冬のお祭りを描いた絵本です。雪と氷に閉ざされた世界だからこそ、お祭りで生きる喜びをより強く感じることができるのかもしれません。
北国の大きな公園に大きな池がありました。冬になると池の表面は全部氷ってスケートリンクになります。そして、ある日、お祭りが始まります。氷上カーニバルです。
この絵本は、大正時代から昭和にかけて北海道札幌市の中島公園で行われていた氷上カーニバルにヒントを得て作られました。絵本の最後に1930年撮影の写真が掲載されています。仮装してスケートをする人たちがとても楽しそう。こんなにモダンなお祭りが当時行われていたことに驚かされます。
絵本ではたぬきも一緒にカーニバルを楽しみます。お祭りを通じて、私たちは生命の繋がりを再確認するのです。(店主)
氷上カーニバル
あべ弘士
のら書店
2020年11月10日発行
本体1600円+税
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