ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2018年7月18日水曜日

【本の紹介】さるがいっぴき(こどものとも2018年8月号)




 一匹の猿の物語です。物語は表紙から始まっています。猿が寝ています。猿は扉のページで目を覚まし、さらにページをめくると木から木へ飛び移り、何かを探しています。
 見つけたのは食べ物です。猿は木の実を食べます。そしてまた、繰り返し繰り返し、次の食べ物を探すのです。
 迫力あるモノトーンの絵に圧倒されます。ひらすら食べ物を求める猿の姿が修行僧のように見えてきます。一方で、つぶらな瞳が印象的です。確かな生命力を感じさせます。
 やがて猿はもう一匹の猿と出会います。予期せぬ出会いだったのかもしれません。でも、いつか出会うことを知っていたようにも思います。猿は二匹になりました。そこから始まるのは、また別のお話。いつ私たちに届くのか、楽しみに待つことにしましょう。(店主)

さるがいっぴき(こどものとも2018年8月号)
MAYA MAXX(まや まっくす)

福音館書店
2018年8月1日発行
本体389円+税

0 件のコメント:

【本の紹介】チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(たくさんのふしぎ2024年5月号)

   この虫のことは、ほとんど知りませんでした。「チョッキリ」とは、体長1cmほどのちいさな甲虫です。長く伸びた口が特徴のゾウムシの仲間だそうで、同様に長い口を持っています。  名前の由来が愉快です。「ドングリに穴をあけて卵を産みこみ、最後にチョキっと枝を切り落とす」から「チョッ...