クリフォードはエミリー・エリザベスの大切な犬です。とても大きな赤い犬です。クリフォードはどうしてエミリーの犬になったのか。この絵本が、その訳を教えてくれます。
エミリーはまだ小さいころ、街中に住んでいてました。おとなりのお家でたくさん子犬が生まれ、その中で一番小さい赤い子犬がエミリーの家にやってきました。それがクリフォードです。クリフォードはとても小さく、エミリーのおとうさんは冬を越せないかもしれないと心配しました。悲しくなったエミリーは、ベッドでクリフォードを隣に寝かせていいました。「げんきに おおきくなってね。だいすきだからね!」
不思議なことに、それからクリフォードはどんどん大きくなっていきます。街中の家では暮らせないほど大きくなったクリフォードは田舎に行くことになりました。エミリーは離れ離れになったクリフォードに会いたくて泣いてしまいます。でも、その後エミリーも田舎に行くことになり、やっと再会を果たします。エミリーはクリフォードに抱きついていいました。「もう おおきくならないで、クリフォード。いまのままの クリフォードで いいんだよ」
こんなふうにして、クリフォードはエミリーの犬になりました。よかったね!(店主)
クリフォード ちいさな ちいさな あかい いぬ
ノーマン・ブリッドウェル 作
椎名かおる 訳
あすなろ書房
2021年4月30日発行
定価(本体1200円+税)
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