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2021年11月10日水曜日

【本の紹介】わたし はくちょうを みたの(ちいさなかがくのとも2021年12月号)




 白鳥は、日本が冬になるとシベリアなど遠く北方からやってくる渡り鳥です。白鳥は日本でどのような日常生活を過ごしているのでしょう。

 この絵本は、子どもが冬の田んぼにいる白鳥を見つけるところから始まります。白鳥は土の中にくちばしを突っ込み、何か食べているようすを描きます。

 付録の解説を読むと、白鳥は日中、田んぼに落ちたもみや、稲の切り株から出た二番穂、雑草などを食べて過ごすそうです。私は、白鳥は湖や沼などの水辺で一日中過ごすと思っていたので、とてもびっくりしました。白鳥にとって、水辺は眠る場所、そして田んぼなどはおいしい食事が食べられるレストラン。この2つがセットで揃っている場所こそ、白鳥にとって最高な越冬地になるのです。

 作者の荒川薫さんは実際に白鳥と越冬地で出会い、その大きさと美しさに圧倒されたそうです。荒川さんの感動がこの絵本から伝わってきます。(店主)


わたし はくちょうを みたの(ちいさなかがくのとも2021年12月号)

荒川薫 ぶん

荒川暢 え


福音館書店

2021年12月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

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【本の紹介】水はうたいます

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