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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年6月20日金曜日

【本の紹介】ねこのおうちさがし




 ねこの成長をユーモラスに描いた絵本です。成長に合わせて理想のお家も変わります。ねこのお家探しが始まります。

 ねこは、小さなこねこでした。ダンボール箱のお家はとても素敵でした。でも、大人になって大きくなると、狭くなって居心地も悪くなりました。

 いよいよ引っ越しです。ねこは、ほかの動物たちが暮らすお家を見てまわります。どれもユニークで楽しそうなお家ですが、ねこの理想とはちょっと違うようです。

 猫はお家を探し求める旅で、いろいろなところに出没します。柔らかいタッチで描き込まれた絵は、ダイナミックな構図で読む人の目を楽しませます。最後の場面は、誰もがちょっとビックリ!(店主)


ねこのおうちさがし

ぶん・え:クアク・スジン

やく:すんみ


パイ インターナショナル

2025年2月14日発行

定価(本体1,400円+税)


#くわのみ書房

2025年6月19日木曜日

【本の紹介】いろって なあに?



 色について考えてみる絵本です。さて、色って何でしょう?

 例えば、黄色も色の一つ。黄色は太陽、ヒマワリ、トウモロコシの色。でも、それだけではありません。

 どんなものにも色があります。だから、色はどこにでもある。色は、この世界そのものを表しているのです。

 この絵本では、黄、紫、青、赤、緑、茶色、オレンジ色、白の8つの色のテーマごとに見応えのある絵が提示され、私たちを楽しませてくれます。色は、私たちの世界を豊かにしてくれるものです。(店主)


いろって なあに?

さく・え アリス&マーティン・プロベンセン

やく こみやゆう


KTC中央出版(アノニマ・スタジオ)

2022年10月25日発行

定価 本体1,800円(税別)


#くわのみ書房

2025年6月18日水曜日

【本の紹介】おかあさん、いいこと おしえてあげる



 母に子が語りかけます。「いいこと おしえてあげる」と話し始めます。

 まだ幼い子どもです。でも、「わたしが おとなになったらね」という言葉のあとに、たくさんの「いいこと」が描かれます。

 現実味のない「いいこと」が乾いたタッチの絵で美しく表現されています。子どもの話は一方的とも思える形で進みます。そして最後に、とても大切な「いいこと」が示されます。

 母と子がそれぞれを思いやり、やがて自立する。そんな物語を鮮やかに描いた絵本です。(店主)


おかあさん、いいこと おしえてあげる

シャーロット・ゾロトウ 文

ジュリー・モースタッド 絵

クレセント・ドラゴンワゴン あとがき

福本友美子 訳


工学図書(山烋のえほん)

2025年3月11日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2025年6月17日火曜日

【本の紹介】パイナップルに見た夢(たくさんのふしぎ2025年7月号)

 


 パイナップルについて学べる写真絵本です。かつては缶詰で購入する果物でしたが、今では新鮮な生果を気軽に食べることができるようになりました。

 日本産のパイナップルは、主に沖縄県で栽培されています。とくに石垣島を含む八重山諸島はパイナップルの栽培に適しているそうです。

 日本で本格的にパイナップルの栽培が始まったのは90年前。当時、日本の植民地だった台湾の人々が石垣島にやってきて本格的に栽培するようになりました。太平洋戦争が終わり、台湾が日本の領土ではなくなった後もパイナップルの栽培は続き、やがて定着して地域の経済を支えるようになりました。

 パイナップルはたくさんの人の夢と希望が託された果物だったのです。この絵本の作者の西野嘉憲さんは、農作物はそこに生きる人々の物語を抱えていると書いています。食べ物を知れば、その味わいもいっそう深まると思います。(店主)


パイナップルに見た夢(たくさんのふしぎ2025年7月号)

西野嘉憲 文・写真


福音館書店

2025年7月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

2025年6月14日土曜日

【本の紹介】くらべてみよう いろいろな かみ(かがくのとも2025年7月号)



 紙は私たちの生活に欠かせません。お家にある紙を比べてみると面白そう。ということで出来上がったのが、この写真絵本です。

 私たちの身の回りにあるいろいろな紙。どんな違いがあるのでしょう。

 折り紙、画用紙、ティッシュペーパー、そしてダンボールを比べてみます。どこのお家にもありそうな紙たちです。クレヨンで色を塗る、紙飛行機を折ってみる、ちぎってみる。なるほど、それぞれに違いがあります。

 色水につけてみて違いをみるって、ちょっと面白そう。丸めたら立った! でも、そこにリンゴを乗せると…。違いがあるから、紙はいろいろなことに役立つのですね。(店主)


くらべてみよう いろいろな かみ(かがくのとも2025年7月号)

谷内つねお さく

ときわまさと しゃしん


福音館書店

2025年7月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】かなへびのきょうだい(こどものとも2025年7月号)



 かなへびの仲良し兄弟の日常を描いた絵本です。ほのぼのとしたお話に、自然と笑顔が浮びます。

 かなへびはトカゲの仲間。とても身近な爬虫類です。かなへびは小さな虫を食べます。2匹の兄弟は、たんぽぽのそばで獲物の虫を待つことにしました。

 兄は虫を食べる順番を弟に指示します。兄らしく振る舞うことが自分の務めと分かっているのです。その結果、いつも弟が大きい虫を食べることになり、なかなか公平な結果につながりません。いよいよ兄の順番のときに大物がやってきました。ところが…。

 絵は木版画です。鮮やかな色使いで、かなへびたちの姿を生き生きと描きます。愛すべきかなへびの兄弟です。(店主)


かなへびのきょうだい(こどものとも2025年7月号)

石森愛彦 さく


福音館書店

2025年7月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年6月12日木曜日

【本の紹介】なつに みつけた いいもの いくつ?(ちいさなかがくのとも2025年7月号)



 夏の「いいもの」を探す絵本です。青空の下、里山の生き物たちとの出会いが待っています。

 虫や鳥たちの元気な姿をすぐ見つけることができるでしょう。鮮やかに咲き誇る花たちも、私たちの目を楽しませてくれます。

 この絵本は、見つけたものを数える面白さも取り入れた「カウンティング・ブック」になっています。見開きページごとに提示された数の「いいもの」を探し当ててください。

 同じ作者による「いいもの いくつ?」シリーズの絵本が、この作品で春夏秋冬の四季ごとに揃いました。異なる季節に描かれた「いいもの」の変化を見比べることもできるそう。面白そうですね。(店主)


なつに みつけた いいもの いくつ?(ちいさなかがくのとも2025年7月号)

おおたぐろまり さく


福音館書店

2025年7月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年6月10日火曜日

【本の紹介】なんでかな(こどものとも年少版2025年7月号)



 子どもの疑問に寄り添う絵本です。素朴な疑問から世界が広がっていきます。

 子どもが不思議に思うことはたくさんあります。例えば、ぞうさんのおはな。どうしてあんなに長いのでしょう。

 この絵本は、こぞうがすべり台にするためと教えてくれます。本当かな? 違うよね? 子どもたち一人ひとりが、それぞれの答えを考えてくれるかもしれません。

 子どもたちとの会話も膨らみそうです。柔らかいタッチと鮮やかな色使いの絵は、ダイナミックな構図で見応えがあります。(店主)


なんでかな(こどものとも年少版2025年7月号)

みずさわそら さく


福音館書店

2025年7月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年6月7日土曜日

【本の紹介】にゃんころたいそう(こどものとも0.1.2. 2025年7月号)



 体操する絵本です。2匹のねこと一緒に身体を動かしましょう。


 愛らしいねこたちが手を上げて招いています。ねこの仕草に合わせて身体をほぐしていきます。


 ねこの動きは、とてもしなやか。その一瞬を捉えて、人間が真似しやすいポーズを教えてくれます。リラックスしてやるのがコツでしょうか。


 作者はこれまでに『ぺんぎんたいそう』『かめかめたいそう』(ともに福音館書店)を作り、三作目の本作品はたいそうシリーズ完結編。午前中に元気よくやる『ぺんぎんたいそう』、午後にのんびりやる『かめかめたいそう』、そしてこの『にゃんころたいそう』は夜にごろごろしながらやるのにうってつけだそうです。(店主)


にゃんころたいそう(こどものとも0.1.2. 2025年7月号)

齋藤槙 さく


福音館書店

2025年7月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年6月6日金曜日

【お知らせ】絵本『メンダコにんじゃ』のサイン本を販売中です!





 絵本『メンダコにんじゃ』(岩崎書店)が発売されました。くわのみ書房では本作品を手がけたとくのゆみさんのサイン入り絵本を販売中です。

 構成作家・脚本家・作家として幅広く活動中のとくのさん。このほど初めての絵本『メンダコにんじゃ』(岩崎書店)を出版され、絵本作家の仲間入りを果たしました。

 とくのさんは、くわのみ書房がある千葉県習志野市在住です。2022年に児童文学作品の『リトル・ゾンビガール』(NHK出版)を出版された後、当店の「子どもの本の茶話会」にゲストとしてご参加いただき、楽しいひとときを過ごしました。

 そして、このたび初めての絵本を出版。さっそく当店にご来店いただき、サインをお願いすることができました。サインの脇にはオリジナルの落款印を押すというこだわりよう。しかもこの落款印はメンダコにんじゃが顔をのぞかせるキュートな仕上がりです。(店主)

 ここで『リトル・ゾンビガール』について、さらにお知らせです。この作品は、もともととくのさんが脚本を担当され、2022年に東京都の日生劇場などで上演されたミュージカル作品でした。そのミュージカルが今年2025年の8月、同劇場で再演されることになりました。チケットはただいま絶賛販売中! 詳しい情報は下記URLからご覧ください。

https://famifes.nissaytheatre.or.jp/2025himitsunomori/


#くわのみ書房


2025年6月5日木曜日

【本の紹介】メンダコにんじゃ



 正義の味方、「メンダコにんじゃ」参上! キュートなヒーローの活躍をご覧あれ。

 メンダコは深い海の底に暮らすタコの仲間です。体長は15〜20cm程度の手のひらサイズ。その愛らしい姿から「深海のアイドル」と呼ばれています。

 でも、この絵本に登場するメンダコの子どもの「めんめん」は、ただのアイドルではありません。海の平和を守るため、何か起きればにんじゃに変身して仲間たちを助けます。忍法を使うときの決め台詞は「めめめのめん!」。さあ、どんな忍術が飛び出すのでしょう。

 生き生きとした文章と明るく軽いタッチの絵がよくマッチして、楽しい絵本になりました。絵本の見返しには、深海や浅瀬の海に暮らす生き物たちを紹介するイラストを掲載。絵本の中でどこにいるのか探してみましょう。

 作者のお一人、とくのゆみさんは千葉県習志野市在住。構成作家・脚本家・作家としても活動されています。本作品が初めての絵本です。(店主)


メンダコにんじゃ

とくのゆみ さく

ヒダカナオト え


岩崎書店

2025年5月31日発行

定価:(本体1,500円+税)


#くわのみ書房

【本の紹介】ねこのおうちさがし

 ねこの成長をユーモラスに描いた絵本です。成長に合わせて理想のお家も変わります。ねこのお家探しが始まります。  ねこは、小さなこねこでした。ダンボール箱のお家はとても素敵でした。でも、大人になって大きくなると、狭くなって居心地も悪くなりました。  いよいよ引っ越しです。ねこは、ほ...