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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年10月19日木曜日

【本の紹介】みんなでなっとうづくり(かがくのとも2023年11月号)




 納豆を自分たちで作ってしまうお話の絵本です。さて、どうやって作るのでしょう。

 材料は、大豆とわら。この絵本では、大豆とわらを作るところから、納豆作りが始まります。もう一つ、納豆作りに欠かせないものが納豆菌。でも、納豆菌はもともとわらに付いているので、とくに準備する必要はありません。

 大豆を田んぼのあぜみちにまいて、やがて芽が出てたくさんの大豆を収穫することができました。わらは、お米が実る稲の茎のこと。田んぼで稲を育てれば、お米と一緒にわらもできるのです。春から秋になり、やっと材料がそろいました。いよいよ納豆作りの本番です。

 わらで納豆の入れ物になるわらづとを作ります。煮上がった大豆を入れて、二晩温めておけば納豆の完成です。それだけで、納豆ができるの? そう、わらに付いた納豆菌が大豆を納豆に変えてくれるのです。菌が食べ物を美味しくなるように作り変えてくれることを「発酵」といいます。自分たちで作った納豆。美味しいに決まっています。(店主)


みんなでなっとうづくり(かがくのとも2023年11月号)

菊池日出夫 さく



福音館書店

2023年11月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年10月18日水曜日

【本の紹介】えんとつそうじやのハリネズミ(こどものとも2023年11月号)




 森の中の小さなお家で暮らすハリネズミのお話です。ハリネズミの名前はハリボー。煙突掃除がお仕事です。

 朝ごはんを食べた後、さっそく電話が鳴りました。今日の仕事の依頼は3件。ハリボーが道具を持って出かけると、秋の森の空気が冷んやりとしています。

 作者の鎌田暢子さんがかつて暮らしたスウェーデンでは、野生のハリネズミは身近な存在。鎌田さんは家の庭でもハリネズミを見かけたことがあるそうです。

 ハリネズミが絵本の主人公になる機会が多いのは、愛らしい姿とともに、その穏やかな性格のせいでしょうか。柔らかいタッチで季節感たっぷりに描いた絵も素敵です。(店主)


えんとつそうじやのハリネズミ(こどものとも2023年11月号)

鎌田暢子 さく


福音館書店

2023年11月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年10月13日金曜日

今年も「おうえんカレンダー」を販売します!




 くわのみ書房は「12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー2024」を販売します。1部1100円(税込)です。

 このカレンダーは2011年に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の影響から子どもたちを守ろうという趣旨で作られました。その趣旨に賛同した12人の絵本作家が作品を提供しています。

 今回、作品を提供した12人の絵本作家は、長谷川義史、おーなり由子、どいかや、あおきひろえ、ふしはらのじこ、はたこうしろう、酒井駒子、市居みか、荒井良二、山福朱実、村上康成、あべ弘士のみなさん。全国8カ所で開催予定の「カレンダー原画展」もすでに始まっています。

 カレンダーの販売収益は、被曝から子どもたちを守るための活動をしている団体に寄付されます。詳しい情報は一般社団法人応援カレンダープロジェクトのウェブサイト(http://12ehoncalendar.com)をご参照ください。(店主)

【本の紹介】チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(たくさんのふしぎ2024年5月号)

   この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長1cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。  名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...