この絵本の主人公は、琵琶湖です。壮大なストーリー展開と、丁寧に描かれた絵の美しさに目がくらみます。
太古の昔、日本列島にも像がいたことが描かれています。そこに寝そべる娘一人。昔話を語り始めました。
大地はまだ若く、海だったころのお話です。娘は海へ帰りたいと強く願います。でも、もう海はどこにも見えない。やがて娘は自分自身が海になったと感じます。
最後の見開きページで描かれているのは琵琶湖です。娘はきっと琵琶湖になったのでしょう。巻末に、作者による「あとがきとしての解説」があります。この絵本をより深く味わうため、よいサポートになると思います。(店主)
よんひゃくまんさいのびわこさん
梨木香歩 作
小沢さかえ 絵
理論社
2020年12月発行
定価 1600円+税
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