2011年3月11日、日本では東北地方を震源地とする大きな地震がありました。津波を引き起こし、原子力発電所を破壊するなど、大きな被害をもたらしました。
その日から1カ月ほど経ったある夜、一人の絵本作家が自宅の庭でたぬき一家と出会います。この絵本の作者です。
3月11日以来、日本各地で地震が発生していました。絵本作家は地震日記をつけていましたが、たぬき一家と出会って以来、その日記は庭の観察記録の「たぬ記」になります。この絵本は「たぬ記」につづられた日々を絵で再現したものです。
絵本作家の庭で繰り広げられたたぬき一家の物語は2012年夏に終わります。絵本作家には、いつしかあるがままの「いのち」を描きたいという思いが湧き起こります。その思いが、この絵本に結実しました。(店主)
たぬき
いせひでこ
平凡社
2021年11月17日発行
定価:本体1600円(税別)
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