壮大な宇宙のお話にワクワクしてくる絵本です。ブラックホールの謎に迫ります。
ブラックホールは不思議な天体です。宇宙に存在し、何でも吸い込んでしまうもの。いや、ものというより場所といった方がよいようです。
もともとは、とても重い恒星でした。恒星は自分の中で燃料を燃やして明るく光る星です。燃料が無くなり寿命を迎えると、その中心部は冷えてどんどん圧縮され、ますます重くなります。やがて圧縮に耐えられなくなり、中心部が潰れてしまいます。そのとき、大きなエネルギーが一気に作られ、爆発してしまうこともあるそうです。「超新星爆発」といわれています。中心部には圧縮された重い重い点が残りました。これがブラックホールです。
ブラックホールには何でも吸い込んでしまうという怖いイメージがありました。でも、宇宙に星を誕生させる際に一役買っている可能性があることも分かってきました。まだまだ多くの謎に包まれているブラックホール。この絵本を読んだ子どもたちが大人になって、ブラックホールの謎を解き明かしてくれることを期待しています。(店主)
ブラックホールって なんだろう?
嶺重慎 文
倉部今日子 絵
福音館書店
2022年6月5日発行
定価1430円(本体1300円+税10%)
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