ふとした瞬間に子どもが大人になるステップを一つ上ることがあります。そんな一瞬を素朴なイラストレーションで描いた絵本です。
子どもが「ぼくは きっと うそをつくだろう」と、声を上げずに宣言しました。誰も聞いていません。その瞬間に、子どもは大人に一歩近づきました。
おかあさんは、うそをつくなといいます。でも、子どもはおかあさんもうそをついたことがあると見抜いています。そして、自分もうそと一緒に生きていくことを確信します。
誰もがその瞬間を迎えます。でも、ほとんどの人は忘れてしまうのでしょう。この絵本は谷川俊太郎さんの詩をもとに作られました。谷川さんの言葉が鋭く胸に突き刺さります。(店主)
うそ
詩 谷川俊太郎
絵 中山信一
主婦の友社
2021年4月30日発行
定価:本体1400円
※消費税が別に加算されます
0 件のコメント:
コメントを投稿