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2018年11月8日木曜日

【本の紹介】チトくんとにぎやかないちば




 アフリカのにぎやかな市場が舞台の絵本です。野菜や果物、ヤシの油、サンダル、服など、いろいろな物を売っています。日本の市場とはだいぶようすが違います。
 チトはおかあさんにおんぶされて市場にやってきました。おかあさんの頭の上には、買ったものを入れるかごが乗っています。市場はにぎやかで楽しそう。チトがきょろきょろ見ていると、バナナ売りのアデさんがバナナを6本くれました。
 チトはバナナを1本食べて残りはおかあさんのかごに「ぽいっ」。おかあさんはお米を買おうとしていて気づきません。チトはいろいろな食べ物をもらい、少し食べたあとにどんどんかごに入れていきます。おかあさんが気づかないうちに、かごは食べ物でいっぱいになりました。
 この絵本の文を書いたアティヌーケさんは西アフリカのナイジェリアで生まれました。絵を描いたブルックスバンクさんも西アフリカで育ったそうです。この絵本で描かれた市場では売る人と買う人のつながりがとても強そうです。チトにやさしく接してくれる人ばかりで、とてもうれしくなります。チトのおかあさんはタクシーでお家に帰ろうとしますが、そのタクシーはなんとオートバイ。ちょっと驚きました。(店主)

チトくんとにぎやかないちば
アティヌーケ 文
アンジェラ・ブルックスバンク 絵
さくまゆみこ 訳

徳間書房
本体1600円+税
2018年3月31日発行

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