一平くんは、いつもちょぴりマイペース。みんなから取り残されて一人ぼっちになることはよくあるけれど、もう慣れているから平気です。
その日は雨でした。一平くんが家に帰ると鍵が閉まっていて中に入れません。寒いし、お腹も空きました。一平くんは膝をかかえて嘆きます。「ぼくは、このよにひとりぼっち」
でも、一平くんは顔を上げて前を向き、「そうだ、おかあさんをむかえにいこう!」と決心します。街に出ると、やさしい大人たちが一平くんを囲みます。もう一人ぼっちではありません。
孤独に立ち向かう子どもを多くの大人たちが見守ってくれました。大人のやさしさが子どもの成長を後押しするのです。一平くんの成長を気持ちよく描いた絵本です。(店主)
すてきなひとりぼっち
なかがわちひろ 作
のら書店
2021年5月20日発行
定価(本体1500円+税)
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