大切な人を亡くした人の気持ちに寄り添う絵本です。大好きなママを亡くした子どもを見守ってくれたのは大きなゴリラでした。
子どもは、どこからともなく現れたゴリラに話しかけます。「ぼくのママ、しんだんだよ」。ゴリラは知っていました。「そうだね しってるよ」。
ゴリラの姿を見ることができるのは、その子どもだけのようです。子どもは問いかけを続け、ゴリラとの会話を通じてママの死を受け入れられるようになります。
パパは子どもとママの思い出を語り合えることを辛抱強く待っていたようです。ゴリラは子どものそばを離れるときが来たことを知り、去っていきます。もう子どもがゴリラのことを思い出すことはないかもしれません。(店主)
悲しみのゴリラ
ジャッキー・アズーア・クレイマー/文
シンディ・ダービー/絵
落合恵子/訳
クレヨンハウス
2020年12月1日発行
本体1800円+税
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