい会話を繰り広げます。最後は経験豊かなコイが登場して事なきを得ました。魚釣りは魚と人間の知恵比べ。今回は魚たちが一枚上手だったようです。

 さて、このお話の中に登場するイタセンバラという魚。虹のような模様でとても綺麗です。私は見たことも聞いたこともありませんでしたが、作者の思い出の魚の一つのようです。(店主)


かわのなかでは(こどものとも2024年7月号)

伊藤秀男 さく


福音館書店

2024年7月1日発行

定価460円(本体418円+税)

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.12

 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.12」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。 ■日 時:2024年...