経済が家族のあり方を変える。味気ない話のようですが、興味深い指摘です。「母の友」の特集テーマは「家族のかたち」です。
中央大学文学部教授の山田昌弘さんのお話をまとめた記事が掲載されています。山田さんは「家族社会学」について長年研究し、「パラサイト・シングル」や「婚活」などの言葉を生み出してきました。
山田さんは、日本の結婚や少子化に経済が大きな影響を与えていると指摘します。結婚や出産は個人的な事柄であり、自分で自由に選ぶものと思っている人がいる一方で、経済的な理由で結婚や出産に踏み切れない人が多くいることも現実です。山田さんはこの問題に目を逸らさないことが重要だと指摘します。
家族は、時代や文化、社会環境などにより、さまざまに変わってきました。今まさに家族の形も多様化しています。これまでの常識にとらわれることなく、あらためて家族の形について考えてみませんか。(店主)
「母の友」2021年5月号
福音館書店
2021年5月1日発行
定価580円(本体527円+税10%)
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