いちごを食べたら、みんないちごみたいになっちゃうよ、というお話です。「そんなのありえない!」というお話ですが、妙にリアリティがあります。
子どものころ、すいかの種を間違って食べたら、お腹からすいかの芽が出てくるのではないかと本気で心配したものです。同じような経験がある人は少なくないのでは。
この絵本では、いちごの花の蜜を吸ったちょうちょが「いちごちょうちょ」になります。いちごちょうを食べたさかなは「いちござかな」になります。いちござかなを食べたくじらは「いちごくじら」になります。いちごくじらの前に現れたかいじゅうは…。さて、どうなったでしょう。
次々に変身していくお話がおもしろい。びっくりしたり、笑ったりしているうちに、うれしい結末を迎えます。軽やかに描かれた絵もテンポよく流れるお話にマッチしています。(店主)
いちごになりました
鬼頭祈 さく
福音館書店
2021年5月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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