1930年代のアメリカのお話です。大変な苦労があったけど、一番楽しかった5年間の暮らしを描いた絵本です。
マーベルは6歳の女の子。パパは天国に行ってしまい、ママと8人の子どもたちだけになったマーベルの家族は、深い森の奥の小さな小屋で新しい生活を始めます。何もない空っぽの小屋です。
小屋の床には扉があり、開けてみると地下の物置部屋がありました。そこには手押しのポンプもあり、冷たくてきれいな水を汲むことができました。小屋の外は柔らかい真っ黒の元気な土で、種を蒔けば野菜ができるでしょう。小川にはマスが泳ぎ、ブルーベリーなどの木の実をたくさん採ることができます。
マーベルたちが暮らし始めた小屋はもう空っぽではありません。暖かくて明るくて愛でいっぱい。マーベルの心も宝物でいっぱいになりました。この絵本は、作者が祖母のマーベルから聞いた実際のお話をもとに作られました。祖母や祖父の子どものころのお話は、誰にとってもきっと宝物になるはずです。(店主)
森のなかの小さなおうち
エリザ・ウィーラー 作
ひらおようこ 訳
工学図書・山烋
2022年8月8日発行
定価(本体1800円+税)
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