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2017年12月22日金曜日

【本の紹介】わたしたちのたねまき



 庭に種をまく人たちがいます。野菜の種です。いろいろな野菜を育て、収穫します。
 でも、私たちの地球では、もっと広い庭にたくさんの種がまかれてきました。さて、どんな種まきがあるのでしょう。この絵本が教えてくれます。
 風は植物の種を遠くまで吹き飛ばします。太陽の光が種の入ったさやを乾かすと「パチン!」と弾けて種が飛んでいきます。雨が降れば、土の上の種は流されて別の場所へ運ばれていきます。鳥や動物たち、そして人間も知らないうちに種をいろいろなところに運んでいます。これが「わたしたちのたねまき」です。
 やさしい色合いの絵から、やわらかな光と草の匂いを感じることができます。命を育むあたたかさがあります。種は地球の環境や動物たちに助けてもらいながら命をつないでいます。命と命がつながる意味を、あらためて考えてみるきっかけになりそうな絵本です。(店主)

わたしたちのたねまき
キャスリン・O・ガルブレイス 作
ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 絵
梨木香歩 訳

のら書店
本体1600円+税
2017年10月10日発行

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