砂場のトンネル掘りの遊びを描いた絵本です。まるで実際に砂場で遊んでいるように思えるほど丁寧に描いています。
子どもたちは海辺の砂浜に行きました。大きな砂場です。さらさらに乾いた白い砂。冷んやり濡れた黒っぽい砂。砂には違いがあり、さらさらの砂では大きな山はつくれません。濡れた砂で山をつくります。水分を調整して、固くて丈夫な山にします。
山ができたらトンネル堀りです。こちら側とむこう側の2カ所から掘り始めます。2人でだんだんだんだん掘り進むと、「あっ、なにか さわった」「ぼくも!」。最高にうれしい瞬間です。トンネルの中、ざらざらの手で握手します。
砂山のトンネルが完成するまで、いろいろな創意工夫が必要になります。子どもたちにとって、とても楽しい体験です。大人の私は、子どものころの思い出がまざまざと浮かび上がってきました。(店主)
すなやまトンネル できるかな?(ちいさなかがくのとも2021年6月号)
こさかまさみ ぶん
岡本よしろう え
福音館書店
2021年6月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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