子どもが3人、両足ですっくと立っている場面から始まります。次に、フラミンゴみたいに片足を上げます。ゆらゆらしないで立っていられるかな?
さらに片足のまま、つま先立ちしてみましょう。あらあら、からだがゆらゆらし始めて、「おっと おっと おっとっと!」。バランスを崩して転びそうになりました。
体のバランスが崩れるのは、どんなときでしょう。この絵本の付録の解説によると、ものを安定して支える領域があり、そこから重心が外れると、ものはバランスを崩して不安定な状態になるそうです。その領域は支持面と呼ばれています。人は両足で立っているより、片足で立っている方が支持面は狭くなります。さらにつま先立ちでは、もっと狭くなります。支持面が狭くなると、重心はそこから外れやすくなり、バランスを崩して「おっとっと」となるのです。
人がバランスを立て直す能力は、経験を重ねるほど高くなるそうです。子どもたちはこの絵本を読んで「おっとっと」をたくさん楽しむことにしましょう。(店主)
おっと おっと とっとっと(ちいさなかがくのとも2021年2月号)
小野寺悦子 ぶん
福知伸夫 え
福音館書店
2021年2月1日発行
本体400円+税
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