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2021年12月22日水曜日

【本の紹介】もりはみている




 森に暮らす動物たちとの会話が始まる写真絵本です。動物たちが私たちをじっと見つめています。何を語りかけているのでしょう。

 北米ノースウッズの森の中、動物たちにカメラを向けて、そのまま視線が返ってきた一瞬を捉えました。言葉は無くても、多くのことを語り合っているように思います。

 動物たちと森は一体化しているようです。森の中で動物を探すことは、森全体を見ることにほかならない。そして、私たちは動物たちの目を通じて森から見られているのでしょう。

 「もりは しずまりかえり なにも しゃべらないけれど いつだって きみを みている」

 動物たちを抱き抱える森は自然の世界そのものであり、私たちもその世界に暮らす一員に過ぎません。森に見られていることを忘れないようにしたいと思います。森のトナカイも登場して、クリスマスにぴったりの絵本になりました。(店主)


もりはみている

大竹英洋 文・写真


福音館書店

2021年9月30日発行

定価990円(本体900円+税10%)

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