海の底を目指すネズミの大冒険を描く絵本です。ダイナミックで精緻な絵は見応えがあります。お話の展開もスケールが大きく、読み応え十分です。
本屋の店の奥にある穴を通り、いくつかの壁を抜けると、そこにはネズミの大学がありました。若いネズミが授業を終えた教授に話しかけます。先祖が残した宝物を一緒に見つけてほしいというのです。
若いネズミの先祖は宝物を持って船に乗り、大西洋を航海してアメリカに渡ったらしい。ただ、その船は沈没して、今は海の底。宝物は船と一緒に眠っているはずです。2匹のネズミは潜水艦を作り、深海へと向かいます。ネズミの海底大冒険が始まります。
2匹が苦労して手に入れた宝物は1冊のノートでした。それはネズミの発明家の日記だったのです。先祖のネズミは船の事故を生き延び、アメリカのある偉大な発明家のもっとも素晴らしい発明を手助けしたようです。その発明家こそ、トマス・A・エジソンでした。(店主)
エジソン ネズミの海底大冒険
作 トーベン・クールマン
訳 金原瑞人
ブロンズ新社
2019年5月25日発行
定価:本体2400円+税
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