お馴染みの食材ですが、ちょっと地味な存在かもしれません。昆布です。この絵本で昆布の生態を知ることができます。
昆布の主な生産地は北海道です。北海道の海には流氷が流れてきます。この流氷は、栄養豊かな川の水が凍ったものだそうです。昆布が取れる海には、流氷の栄養と、近くの川から流れてくる栄養がたっぷり含まれています。
昆布は栄養たっぷりの海で育ちます。日の光を受け、海の栄養を取り込み、たくさんの「うまみ」を蓄えます。そのうまみが、美味しい出汁のもとになるという訳。多くの日本料理で出汁が使われ、出汁を取る材料の一つが昆布です。出汁をきちんと取った料理は本当に美味しくなります。
昆布が胞子から育つことをあらためて知りました。また昆布は、うにや貝に食べられてしまうことも多いようです。逃げることのできない昆布が、ちょっとかわいそうに思えてきました。(店主)
こんぶ(かがくのとも2021年11月号)
川井唯史 ぶん
成広のり子 え
福音館書店
2021年11月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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