一人のおじいさんが不思議な家に住んでいます。おばあさんは3年前に亡くなり、子どもたちは遠く離れて暮らしているようです。
おじいさんの家は海の上にあります。どうして海の上に家があるのでしょう? この町では海の水がだんだん上がってきて、住んでいた家が海の中に沈んでしまうのです。住んでいる人たちはまるで積み木を重ねるように、沈んだ家の上に新しい家をつくります。こうして海の上の家ができあがります。
おじいさんが新しい家をつくり始めました。また海の水が上がってきたのです。ある日、おじいさんは大工道具を落としてしまいます。海の下にもぐって探しにいくと、古い家がまだ残っていました。おじいさんの心には、その家で家族と過ごした思い出がよみがえってきました。
同名の短編アニメーションの監督と脚本家がこの絵本をつくりました。原作アニメは国内外で高い評価を得ました。絵本も多くの人の心に響く作品になりました。(店主)
つみきのいえ
絵・加藤久仁
文・平田研也
白泉社
2008年10月21日発行
定価 本体1400円+税
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