サヘル・ローズさんが「これから大人になる」人たちに語りかけます。戦争のない平和な世界をつくるためにはどうしたらよいのか、自分の夢を持ち続けるためにはどうしたらよいのか。サヘルさんと一緒に考えてみませんか。
サヘルさんはイラン人です。日本でタレント、俳優として活動する著名人の一人です。2024年に公開された映画「花束」の監督も務めました。とても多才な人です。
この本でサヘルさんは自分の生い立ちを振り返ります。サヘルさんが生まれた当時、イランは隣国のイラクと戦争をしていました。多くの人々が亡くなり、サヘルさんも家族や親戚を見つけられず、やがて孤児院に行き、そこで育ちました。7歳のときに養母に引き取られますが、実は今も本名や誕生日が分からないままだそうです。そして、8歳のとき、養母とともに来日しました。イランや日本で過酷な生活が続きましたが、「暗闇があったから、光が見えた」と綴っています。
サヘルさんは、サヘルさんがこの本で紡いだ言葉をよりどころに、読む人が自分自身の言葉を再発見してほしいと求めています。その言葉は、家族や自分、そして世界の人々を表すものです。いまだ戦争は終わることなく続いています。でも、希望を失うことはないのです。(店主)
これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗り越える力
サヘル・ローズ
童心社
2024年11月30日
定価 本体1500円(税別)
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