虫のナナフシの生態を描いた絵本です。馴染みの薄い虫ですが、体は細長く面白い形をしていることもあって知っているという人は多いと思います。
ナナフシはケヤキやヤマブキなどの木の葉っぱを食べます。体が木の枝によく似ているので、敵が近くに来ても気づかれることがありません。ナナフシの体は身を守るために役立っているのです。
それでも、敵に見つかってしまうことがあります。スズメバチに襲われそうになる場面で、驚いたことにナナフシは突然地面に落っこちてしまいました。足が1本取れてしまいましたが、そのまま動かずにいると、スズメバチはナナフシを見失ってどこかに飛んで行ってしまいました。これもナナフシが身を守るための行動の一つです。
ナナフシの卵はかたくて丈夫です。まるで植物の種みたい。卵をめぐるお話も面白いですよ。(店主)
ナナフシ(かがくのとも2021年9月号)
稲田務 さく
福音館書店
2021年9月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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