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2017年12月13日水曜日

【本の紹介】つめたいあさのおくりもの(ちいさなかがくのとも2018年1月号)



 空気が冷たい朝、家の外で氷が張ることがあります。子どものころ、水たまりにできた氷を足で踏みつけてパリンと割ってみることは年に数回しかできない、ワクワクする体験の一つでした。
 冷蔵庫でも氷はできます。でも、外でできる氷には冷蔵庫の氷とは違った面白さがあります。この絵本に出てくる女の子も氷の楽しさに夢中になっています。
 水たまりにできる薄く張った氷では、透き通ってきらきらしていることがよく分かります。林で氷ができると、落ち葉や木の実が閉じ込められ、とても綺麗です。指で同じところをつまんでいると穴があき、そこに枯れ草を通したら首飾りになりました。
 でも女の子は、日が当たっている水たまりには氷ができないことにも気づきました。公園では、氷の張った池で魚が泳いでいるのも見えました。氷の下には凍っていない水がそのままあるのです。どうしたら、氷ができるのでしょう。それが分かれば、氷を自由に作れるようになります。そうして作った氷は「つめたいあさのおくりもの」になります。(店主)

つめたいあさのおくりもの(ちいさなかがくのとも2018年1月号)
片山令子 ぶん
片山健 え

福音館書店
2018年1月1日発行
本体389円+税

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