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2017年8月26日土曜日

【本の紹介】いのちのたべもの



 私たち人間はずっと昔から命あるものを食べてきました。肉、野菜、そしてそれらの加工品など、食べ物はみんなもともと命ある他の生き物からできています。でも、私たちはそのことを忘れてしまいがちです。スーパーマーケットで食べ物を買っても、もともとの姿で売られていることは少なくなったからです。
 この絵本に出てくる子どもは、おかあさんに頼まれて一人で寄せ鍋の材料を買うことになりました。食べ物がどんな風に売られているか、実際に見ていくことになります。おかあさんは、食べ物には海のものと陸のものがあることも教えてくれました。人も動物も虫たちも「みんな、いのちあるものを たべて いきてるの」とおかあさんは話します。
 この絵本の出版社は新潟県にあります。2016年3月に出来たばかりで、第1作目がこの絵本です。迫力がある一方で親しみ深さも感じるタッチの絵は、クレヨンやクレパスで描かれているようです。
 絵本の最後は、おとうさんも帰ってきて一緒に寄せ鍋を食べます。おとうさんは、地球は命の星だといいました。地球はたくさんの命を生み出した海と陸からできているからです。食べ物を通じた親子の会話があたたかく広がります。

いのちのたべもの
中川ひろたか 文
加藤休ミ 絵

おむすび舎
本体1400円+税
2017年4月19日発行

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