とても真面目な絵本です。真面目だからこそ深まっていくおかしさがあります。結末の面白さには、誰もが舌を巻くことでしょう。
「まわるおすしやさん」といえば、当然「回転寿司」です。でも、回転寿司を見たことがない人が「まわるおすしやさん」といわれてどんなお店を思い浮かべるでしょう。
山奥に暮らすサルたちがお祭りの出し物で食べ物屋さんをやることになりました。はやりのお店に詳しいキツネに今評判のお店を聞くと「まわるおすしやさん」だといいます。さて、お寿司屋さんが回るってどういうことでしょう。サルたちの試行錯誤が始まります。
サルたちは真剣です。いろいろな回り方を考えますが、どれも上手くいきません。でも、やっと解決策を見つけました。ちょっと違うような気もしますが、まあいいでしょう。それで山の仲間たちが大喜びしているのだから。(店主)
まわるおすしやさん(こどものとも2020年1月号)
藤重ヒカル 作
福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税
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