自転車と子どもの初めての出会いを描く絵本です。ある街の自転車屋さんに小さい自転車が一台置かれていました。
真っ赤な子ども用の自転車で、「ちりん」と鳴る銀色のベルが付いています。名前は「りんちゃん」です。
りんちゃんは自分にぴったりの乗り手が現れることを待っていました。ある日やってきたお友だちは、りんちゃんに乗るにはちょっと小さすぎたようです。次の日にやってきたお友だちは大きすぎたようです。それから何日かたって、やっとりんちゃんにぴったりのお友だちがやってきました。でも、その子はおかあさんに呼ばれて、そのままお買い物に行ってしまいます。りんちゃんはがっかりです。
自転車に乗ることは、子どもにとって自立の第一歩かもしれません。子どもは自転車をパートナーにして自立していくのです。自転車と子どもは友だち同士。りんちゃんにも仲良くなれるおともだちができたようです。(店主)
ちいさいじてんしゃ りんちゃんのおはなし
ねぎしたかこ 文
にしかわおさむ 絵
福音館書店
2021年3月1日発行
本体400円+税
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