これから学校に入る人にも、もう学校を出た人にも読んでほしい絵本です。学校がどんな場所になるのか、学校がどんな場所だったのか、しばらく思いを馳せてみましょう。
子どもがいます。うちにいれば、子どもは自分自身でいられます。でも、学校に行くと、子どもは生徒の一人になります。学校は自分自身を失ってしまう場所なのでしょうか。
喪失感ばかりではありません。学校の上にも空があり、海が見えます。学校には広い庭があり、いろいろな花が咲きます。そして何より、友だちがいます。
ある日、子どもは気がつきます。学校も夜になると、一人ぼっちで寂しそう。やがて子どもは学校と別れる日を迎えます。そうして子どもは大人に近づいていくのです。(店主)
ぼくとがっこう
谷川俊太郎 文
はたこうしろう 絵
アリス館
2021年5月5日発行
定価(本体1400円+税)
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