ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年1月31日金曜日

「ペペペ日めくりカレンダー 2020」が残部僅少です!




 もう1月も終わります。でも、今年はまだ11カ月残っています。明日から「ペペペ日めくりカレンダー 2020」で一日をほがらかにスタートさせましょう。
 毎日1枚ずつ「日々野家」の生活をイラストで描いた日めくりカレンダーです。大人がクスッと笑う、ほのぼのとしたイラスト。肩の力を抜いて一日を始めましょう。渡邊知樹さんの渾身の作です。千葉県内の取り扱い店舗はくわのみ書房だけ(たぶん)。残部僅少です。どうぞ、お手に取ってご覧ください。(店主)

ペペペ日めくりカレンダー 2020 BOXセット
渡邊知樹
3400円(税込)

【本の紹介】ぶぶるん ふるふる




 子どもが野原でのんびり空を見上げています。ページをめくると、そこにやってきたのはヘリコプター。お魚みたいな形をしていて、ちょっと変です。
 でも、次のページに出てくるのはもっと変でした。なんと豚の形をした「ヘリ こぶたー」! その次のページでは「ぼくも とびたい」といって鍋のふたが飛び出します。決めゼリフは「なべの ふたー」!
 擬音語とだじゃれで言葉遊びをする絵本です。おかしなキャラクターも飛び出して、空、陸、そして海を駆けまわります。
 登場するキャラクターはどんどん増えて、みんなで輝く太陽を目指して進みます。そのエネルギッシュな姿に子どもたちも大いに共感するでしょう。最後のさようならの場面ではみんなニコニコ。満足感をたっぷり味わって絵本を閉じます。(店主)

ぶぶるん ふるふる
まつもとさとみ ぶん
あずみ虫 え

ほるぷ出版
2019年12月10日発行
本体1400円+税

2020年1月30日木曜日

【ご案内】えほんのおはなしタイム vol.9




 くわのみ書房は「えほんのおはなしタイム vol.9」を開催します。絵本の読み聞かせの会です。5歳くらいまでの子どもたちが対象です。
 どうぞお気軽にご参加ください。お待ちしております!

■日 時:2020年2月1日(土)午前11時~11時30分
■会 場:くわのみ書房
■対 象:5歳くらいまでの子ども(保護者同伴)
■参加費:無料

※事前のお申し込みは不要です。

〈お問い合わせ〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

2020年1月29日水曜日

【本の紹介】きみののぞみはなんですか?




 誰かが何かに問いかけをしている絵本です。その誰かは誰か、姿を見せていないので分かりません。何かは分かります。それはぞうであったりテレビであったり、机や家も出てきて、いろいろです。
 誰かは何かに問いかけます。何かはそれに答えます。最初はぞうに「きみののぞみはなんですか?」と問いかけます。ぞうは「おおきくなりたい もっともっとおおきくなりたいんだ!」と答えます。会話はそれでおしまい。あんなに大きな像が、もっともっと大きくなりたいと思っているとは!
 テレビには「なにをみてるの?」と問いかけました。「わたしをみてるひとをみてるの」という答えにドキッとします。この絵本はそうしたドキッとする答えが続き、私たちの心を刺激し続けます。
 誰かが何かに問いかけるのは、きっと不安があるからでしょう。不安を消すための問いかけであるはずなのに、誰かの不安はなかなか消えないようです。最後は花に、最初と同じ問いかけをしました。「きみののぞみはなんですか?」。花は答えていませんが、きっと「平和」と答えたのだろうと思います。(店主)

きみののぞみはなんですか?
五味太郎

アノニマ・スタジオ(KTC中央出版)
2019年9月14日発行
本体1600円+税

2020年1月26日日曜日

絵本作家・竹中マユミさんをゲストに茶話会を開催しました!




 くわのみ書房は1月25日(土)に「くわのみ書房の茶話会 vol.6-絵本作家・竹中マユミさんを囲んで」を開催しました。ご参加予定のお一人から急なキャンセルが出て今回は5人のご参加。竹中さんの絵本に対する熱い語りに、時間が過ぎることも忘れて聞き入りました。
 竹中さんはこれまでに「おたまじゃくしのチャム」(偕成社)、「おねえちゃんってふしぎだな」(あかね書房)、「とけいやまのチックンタックン」(ひさかたチャイルド)、「ひゃっくん」(偕成社)を出版されています。残念ながら「おたまじゃくしのチャム」は出版社で在庫切れになっています。
 この中で「ひゃっくん」は百円玉が主人公のお話です。お金にまつわるお話で絵本をつくることはむずかしいと思いますが、竹中さんは果敢にチャレンジ。お金と真摯に向き合うことの大切さを子どもに伝える絵本に仕上げました。もともとアメリカで出版された「レモンをお金にかえる法-経済学入門の巻」(河出書房新社)という絵本にも刺激を受けたそうです。
 茶話会では「ひゃっくん」の原画もみせていただきました。水彩絵の具と色鉛筆で仕上げた絵の微妙なタッチを拝見し、作家の繊細な手仕事で作品が作られていることを実感しました。茶話会終了後はミニサイン会も開いていただきました。(店主)

2020年1月25日土曜日

一日のスタートを「ペペペ日めくりカレンダー 2020」でほがらかに!





 今年もすでに1カ月が過ぎようとしています。みなさま、新年を明るく迎えられましたでしょうか。
 一日をほがらかにスタートさせる日めくりカレンダーはいかがですか? くわのみ書房で「ペペペ日めくりカレンダー 2020」を絶賛販売中です。
 毎日1枚ずつめくっていくカレンダーです。1枚ずつイラストで「日々野家」の生活が描かれています。渡邊知樹さんの渾身の作です。ほのぼのとしたイラストに誰もがクスッと笑い顔。肩の力を抜いて一日が始まります。
 千葉県内の取り扱い店舗はくわのみ書房だけ(たぶん)。どうぞ、お手に取ってご覧ください。(店主)

ペペペ日めくりカレンダー 2020 BOXセット
渡邊知樹
3400円(税込)

2020年1月24日金曜日

【本の紹介】とんでいったふうせんは




 誰もが「おもいで」という風船を持っているようです。風船には一つずつ、その人の思い出が詰まっています。年を取れば取るほど、風船の数は多くなります。この絵本に出てくるおじいちゃんも、風船をたくさん持っていました。
 その中の銀色の風船は、孫の「ぼく」にとって特別です。なぜなら、ぼくも同じ色の風船を持っているから。銀色の風船には、おじいちゃんとぼくの共通の思い出が詰まっているのです。でも、風船はだんだんおじいちゃんから離れていき、ついに銀色の風船まで飛んでいってしまいました。それとともに、おじいちゃんから思い出が消えていくのです。ぼくは叫びました。「なんで とばしちゃうの!」
 おじいちゃんの風船が全部無くなりました。ところが、いつのまにか、ぼくの風船は増えていました。ママがいいました。「おじいちゃんの おもいでのふうせんは すべて あなたのものよ」。ぼくは、ぼくのものになった風船の話を、おじいちゃんにしてあげるのでした。
 認知症になったおじいちゃんをやさしく描いた絵本です。今、この絵本を手元に置きたいと思う人は、決して少なくないはずです。(店主)

とんでいったふうせんは
ジェシー・オリベロス 文
ダナ・ウエルコッテ 絵
落合恵子 訳

絵本塾出版
2019年9月発行
本体1500円+税

2020年1月23日木曜日

【本の紹介】いえでをしたてるてるぼうず




 子どものころ、てるてるぼうずをよく作りました。小学校の遠足や出かける予定がある日の前の晩、てるてるぼうずを軒下にぶら下げ、翌日雨が降らないように祈りました。
 願いが叶って晴れたとしても、てるてるぼうずに感謝したという記憶は残っていません。この絵本が描くように、てるてるぼうずは感謝されないことでヘソを曲げていたかもしれません。
 それにしても、この絵本のてるてるぼうずは大した行動力です。いいお天気にしてあげたのに、おいてきぼりをされたので怒って家出をしてしまいます。おまけに、言いたいことは遠慮なく言う性格なのか、連れて行ってもらったトンビの巣では口が災いして追い出されてしまいました。さてさて、家出したてるてるぼうずはどうなってしまうのでしょう。
 天気予報は以前よりもずっと正確になり、てるてるぼうずの出番も減っているのかもしれません。でも、てるてるぼうずは、明日の楽しみを家族と一緒に願うよりどころになっていたように思います。これからも大事にしていきたいと思います。(店主)

いえでをしたてるてるぼうず
にしまきかやこ

こぐま社
2019年8月20日発行
本体1200円+税

2020年1月22日水曜日

「村上春樹の絵本を読む会 」で新刊絵本を読みました!




 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.6」を1月18日(土)に開催しました。参加者はお二人でした。
 今回は新刊の「はぐれくん、おおきなマルにであう」(シェル・シルヴァスタイン、村上春樹訳、あすなろ書房)を取り上げました。この絵本は同じ作者による「ぼくを探しに」(倉橋由美子訳、講談社)の続編です。以前、「続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い」(倉橋由美子訳、講談社)として出版されていましたが、今回、タイトルを変えて、新たに村上春樹さんの翻訳で発刊されました。
 前作の「ぼくを探しに」は、線画の丸で描かれた「ぼく」が自分自身の欠けた部分である「足りないかけら」を探しにいく物語。続編の「はぐれくん、おおきなマルにであう」は、三角に描かれた、おそらく「足りないかけら」であろう「はぐれくん」が自分自身が本来含まれるべきだった何かを探しにいく物語。2つの物語は、表裏一体の物語になっています。
 最初に「はぐれくん、おおきなマルにであう」を読み、その後、「ぼくを探しに」を読んでみました。さらに、すでに品切となっている「ビッグ・オーとの出会い」とも読み比べてみました。翻訳の違いは、それぞれどちらが好みか意見の分かれるところでしょう。シンプルな構成の絵本で、いろいろな解釈があり、そこから始まる議論を楽しむこともできそうです。(店主)

2020年1月18日土曜日

【ご案内】ダーニングの会(衣類のお直し会)



 くわのみ書房は「ダーニングの会」を2月21日(金)に開催します。
 ダーニングとは、衣類の穴あきやすりきれたところを修繕する、お直しの針仕事のこと。少し手を加えるだけで、お気に入りの衣類が簡単に、おしゃれにうまれ変わり、その先も長く長く愛用できるようになります。 
 ヨーロッパで伝統的に行われているこのダーニング。最近、「暮しの手帖」などの雑誌でも紹介され、広く関心を集めています。くわのみ書房は手芸が好きなお客さまからのご要望を受け、「お直し」をテーマとした小さな会を企画しました。自分だけの大切な一着を愛情込めて繕う作業、ご一緒に楽しみませんか。まずはやってみたいという方、自分のペースで楽しみたい方、大歓迎です。  
 修繕する衣類とお直しで使う道具と材料を各自お持ちください。おしゃべりしながら、冬の針仕事の時間をゆったりと過ごしましょう! 飲み物とお菓子付きです。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)

※講座ではなく、とくに講師はおりません

■日 時:2020年2月21日(金)午前11時~午後1時 
■会 場:くわのみ書房 
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き 
■定 員:4人 

〈お問い合わせ・お申し込み〉 
■電話:047-419-3567 電子メール:mulberrybookstore@gmail.com (SNSでも受け付けます)

【ご案内】絵本のティーパーティ



 くわのみ書房は「絵本のティーパーティ」を2月15日(土)に開催します。飲み物とお菓子を楽しみながら、絵本について語り合いましょう。
 絵本を1冊お持ち寄りください。テーマに関連づけて絵本を選んでください。今回のテーマは「きいろ」です。たんぽぽ、オムレツ、レモンなど、きいろ(黄色)に関連している内容が少しでもあればそれでOK。
 その絵本の好きなところをご紹介いただいたり、その場で読み聞かせをしていただいても楽しいですね。参加者同士で絵本の知識をどんどん広げていきましょう。
 飲み物とお菓子付きのティーパーティです。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)

※ナビゲーター:たなかみちこ(絵本セラピスト®︎

【テーマ】きいろ

■日 時:2020年2月15日(土)午後7時~8時
■会 場:くわのみ書房
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き
■定 員:4人

〈お問い合わせ・お申し込み〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

2020年1月17日金曜日

【本の紹介】はぐれくん、おおきなマルにであう




 主人公は、三角形の体を持ったはぐれくんです。はぐれくんは一人で座って待っていました。自分でころがっていくことができないはぐれくんは、三角形の体がぴたりと収まり、一つの体になれる相手を見つければ、どこかに連れて行ってもらえると信じていたのです。でも、その相手はなかなかやってきませんでした。
 ようやくはぐれくんは、体を一体化できる相手を見つけます。でも、驚いたことに、はぐれくんの体がだんだん大きくなっていきます。せっかくうまくいくと思ったのに、これでは別れ別れになるしかありませんでした。
 やがて、はぐれくんは「おおきなマル」と出会います。おおきなマルははぐれくんにいいました。「でもきみは たぶん じぶんだけでころがれるよ」。三角形のはぐれくんがどうやってころがれるようになるのでしょう。その後、はぐれくんは長い間じっと座っていましたが、ふと立ち上がり、ぱたんと倒れ、また立ち上がり、ぱたんと倒れ、少しずつ前に進み始めます。
 シンプルな絵本です。絵は線画で描かれ、装飾はいっさいありません。自由な発想でこの絵本を楽しみましょう。子どもにも大人にもおすすめです。
 この絵本は、同じ作者の「ぼくを探しに」(講談社)の続編です。以前、「ビッグ・オーとの出会い」(講談社)というタイトルで出版されていましたが、あらためて村上春樹さんの新訳で発刊されました。(店主)

はぐれくん、おおきなマルにであう
シェル・シルヴァスタイン
村上春樹 訳

あすなろ書房
2019年11月20日発行
本体1500円+税

2020年1月16日木曜日

【本の紹介】へいわとせんそう




 「へいわのボク」は笑顔で立っています。「せんそうのボク」は膝を抱えてしゃがみ込みます。「へいわのワタシ」の机の上は勉強道具がそろっています。「せんそうのワタシ」の机には何もありません。
 「へいわのチチ」はボクとお馬さんごっこで一緒に遊んでくれました。でも、「せんそうのチチ」は鉄砲を持って走っています。「へいわのハハ」はボクに絵本を読んでくれました。「せんそうのハハ」はボクを何かから必死に守ろうとしています。
 この絵本はシンプルな線画で平和と戦争の違いを描きます。「へいわ」と「せんそう」の違いを並べたページがしばらく続き、やがて「みかた」と「てき」を比べるページに移りました。「みかたのかお」と「てきのかお」、「みかたのあさ」と「てきのあさ」、そして「みかたのあかちゃん」と「てきのあかちゃん」。驚いたことに、そこには何の違いもありません。敵も味方も、同じ地球に住む、同じ人間です。
 同じ人間同士でありながら、私たちはいつまで戦争を繰り返すのでしょう。敵味方に関わらず、そして勝とうが負けようが、よいことなど何もないのが戦争です。(店主)

へいわとせんそう
たにかわしゅんたろう ぶん
Noritake え

ブロンズ新社
2019年3月25日発行
本体1200円+税

2020年1月15日水曜日

【本の紹介】の




 色彩豊かに描き込まれた絵が私たちを魅了します。各助詞の「の」が絵を次々につないでいきます。絵は一つひとつ独立した世界を描いても、そこには次につながる道があり、この絵本の読者は一つの広大な世界を旅することになります。
 最初に登場する子どもが「わたしの」とつぶやくところから旅が始まります。「お気に入りのコートの」と続き、子どもの赤いコートが次の世界の入り口になっていることが分かります。
 でも、「ポケットの中のお城の」と続くことをだれが想像したでしょう。舞台はコートのポケットから一気にお城に移り、さらにダイナミックに飛躍する旅が続きます。
 ページごとに旅する世界が描かれます。魅力的な世界でも、そこの止まることは許されません。旅の最後に、再び赤いコートの子どもにたどり着きました。絵本の読者は赤いコートのポケットの中を旅していたはず。裏と表がつながった不思議な世界では、旅は終わることなく続きます。(店主)

junaida

福音館書店
2019年11月10日発行
本体2000円+税

2020年1月12日日曜日

【本の紹介】「モンキー」vol.19




 文芸誌の「モンキー」voi.19 が入荷済みです。特集テーマは「サリンジャー ニューヨーク」。J・D・サリンジャーの短編作品が2篇掲載されています。ともに本誌編集長の柴田元幸さんによる新訳です。サリンジャーは、いうまでもなく “The Catcher In The Rye” (「ライ麦畑でつかまえて」「キャッチャー・イン・ザ・ライ」)で絶大な人気を得たアメリカの作家です。「いまどきの若者」は、1940年に発表されたサリンジャーのデビュー作。「針音だらけのレコード盤」は1948年の作品です。「いまどきの若者」が掲載された雑誌の「ストーリー」をめぐる記事もあります。気になった方、どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

モンキー vol.19 WINTER 2019-20

スイッチ・パブリッシング
本体1200円+税
2019年10月15日発行

【本の紹介】かぞくのじかん Vol.50




 「かぞくのじかん」Vol.50(2020/WINTER)をお届けします。本紙はこの号で創刊50号。50にちなみ、特集テーマは「今、聞けてよかった50の知恵 50のレシピ」です。
 具体的な家事のノウハウを「読むだけで、元気になれる50の知恵」としてまとめました。子育て中の5人のママが5人の先輩を実際に訪ねて教えていただいたことが主な内容。すぐに役立つヒントがあります。
 ヘトヘトな日が続くと外食に頼りがち。でも、外食ばかりではお金もかかるし食生活も心配です。どうぞ「今日のヘトヘトをなんとかするのりこえレシピ」で乗り切ってください。
 第2特集は「私も! 福々しい人になりたい」。いつ会っても元気づけてくれたり、あたたかい気持ちにさせてくれる人がいます。どうしたらそんな人になれるのか。家事アドバイザーの山﨑美津江さんと一保堂茶舗六代目夫人の渡辺都さんにお話をうかがいました。(店主)

かぞくのじかん Vol.50(2020/WINTER)

婦人の友社
本体764円+税
2019年12月5日発行

2020年1月10日金曜日

【ご案内】くわのみ書房の茶話会 vol.6-絵本作家・竹中マユミさんを囲んで



 くわのみ書房は、絵本作家の竹中マユミさんをゲストにお招きして茶話会を開催します。竹中さんはこれまでに「おたまじゃくしのチャム」(偕成社)、「おねえちゃんってふしぎだな」(あかね書房)、「とけいやまのチックンタックン」(ひさかたチャイルド)、「ひゃっくん」(偕成社)を出版されています。今回は主に「ひゃっくん」の制作にまつわるお話をたっぷりお聞きしたいと思います。原画も見せていただく予定です。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)

■ゲスト:竹中マユミさん(絵本作家)
■日 時:2020年1月25日(土)午後6時~8時
■会 場:くわのみ書房
■参加費:1000円 ※飲み物とお菓子付き
■定 員:6人

〈お問い合わせ・お申し込み〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

【ご案内】村上春樹の絵本を読む会 vol.6




 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.6」を1月18日(土)に開催します。絵本を通じて、村上春樹の世界へ旅に出かけましょう。
 村上春樹は作家あるいは翻訳家として多くの絵本を手がけています。今回はその中から、新刊の「はぐれくん、おおきなマルにであう」(あすなろ書房)を一緒に読みましょう。
 お気軽にご参加ください。飲み物とお菓子付きです。

【読む絵本】「はぐれくん、おおきなマルにであう」(シェル・シルヴァスタイン、村上春樹訳、あすなろ書房)

■日 時:2020年1月18日(土)午後7時~8時
■会 場:くわのみ書房
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き
■定 員:4人

〈お問い合わせ・お申し込み〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

【本の紹介】ゆきのけっしょう




 空から降ってくる雪をよくみると、一つひとつがきれいな形をしていることが分かります。雪の結晶です。
 雪の結晶の形はいろいろです。でも、最初はどれも鉛筆を短く切ったような六角形をしています。
 六角形の6つの角に出っ張りができて、出っ張りの先にまた新しい出っ張りができて、少しずつ大きくなります。出っ張の形はいろいろ。雪の結晶が大きくなると、どれも違った形になります。
 この絵本は、雪の結晶の写真をたくさん集めてつくりました。複雑でいろいろな模様があり、とても不思議です。今度雪が降ったら、雪の結晶をみてみましょう。どんな結晶をみることができるのか、とても楽しみになりました。(店主)

ゆきのけっしょう
武田康男 監修・写真
小杉みのり 構成・文

岩崎書店
2019年12月31日発行
本体1300円+税

2020年1月9日木曜日

【本の紹介】スノーウィとウッディ




 シロクマのスノーウィとヒグマのウッディの友情を描いた絵本です。北極近くの雪と氷の世界に住むスノーウィと、緑豊かな森の世界に住むウッディ。住む世界が違う2匹のクマはどうやって出会い、友情を深めていったのでしょう。
 毎年夏になると、スノーウィのところにカモメのキティがやってきます。キティは旅の途中に立ち寄る自然豊かな国のことをスノーウィに話します。そこは野原いっぱいに花が咲き、森にはヒグマのウッディが住んでいます。スノーウィも行ってみたくなりました。
 泳ぎの得意なスノーウィは海に飛び込むとさっそく泳ぎ始めます。キティが道案内をしてくれます。何日も旅を続け、木や花、そして野原の色とりどりの美しい国にたどり着きました。ところが、ウッディとは最悪の出会い。2匹は取っ組み合いの喧嘩を始めます。
 でも、喧嘩をしている場合ではありません。ハンターたちから身を守るため、ウッディが咄嗟の行動に出ます。それをきっかけに2匹は仲良しになりました。やがて別れの季節がやってきます。「また げんきで あえますように…」。スノーウィとウッディ、そしてキティはそれぞれの道へと去っていきました。(店主)

スノーウィとウッディ
ロジャー・デュボアザン さく
石津ちひろ やく

好学社
2019年8月17日発行
本体1500円+税

2020年1月8日水曜日

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.7




 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.7」を開催します。子どもの本を声に出して読みます。小学校1~3年生の子どもたちが対象です。お気軽にご参加ください。

■日 時:2020年1月12日(日)午前11時~11時30分
■会 場:くわのみ書房
■対 象:小学校!~3年生の子ども
■参加費:無料

※事前のお申し込みは不要です。

〈お問い合わせ〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

【本の紹介】月でたんじょうパーティーをひらいたら




 月は私たちにとってもっとも馴染みのある天体です。その月に人間が初めて降り立ってから50年が過ぎました。
 近い将来、普通の人が月旅行に行くこともできるかもしれません。月で誕生パーティーを開くことが夢ではなくなる日も、もうすぐやってくるのです。その日に備えて、この絵本で予行練習をしておきましょう。
 月に着いたら、岩に腰掛けて空を見上げてみましょう。そこには満月よりもずっと大きな地球が見えます。地球がゆっくり回転していることも分かるはず。もうひとつ、とても面白いことがあります。月の表面は明るいのに、月の空は真っ黒です。ご存知のように、地球の空は青。この違いは、どうしてでしょう。
 月探査50周年を記念して、アメリカで作られた絵本です。月で私たちはどんな風に過ごせるのか、子どもたちを主人公に楽しく描きます。科学的な分かりやすい解説もあり、知的好奇心も満足させられます。(店主)

月でたんじょうパーティーをひらいたら
文 ジョイス・ラパン
絵 シモーナ・チェッカレッリ
訳 原田勝
監修 縣秀彦(国立天文台)

廣済堂あかつき
2019年11月30日発行
本体1600円+税

2020年1月5日日曜日

【本の紹介】「母の友」2020 年2月号




 「母の友」2020年2月号は東洋医学を特集しています。東洋医学を上手に取り入れることで、身体の不調を整えることができるかもしれません。
 東洋医学は心身のバランスを整えることを主眼に治療するそうです。病気の原因をターゲットにする西洋医学とは違った側面を持ち、西洋医学では対応がむずかしくても、効果的に治療ができることもあるようです。
 まずは東洋医学への知識を深めましょう。「薬膳」も東洋医学の知識に基づいた食習慣であり、具体的なレシピも紹介されています。
 堀内誠一が残した膨大な写真の一部を、近代写真史を研究する戸田昌子さんが紹介する記事もあります。数多くの雑誌のエディトリアルデザインを担った堀内誠一は、絵本の「ぐるんぱのようちえん」や「たろうのおでかけ」などを手掛けた絵本作家でもあります。何気ない写真にもセンスが光り、とても興味深く感じます。(店主)

「母の友」2020年2月号

福音館書店
本体527円
2020年2月1日発行

2020年1月4日土曜日

【本の紹介】極夜の探検(たくさんのふしぎ2020年2月号)




 本物の太陽を見てみたい。そう願った一人の探検家の旅人が、冬の北極を目指して歩き始めました。そこは3カ月も4カ月も太陽の出ない季節が続く、極夜と呼ばれる闇の世界。長く続く暗闇の果て、最初にのぼる太陽をみたとき、旅人は何を感じたのでしょう。極夜の探検を圧倒的な迫力で描いた絵本です。
 12月6日、旅人はグリーンランドの村のシオラパルクから北を目指して出発します。相棒は1匹の犬。自分で作った2台の橇に荷物を積み込むと、その重さは合計170kgほどに達します。
 極夜の北極は、太陽にかわって月が世界を照らします。方向を教えてくれるのは星です。旅人は途中、何度もブリザードと呼ぶ嵐に襲われます。嵐は30時間も40時間も続くことがあります。食料が乏しくなり、旅人は闇の恐怖に、狂ったように大声を出します。
 2月21日、しばらく続いていたブリザードの風が少し弱まったように感じました。「もしかしたら…」と、旅人はテントの外に出ます。目の前で燃える太陽。旅人は本物の太陽を見ることができたようです。村に戻ったのは2月23日。旅の開始から、ちょうど80日が経っていました。(店主)

極夜の探検(たくさんのふしぎ2020年2月号)
角幡唯介 文
山村浩二 絵

福音館書店
2020年2月1日発行
本体700円+税

2020年1月3日金曜日

【ご案内】えほんのおはなしタイム vol.8




 くわのみ書房は「えほんのおはなしタイム vol.8」を開催します。絵本の読み聞かせの会です。5歳くらいまでの子どもたちが対象です。
 どうぞお気軽にご参加ください。お待ちしております!

■日 時:2020年1月5日(日)午前11時~11時30分
■会 場:くわのみ書房
■対 象:5歳くらいまでの子ども(保護者同伴)
■参加費:無料

※事前のお申し込みは不要です。

〈お問い合わせ〉
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
SNSでも受け付けます)

【本の紹介】ころろん ころろん(こどものとも0.1.2. 2020年2月号)




 うさぎの子が「ころろん ころろん ころろんや」と転がっていきます。まるで芝生の斜面を、ころころ転がっていくみたいです。
 アリを飛び越し、カメの硬い甲羅の上も転がっていきます。2匹のブタに出会ったら、なんとブタも一緒に転がります。
 次に出会ったのはヘビ。ヘビもくるっとうさぎの子に巻きついて一緒に転がります。最後についた先は、おかあさんうさぎの背中でした。やっと止まって一安心です。
 「ころろん」という言葉は長崎県のわらべうたがもとになっているそうです。もともと眠りを誘うための言葉でしたが、この絵本の作者は、子どもと一緒に遊んだ経験をもとに、元気よく体を動かしたくなるような言葉に解釈し直しました。くすぐったくなるような感覚もあり、言葉を口に出したあとは、本当に「ころろん ころろん」と転がってみたくなります。(店主)

ころろん ころろん(こどものとも0.1.2. 2020年2月号)
福知伸夫 さく

福音館書店
2020年2月1日発行
本体400円+税

【本の紹介】でんしゃをはこぶ(かがくのとも2020年2月号)




 この絵本は、大勢の人たちが協力して電車を運ぶようすを描きます。大きな電車をどうやって運ぶのでしょう。
 電車は線路の上を走ります。線路がないと電車は動きません。線路でつながっていない工場で作った電車の車両は、実際に使う線路のある場所まで運ぶ必要があるのです。
 まず、電車にゴムタイヤをつけることから始めます。実際には「ヤッコ」というゴムタイヤがついた台車を取り付けます。線路がない場所から移動するには、道路の上を走らなければなりません。ゴムタイヤがあれば、電車も普通の道路の上を走ることができます。
 ゴムタイヤがついても、道路の上では、電車は自分の力で動くことはできません。トレーラーヘッドが牽引して動きます。はかの車の邪魔にならないように、大きな電車を運ぶときは夜の時間しか使いません。いろいろな工夫を重ねて、大きな電車を運ぶことができました。実際に運ぶところも見てみたいものですね。(店主)

でんしゃをはこぶ(かがくのとも2020年2月号)
鈴木周作 さく

福音館書店
2020年2月1日発行
本体400円+税

2020年1月1日水曜日

【本の紹介】イナヅマごうがやってきた(こどものとも2020年2月号)




 日本で初めて鉄道が敷かれたのは1872年(明治5年)のことでした。新橋駅と横浜駅の間で開業し、その後、急速に全国に広がっていきました。この絵本は、その頃、奈良県にできた鉄道のようすを描いています。
 奈良の大仏の近くに「だいぶつえき」という小さな駅ができました。村の人たちは汽車が来るのを楽しみに待ちました。
 真っ赤に塗られた小さな汽車がやってきました。その名も「イナヅマごう」。村の人たちは大喜びです。子どもたちも夢中になりました。「へいた」と「くにお」は何とかしてイナヅマごうに乗りたいと思い、「うんてんしゅ」のおじさんにお願いすることにしました。
 鉄道は汽車から電車に移り変わり、やがてリニアモーターカーの運転が始まろうとしています。高度に技術が発達した鉄道は、かつてのように身近な存在とはならないかもしれmせん。それでも新しい乗り物にわくわくする気持ちは、きっといつの時代も変わらないと思います。(店主)

イナヅマごうがやってきた(こどものとも2020年2月号)
小林豊 作

福音館書店
2020年2月1日発行
本体400円+税

今年もよろしくお願いします!




 あけましておめでとうございます。くわのみ書房の今年の営業は1月1日(水)から開始いたします。
 穏やかな新年を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(店主)

【本の紹介】イヌワシつかいのエルジャン

 モンゴルの高地に住む子どもの成長を描いた絵本です。そこではイヌワシを使う狩りが古くから行われていました。子どもの「エルジャン」は父親に習い、イヌワシつかいへの道を歩み始めます。  お話はイヌワシのヒナを捕まえに行くところから始まります。イヌワシをヒナから育てあげ、狩りができるよ...