絵もお話も素晴らしい。見事な科学絵本だと思います。
イカの生態を紹介する絵本です。取り上げたのは「コブシメ」という変わった名前のイカです。コウイカと呼ばれるイカの仲間で、お馴染みのスルメイカのように細長い形ではなく、やや平たい形をしています。
沖縄の海を舞台にしました。サンゴ礁にいる魚たちも含め、美しい沖縄の海が愛情あふれんばかりに描かれています。写真ではなく絵で表現したことで、作者の思いがいっそう強く伝わるようになりました。まさに沖縄の海を旅しているように感じます。
イカの表情からユーモアも感じられ、親しみが湧いてきます。こうした絵本から、他の生き物や環境への関心が広がり、深まっていくのでしょう。(店主)
イカ(かがくのとも2022年2月号)
大村文乃 ぶん・え
福音館書店
2022年2月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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