ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2022年7月28日木曜日

【本の紹介】しま




 色鮮やかな美しい絵が不思議な物語を綴ります。たくましく生き延びようとする人間と、それを優しく包み込む自然。両者の交流をダイナミックに描いた絵本です。

 船が大破するところから物語が始まります。大人と子ども、そして1匹の犬が島にたどり着きました。

 ところが、その島は、実は陸地の島ではなく、大きな亀の甲羅の上でした。穏やかな表情を浮かべる亀。人間と犬、そして亀との共同生活が始まります。

 言葉のない絵本です。絵だけで物語が進みます。やがて別れが訪れ、そのときの子どもの行動に胸が熱くなります。(店主)


マルク・ヤンセン さく


福音館書店

2022年5月20日発行

定価1540円(本体1400円+税)

2022年7月27日水曜日

【本の紹介】おおきい ちいさい




 同じキャンディだけど、こっちは大きくて、こっちは小さい。同じ虫だけど、大きいのはカブトムシ、小さいのはアリ。

 同じだけど、違う。私たちの周りにあるものは、同じものでもみんな違うのです。

 大きい、小さいの違いは子どももすぐ分かります。この絵本は子どもに、世界は違うもので出来ていることを分かりやすく教えてくれます。

 やがて子どもは、自分が他人と違うことも知るでしょう。他人との違いを知ることは、自分自身を知ることです。子どもの成長を優しく促す絵本です。(店主)


おおきい ちいさい

たけうちちひろ


BL出版

2022年7月15日発行

定価[本体1000円]+税

2022年7月26日火曜日

【本の紹介】ちゃぷちゃぷ ぷーん




 シンプルに描かれた動物たちの生き生きとした動きをリズミカルな言葉で表現しています。絵と言葉の組み合わせを楽しむ絵本です。

 最初に登場するのはぞうさん。水遊びで「ちゃぷちゃぷじゃー ちゃぷちゃぷじゃー」とうれしそう。言葉の繰り返しがダイナミックな動作を効果的に伝えます。

 ページをめくるたびに、熊や豚、猿など別の動物が登場します。しかも、動物たちの数は一つずつ増えていきます。子どもの興味も成長に合わせて変化します。

 目で見る楽しみ、耳で聞く楽しみがある絵本です。子どもと一緒の時間をたっぷり過ごしましょう。(店主)


ちゃぷちゃぷ ぷーん

得田之久 文

及川賢治 絵


福音館書店

2022年6月5日発行

定価880円(本体800円+税)

2022年7月23日土曜日

【本の紹介】なみの むこうに




 海にぽつんと浮かぶ子どもの物語です。海の中から「とまっていては いけない」という声が聞こえてきます。

 大きな波がわきおこり、子どもを取り囲みます。子どもはどこへ向かえばよいのか分かりません。海の声は「それは じぶんで みつけなさい」とささやくだけ。子どもは不安で胸がいっぱいになりました。

 すると、暗い空を切り開くように白い鳥が飛んできて、子どもが乗る小さな船のマストに止まりました。鳥に導かれるように、子どもの旅が始まります。波にもまれ、子どもの旅は続きます。困難を乗り切ろうとする子どもに、ネズミイルカ、クラゲ、そしてクジラが救いの手を差し伸べます。やがて子どもは、たくさんの仲間と出会い、新しい岸辺に行き着きます。もう、子どもは一人ぼっちではありません。

 私たちは一人ひとりが、この子どものように、海にぽつんと浮かぶ存在なのかもしれません。でも、一人ぼっちではないのです。私たちは仲間たちと出会う希望の場所を目指し、旅を続けている。そのことを教えてくれる絵本です。(店主)


なみの むこうに

ブリッタ・テッケントラップ 作

三原泉 訳


BL出版

2022年7月1日発行

定価[本体1600円]+税

2022年7月22日金曜日

【本の紹介】こねこが




 子猫がお散歩する絵本です。この絵本を読む子どもも、子猫と一緒にお散歩します。

 お散歩の楽しみは、たくさんの出会いが待っていること。子猫は出会いを通じて、いろいろなことを経験します。

 好奇心がエネルギー源となり、出会いをきっかけに行動の幅が広がります。でも、楽しいことばかり、とはいかないようです。

 最後に待っていたのはおかあさん。たっぷり甘えて、子猫はご機嫌です。(店主)


こねこが

まつおかたつひで


めくるむ

2021年11月発行

価格本体1500円+税

2022年7月21日木曜日

【本の紹介】ワニはなび(こどものとも年中向き2022年8月号)




 言葉と絵、それぞれの表現が激しく反応しあい、迫力のある絵本の世界をつくりだしました。子どもも大人も楽しめるユーモラスで楽しい絵本です。

 主人公はワニ。花火に興奮したワニがナンセンスなお話を繰り広げます。

 文章は5・7・5の形式でリズミカルに続きます。絵は強烈なイメージですが、どこかおかしみがあって魅力的。読み進めているうちにどんどん引き込まれるのは、構成が素晴らしいからでしょう。

 最後に上がった「ワニはなび」。夏の夜空を鮮やかに彩ります。(店主)


ワニはなび

ねじめ正一 文

淺井裕介 絵


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年7月20日水曜日

「いきものたちはわたしのかがみ ミロコマチコ」展に行ってきました!





 絵本作家のミロコマチコさんの展覧会が千葉県市原市の市原湖畔美術館で開催中です。絵画や絵本原画、立体作品などの展示作品は200点以上。ミロコさんの魅力をたっぷり堪能してきました。

 ミロコマチコさんの絵本は生命力に溢れています。強烈な印象を与える一方で、ユーモラスな側面も持ち合わせ、不思議な魅力で私たちを引きつけます。

 実際にその作品に接することで、ミロコさんが閉じ込めた生命のエネルギーを感じ取ることができます。作品から滲み出る繊細さは、生きていることの証を表しているように思います。

 会場の市原湖畔美術館は、人造湖の高滝湖のほとりにある小さな美術館です。周辺の美しい景色も併せて楽しめます。(店主)


「いきものたちはわたしのかがみ ミロコマチコ」

会場●市原湖畔美術館(千葉県市原市不入75-1)

会期●2022年7月16日(土)ー9月25日(日)

料金●一般=1000円、大高生・65歳以上=800円

休館日●月曜日(祝日の場合は翌平日)

【本の紹介】ながれぼし




 高校生のころ、千葉県の岩井海岸でたくさんの流れ星を見たことがあります。小さな光が5〜10分間隔で流れ落ちてくる夜空を飽きることなく眺めていました。

 流れ星に色の違いがあることを、この絵本で初めて知りました。表紙の流れ星は、まるで虹のように光っています。

 流れ星のもとになるちりの成分や速度の違いによって、発光するとき異なる色になるそうです。この絵本で赤や緑の流れ星を見ることができます。肉眼でも色の違いを分かるときがあるようです。いつか実際に見てみたいものです。

 夏の夜空の流れ星。岩井海岸で見たのは、もう50年も前のこと。流れ星を見つければ、あのころの自分に戻れるような気がします。(店主)


ながれぼし

武田康男 監修・写真

小杉みのり 構成・文


岩崎書店

2020年12月31日発行

定価(本体1300円+税)

2022年7月19日火曜日

【本の紹介】牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢




 牧野富太郎は「日本植物学の父」と呼ばれる植物の研究者です。牧野は子どものころから草や木が大好きでした。これは純粋に植物を愛した牧野の生涯の一端を紹介する絵本です。

 牧野が小学校で見た博物画には、植物の絵が色つきで本物そっくりに描かれ、名前だけでなく、実や種がどこにできるのか、何の仲間かといったことまで記されていました。牧野は、自分もいつかこういうものをつくりたいと思うようになります。

 本格的に植物の研究を始めた牧野は、生まれ故郷の高知県内の各地を歩き、たくさんの標本をつくります。そして、細かいところまで分かる絵を何枚も描きました。やがて、日本中の植物が分かる本をつくりたいと願うようになります。全国のどんな草木も見分けられる、正しい知識を盛り込んだ本です。

 牧野が78歳になって作り上げた「牧野日本植物図鑑」は今も多くの人に愛されています。自らを「植物の精」と呼んだ牧野は、植物に関する知識を広め、植物を愛する人を増やしました。牧野の生き方は、今の私たちに大切な何かを伝えていると思います。(店主)


牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢

谷本雄治・文

大野八生・絵


出版ワークス

2019年3月20日発行

定価[本体1600円](税別)

2022年7月15日金曜日

【本の紹介】迷子の魂




 昔、よく働く人がいました。彼は自分の魂を、どこか遠くに置き忘れてしまいました。魂が無くても普通に暮らすことはできたのです。

 あるとき、旅行に出かけた彼は、ホテルの部屋で自分自身を失います。そして翌日、賢い老医師を訪ね、自分の魂が迷子になっていることを知ります。

 彼は街のはずれに小さなコテージを見つけ、そこで自分の魂を待つことにしました。毎日そこに腰掛け、待つこと以外に何もしませんでした。幾年も過ぎ、彼の髪は長く伸び、顎髭は腰に届くほどになりました。

 時間の流れとともに、静かな絵が重なっていきます。やがて迷子の魂は彼を探し当てました。彼の存在は、時間に追われる日々を当然のことのように受け入れるようになった私たちと重なります。これはそんな私たちが、自分自身を取り戻すための絵本です。(店主)


迷子の魂

オルガ・トカルチュク 文

ヨアンナ・コンセホ 絵

小椋彩 訳


岩波書店

2020年11月5日発行

定価(本体2500円+税)

2022年7月14日木曜日

【本の紹介】どっさり おやさい(こどものとも年少版2022年8月号)




 多くの人たちが家庭菜園や市民農園で野菜づくりを楽しんでいます。その魅力を共有できる絵本です。

 野菜づくりの楽しみは何といっても収穫のとき。この絵本は、実った野菜の収穫を描きます。子どもは木の箱の小さな荷車を用意しました。荷車の名前は「おやさいごう」!

 広々とした野菜畑で何をつくっていたのでしょう。夏の野菜がぐんぐん伸びています。子どもは一つひとつの野菜をやさしく収穫し、とても楽しそうです。

 おやさいごうは満員になりました。野菜が実る姿がそのまま丁寧に描かれ、野菜について理解を深めることもできそうです。(店主)


どっさり おやさい(こどものとも年少版2022年8月号)

大川久乃 ぶん

山本久美子 え


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年7月13日水曜日

「母の友」2022年8月号、販売中です!




 今年の梅雨はあっという間に終わってしまいました。ここ数年、多くの人が、お天気のようすが今までと違うと感じているのではないでしょうか。

 「母の友」2022年8月号の特集テーマは「どうもおかしい……天気が気になる!」です。お天気についておさらいしてみましょう。

 ニュース番組の気象キャスターとしてお馴染みの斉田季実治さんが、今時の気象事情について解説しています。夏の暑さについて、昔より気温が高くなっていることは記録を見ても明らかだそうです。気温の上昇と関連して、一度に降る雨の量も増える傾向にあるそうです。

 今年もすでに大雨の被害が伝えられています。お天気に関心を持つことも防災への取り組みにつながっていくと思います。(店主)


「母の友」2022年8月号

福音館書店

2022年8月1日発行

定価580円(本体527円+税10%)

2022年7月12日火曜日

御書印巡り、始めませんか?




 くわのみ書房は御書印プロジェクトに参加しました! 新たな出会いを求めて、御書印巡りの旅に出かけましょう。

 御書印プロジェクトは、人と書店を結びつける取り組みです。2020年3月からスタートし、すでに3年目を迎えました。2022年7月11日現在、参加書店は全国363店に上り、千葉県内は7店です。

 参加書店では専用の御書印帖に御書印が押され、さらに一筆を記してもらいます。個性的な御書印を集める楽しみがあります。手書きの一筆から、書店それぞれのこだわりを感じ取ることができます。

 御書印帖は無料で配布しています。御書印代は有料で、くわのみ書房では200円に設定しています。(店主)

【本の紹介】石は元素の案内人(たくさんのふしぎ2022年8月号)




 結晶の美しい写真に目を見張ります。鉱物、そして元素の結晶の写真をたくさん観ることができる絵本です。

 私たちが普段「石」と呼んでいるものを、専門家は「鉱物」と「岩石」に分けているそうです。鉱物はいくつかの種類の元素でできていて、一つひとつの鉱物ごとに、それらの元素の組み合わせ方が決まっています。一方、数種類の鉱物が集まってできたかたまりが岩石です。

 鉱物にはそれぞれ決まった形があり、昔の人たちはどうしてそのような形を作るのか考えてきました。そして、鉱物の中にある小さな粒が規則正しく配列して形を作り、目に見える姿になって現れたのではないかと考えるようになりました。

 鉱物は自然が作った天然の結晶といわれています。結晶とは、元素が規則性を持って整列して形作られたものです。元素は私たちの目には見えない小さな粒。昔の人たちは、鉱物が見せてくれた結晶の特徴をヒントに、元素の世界へ足を踏み入れていくことになります。つまり、「石は元素の案内人」だったという訳。(店主)


石は元素の案内人

田中陵二 文・写真


福音館書店

2022年8月1日発行

定価770円(本体700円+税10%)

2022年7月8日金曜日

【本の紹介】むし、おきあがれるかな(ちいさなかがくのとも2022年8月号)




 仰向けにひっくり返った虫を見かけるときがあります。脚をバタバタさせて、もがき苦しんでいるように見えますが、大抵は無事元のように起き上がることができます。

 どのようにして起き上がるのでしょう。虫それぞれで異なるやり方があるようです。

 この絵本の作者は、虫の起き上がり方をつぶさに観察しています。ダンゴムシやテントウムシなど、どこにでもいる身近な虫たちの姿を描きました。

 起き上がろうとする虫たちは、強く生きようとする意思を表しているように思います。絵の優しいタッチから、虫を応援する作者の気持ちも感じられます。(店主)


むし、おきあがれるかな(ちいさなかがくのとも2022年8月号)

伊藤知紗 さく


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年7月7日木曜日

【本の紹介】ちいさな えきの いちにち(かがくのとも2022年8月号)




 山間の小さな駅の一日を描いた絵本です。駅員さんは朝早くから夜遅くまで働きます。素朴なタッチの絵から、やわらかな空気感が伝わります。

 小さな駅だから、駅の仕事の全体を見渡すことができそうです。駅員さんは少ない人数で多くの仕事をこなします。

 でも付録にある「作者のことば」を読むと、駅員さんの仕事には、この絵本では描かれなかった切符の販売や燃料の給油など、ほかにもたくさんあるようです。トラブル発生で不測の事態に陥ることもあるでしょう。そんなときも、この絵本が伝えるように毎日の仕事をきちんとこなしていれば、きっと上手に対応できるはずです。

 多くの人にとって駅は、毎日の通過点の一つかもしれません。この絵本の作者は、そんなお馴染みの駅を、立ち止まってゆっくり見渡してみることをお勧めします。いつもそこにありながら、私たちが見落としていた世界が見えてくるでしょう。(店主)


ちいさな えきの いちにち(かがくのとも2022年8月号)

鎌田みか さく


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年7月6日水曜日

【本の紹介】ひみつのえんそく きんいろのさばく(こどものとも2022年8月号)




 ファンタジーの絵本です。子どもの繊細な心情が描かれ、物語は余韻を残して終わります。

 リュックを背負い、水筒を肩から下げた子どもが、おかあさんと外をみています。楽しみにしていた遠足が雨で中止になったのです。部屋の中には、駱駝が歩く砂漠を描いた絵が飾られています。

 おかあさんは買い物に出かけました。一人残された子ども。突然、駱駝が現れ、「ぼくの くにへ えんそくに いきませんか?」と誘います。そこは、どこまでも続く金色の砂漠です。椰子の木が生えたオアシスには水が湧いていました。とろりとしていて、酸っぱくて甘い、金色の水です。

 子どもはおかあさんの声で目覚めました。家に帰ってこれたようです。髪の毛を触ると、金色の砂がこぼれました。おかあさんが買ってきたレモネードはオアシスの水と同じ味。子どもが「きんいろの さばくの みずだね」というと、おかあさんは「そうね」と応えます。おかあさんも、金色の砂漠に行ったことがあるのでしょうか? (店主)


ひみつのえんそく きんいろのさばく

くらささら 文

木内達朗 絵


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】おひるね(こどものとも0.1.2. 2022年8月号)




 お昼寝したくなる絵本です。動物たちの子どもが、みんな眠たそうにしています。

 ネコのミーヤは丸まって、イヌのクーは真っ直ぐに寝そべって寝るのが好き。クマのムクムクはペターッと手と足を広げて寝ています。ブタのブヒはすごい。仰向けのまま、お腹を見せてお昼寝です。

 寝てしまえば、どんな格好をしているか、自分では分からない。大人だって、あんぐり口を開けたまま寝たりしちゃいます。恥ずかしいけど、気持ちいい!

 時間がゆっくり流れる午後。あなたも幸せなひとときを過ごしませんか。(店主)


おひるね(こどものとも0.1.2. 2022年8月号)

笠野裕一 さく


福音館書店

2022年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】旅の絵本X




 1ページ目に、風車のある風景と、馬に乗った旅人が一人描かれています。オランダの旅であることが分かります。

 街があり、そこに暮らす人々がいる。生活の営みがあり、温かな息づかいを感じることができます。

 旅人は風のように、ただ通り過ぎるだけなのでしょうか。私たちも旅人とともに旅を続けるしかないのです。

 安野光雅が描いた「旅の絵本シリーズ」の最後の1冊です。安野は2020年12月に亡くなりました。でも、作者の旅はまだまだ続いているのかもしれません。(店主)


旅の絵本X

安野光雅


福音館書店

2022年1月10日発行

定価1760円(本体1600円+税10%)

2022年7月1日金曜日

【本の紹介】すくすく いのち




 おかあさんのお腹の中に宿った命が、赤ちゃんとなって誕生するまでのようすを丁寧に描きました。子どもも大人も、自分の命の大切さをもう一度確かめることができる絵本です。

 赤ちゃんは、はじめ小さな卵です。おかあさんのお腹にある赤ちゃんのための部屋で少しずつ大きくなります。

 お腹の中の赤ちゃんの姿が愛おしく描かれ、誕生まで待ち遠しくなります。私たちは誰もが、かけがえのない存在として生まれてきました。大切な命がそこにあることを知り、平和な暮らしやすい社会が築かれます。

 この絵本に出てくるママとパパにとって、初めての赤ちゃんです。大人も子どもも一緒になって、すくすく命を育てていきます。


すくすく いのち

はまのゆか


めくるむ

2021年9月発行

価格本体1600円+税


【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.9

 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.9」を開催します。「子どもに語る アンデルセンのお話」(こぐま社)の中からお話を一つ、くわのみ書房のスタッフが声に出して読みます。子どもだけでなく、大人の方もお気軽にご参加ください。 ■日 時:2024年5月4日(土)午前11時~...