モンゴルの民話をもとに創作されたお話です。モンゴルの自然を舞台に、不思議な力を持つ7人の兄弟が大活躍します。絵はユーモラスに見えても繊細で美しく、絵本の魅力を深めています。
その昔、空に星はなく、夜は暗闇に被われていました。モンゴルの草原に、王様と7人の王女が住んでいました。王女たちは明るく輝き、夜の暗闇に光を灯していました。
ある日の晩のこと、鳥の王のハンガリドが王女たちを見つけ、天に連れ去ってしまいます。王様は草原に暮らす7人の兄弟を呼び寄せ、王女たちを連れ戻すように命じます。兄弟たちは翼が生えて空を飛べるようになった馬とともに、王女たちを探す旅に出発します。
お話は意外な結末を迎えます。暗闇だったモンゴルの夜空に、なぜ今、北斗七星やたくさんの星たちが輝いているのか明らかになります。モンゴルの草原が生み出した壮大な発想のお話をじっくり味わいましょう。(店主)
空飛ぶ馬と七人のきょうだい モンゴルの北斗七星のおはなし
イチンノロブ・ガンバートル 文
バーサンスレン・ボロルマー 絵
津田紀子 訳
廣済堂あかつき
2021年6月25日発行
定価:本体1600円+税
0 件のコメント:
コメントを投稿