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2018年2月25日日曜日

【本の紹介】おとうさんとあいうえお




 短いお話が12個集まった童話集です。主人公のとしちゃんがおとうさんから、「あいうえお」の字を少しずつ教えてもらうお話です。ときどきおかあさんも登場します。ほのぼのとした楽しい会話が、どこからか聞こえてくるような気がします。
 早起きのおとうさんととしちゃんは犬の散歩に出かけます。少し歩いて海の見える砂浜に着きました。ちょっと一休み。それから、おとうさんは「きょうから としちゃんに、じを おしえてあげよう」といいました。としちゃんは、手を叩いて喜びます。
 あいうえおの一つひとつの文字を、散歩や買い物ごっこ、なぞなぞ遊びをしながら覚えます。お友だちや体の名前を使って覚えたりもします。シンプルでかわいいイラストが目を楽しませてくれます。
 作者の東君平は1986年、46歳の若さで逝去し、没後30年を迎えました。この作品は1990年に童心社から「おとうさんのあいうえお」というタイトルの絵本として出版されていました。判型、レイアウトなどを見直し、今回あらためて発刊されました。古さをまったく感じさせず、読む楽しみにあふれています。(店主)

おとうさんとあいうえお
東君平 さく・え

廣済堂あかつき
本体1300円+税
2018年1月31日発行

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