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2016年5月29日日曜日

【本の紹介】ぺっぺじいさんとねこ


ぺっぺじいさんとねこ
こどものとも(2016年6月号)
福音館書店

藤島由美

 朝、漁師のペッペじいさんの船が港に戻るとお客さんが集まってきました。蛸や鯛が売れました。ペッペじいさんが後片付けをしていると、今度はネコたちが集まってきます。残った魚をもらえるからです。
 今日は見慣れない黒と白のネコがいます。くろしろのネコは、ペッペじいさんが投げる魚の切り身をほかのネコに取られて手に入れることができません。ペッペじいさんもちょっと気にしているようです。
 家に戻る途中、ペッペじいさんはおばあさんのマリアさんに魚を売ります。高いバルコニーにいるマリアさんとは、ロープにぶら下げたバケツを使って魚とお金を交換します。ぺっぺじいさんが家に帰ると、ハーブのローズマリーを持ってきてくれた人がいます。おや、くろしろのネコも一緒です。ペッペじいさんはマリアさんと同じようにバルコニーからバケツをおろし、ローズマリーとネコを受け取りました。
 小さな港町の何げない日々を描いた絵本です。暮らしの中でやさしい人たちがつながっています。温かみのある柔らかいタッチの絵がお話にマッチして、とても魅力的です。

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