女の子がライオンに頼みました。「いっしょに うちに かえってくれる?」
学校からの帰り道、ライオンと一緒なら安心です。おしゃべりしてたら、退屈もしません。背中に乗せてもらって走れば、速い速い! 街の人たちはみんな、ライオンにびっくりしています。
絵本は健気に生きる女の子のようすを描きます。女の子は途中で保育園に寄り、弟を引き取りました。その跡、買い物をして、家に着くと夕食を作ります。いつも夕食は子どもたちだけで済ませているようです。でも、今日はライオンが一緒です。そして、工場で働くおかあさんが家に帰るまで待っていてくれました。女の子はライオンに「よんだら またきてね」と頼みました。
おとうさんの姿は家族と一緒に写った写真の中でしか見ることができません。頼もしく、やさしそうなおとうさんです。ふさふさの髪は、まるでライオンのたてがみのようでした。(店主)
いっしょにかえろう
ハイロ・ブイトラゴ 文
ラファエル・ジョクテング 絵
宇野和美 訳
岩崎書店
本体1300円+税
2018年3月23日発行
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