母に子が語りかけます。「いいこと おしえてあげる」と話し始めます。
まだ幼い子どもです。でも、「わたしが おとなになったらね」という言葉のあとに、たくさんの「いいこと」が描かれます。
現実味のない「いいこと」が乾いたタッチの絵で美しく表現されています。子どもの話は一方的とも思える形で進みます。そして最後に、とても大切な「いいこと」が示されます。
母と子がそれぞれを思いやり、やがて自立する。そんな物語を鮮やかに描いた絵本です。(店主)
おかあさん、いいこと おしえてあげる
シャーロット・ゾロトウ 文
ジュリー・モースタッド 絵
クレセント・ドラゴンワゴン あとがき
福本友美子 訳
工学図書(山烋のえほん)
2025年3月11日発行
定価(本体1,800円+税)
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