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2019年12月19日木曜日

【本の紹介】父さんがかえる日まで




 子どもの成長を幻想的に描いた絵本です。迫力のある絵が読む人を深みのある世界に引き込みます。語られていない物語が潜み、本を閉じた後もその余韻を楽しめるような気がします。
 船乗りの父親が海を渡る旅に出たあと、帰りを待つ母親はじっと遠くを見つめるばかり。少女のアイダはまだ赤ん坊の妹の面倒をみなければなりません。
 いたずらな妖精のゴブリンが妹をさらってしまいました。さあ、たいへん! 妹を取り返すため、アイダの活躍が始まります。
 この絵本のオリジナルは1981年の作品です。作者のモーリス・センダックは自らこの絵本について、1963年の「かいじゅうたちのいるところ」、1970年の「まよなかのだいどころ」と合わせて「絵本の三部作」と呼んでいるそうです。日本では1983年に「まどのそとのそのまたむこう」(福音館書店)のタイトルで出版されていましたが、タイトルを改めて再刊行されることになりました。(店主)

父さんがかえる日まで
モーリス・センダック さく
アーサー・ビナード やく

偕成社
2019年12月発行
本体2000円+税

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