パンがこんがり焼けるのは「ねつ」を使ったからです。ねつを使うと、いろいろなことができます。どんなことができるのか、この絵本を読めば分かります。
絵本に登場するのは妖精の「サーモ」と「アチャチャ」。オニごっこをしているうちに、ハカルくんが暮らす人間の世界に飛び込んできました。サーモはアチャチャを追いかけますが、なかなか捕まえることができません。
アチャチャは、ねつの妖精です。ねつを自由に使うことができます。アチャチャがいれば、パンが焼けたと思ったら、バターはどろどろに溶けるし、濡れたタオルは乾いてしまいます。お菓子の袋がぱんぱん膨らむのもアチャチャのせい。ねつはガス(気体)を膨らませることができるので、アチャチャは窒素ガスが入った袋をぱんぱんにすることもできるのです。
やがてハカルくんは、人間だってねつを使っていろいろなことをやっていることに気づきます。ねつはガスや電気で生み出すことができるのです。アチャチャはいつだって、私たちの身近なことろに隠れているのかもしれませんね。(店主)
アチャチャをつかまえろ! -ねつのはたらき-(かがくのとも2022年7月号)
森川智喜 ぶん
Unpin え
福音館書店
2022年7月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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