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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年10月30日木曜日

【お知らせ】「おうえんカレンダー」、販売中です!




 くわのみ書房は「12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー2026」を販売しています。1部1100円(税込)です。

 2011年、東日本大震災とともに東京電力福島第一原子力発電所事故が発生しました。原初事故の影響から子どもたちを守ろうという趣旨でこのカレンダーが作られるようになり、今回で10年目という節目を迎えます。

 カレンダーの絵を提供したのは12人の絵本作家。はたこうしろう、あおきひろえ、うさ、長谷川義史、村上康成、山福朱実、おーなり由子、どいかや、降矢なな、荒井良二、谷口智則、酒井駒子のみなさんです。原画展が全国各地で続いています。

 カレンダーを販売することで得られた収益は、被曝から子どもたちを守るための活動をしている団体に寄付されます。詳しくは一般社団法人応援カレンダープロジェクトのウェブサイト(http://12ehoncalendar.com)をご参照ください。(店主)


#くわのみ書房

2025年10月29日水曜日

【ご案内】宮田ともみ『くまさんのふーっ!』の一日原画展を開催します!


 絵本作家・宮田ともみさんの新刊『くまさんのふーっ!』が発売されました。くわのみ書房は『くまさんのふーっ!』の一日原画展を開催します。

 この絵本は、寒い寒いとためいきばかりついているくまさんが主人公。そんなことでは、ためいきぼうやがやってきて、楽しいことをぜんぶ吹き飛ばしてしまいますよ!

  元気よく北風と一緒にお外を駆け回り始めたくまさん。心も体もぽっかぽかになりました。

 優しいタッチの絵から、くまさんの温もりが伝わります。ぜひ原画をご覧になり、その暖かさを確かめてください。(店主)



くわのみ書房の一日原画展

-宮田ともみ『くまさんのふーっ!』-

 

日時:2025年12月6日(土)11:00-18:00

会場:くわのみ書房

入場無料

 

#くわのみ書房

2025年10月28日火曜日

【本の紹介】くまさんのふーっ!




 寒い季節を迎える中、あったかい気持ちになれる絵本です。北風と一緒に、ためいきなんて吹き飛ばしてしまいましょう!

 くまさんは寒い季節が嫌い。お友だちがお外で遊びましょうと誘いに来ても「行かないよ。ふ〜っ」とためいきばかりです。

 毛布をかぶってごろごろしていると、ママが「あらあら、ためいきぼうやがやってきちゃったのね」と教えてくれました。ためいきぼうやは「ふ〜っ」とためいきをついて、楽しいことをぜんぶ吹き飛ばしてしまうのです。くまさんはちょっぴり心配になりました。

 マフラーを巻いて帽子をかぶって、お友だちのお家に出かけるくまくん。ためいきぼうやとさよならできるかな?(店主)


くまさんのふーっ!

宮田ともみ


教育画劇

2025年10月25日発行

定価:本体1,300円+税


#くわのみ書房

2025年10月24日金曜日

【本の紹介】みんなの かきのみ(ちいさなかがくのとも2025年11月号)




 くわのみ書房の周りでも、多くの柿の木を見ることができます。秋になるとたくさんの実をつけます。

 自分で柿の木から実を取って食べたことがある人も少なくないでしょう。柿はとても身近な果物です。

 柿の木の高いところの実がそのまま残っているようすをよく見かけます。これは鳥などの生き物たちに分けてあげるためといわれています。

 柿が多くの生き物のご馳走になっているようすを丁寧に描いた絵本です。タイトルも、とても素敵です。本当に、柿の実はみんなのものですね。(店主)


みんなの かきのみ(ちいさなかがくのとも2025年11月号)

かわしまはるこ さく


福音館書店

2025年11月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年10月23日木曜日

【本の紹介】ニホンカモシカのパール(たくさんのふしぎ2025年11月号)




 ニホンカモシカと動物写真家の交流を描いた写真絵本です。カメラを見据えたニホンカモシカの目は、私たちに何を語りかけているのでしょう。

 ニホンカモシカは日本だけに見られる固有種で、本州、四国、九州に生息しています。名前に「シカ」とついていますが、ウシの仲間だそうです。

 動物写真家のこの絵本の作者は、なぜかニホンカモシカに「無性に会ってみたく」なり、青森県の下北半島の西の端に位置する脇野沢を訪れました。海岸ぞいの山々を何日も歩き回った末、ようやくニホンカモシカと衝撃的な出会いを果たします。それ以来、脇野沢に通うようになり、四季折々の姿を撮影するようになりました。

 2015年、春から夏に移り変わろうとする季節のある日、写真家の前に親子と思われる2匹のニホンカモシカが現れました。子どもはまだ産まれたばかりのようです。写真家は「パール」と名付け、その後の成長、そして親となって子育てするようすを見守ります。凛々しいその姿は、私たちに命の尊さを強く訴えます。(店主)


ニホンカモシカのパール(たくさんのふしぎ2025年11月号)

前川貴行 文・写真


福音館書店

2025年11月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

2025年10月22日水曜日

【本の紹介】よる(かがくのとも2025年11月号)




 身近でありながら、なかなかうかがい知ることのできない世界があります。夜の世界です。この絵本が夜の世界を案内します。

 子どもがベッドで眠りにつきました。家の灯りが一つひとつ消えていきます。公園には誰もいません。神社には何かいる?

 でも、コンビニエンスストアは休むことなく、まぶしい光を放っています。電車の線路には点検作業中の整備員さんたち。大通りの道路工事も夜通し行われています。

 ほとんど黒一色で描いた夜の世界が美しく感じられます。間違いなく私たちの世界に繋がっていながら、遥か遠くにある別世界のようです。(店主)


よる

くらささら ぶん

嶽まいこ え


福音館書店

2025年11月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

2025年10月21日火曜日

【本の紹介】とことこ くまさん(こどものとも0.1.2. 2025年11月号)

 




 こぐまの愛らしい姿に笑顔が浮かぶ絵本です。柔らかいタッチの絵は、こぐまの温もりも感じさせます。

 こぐまがとことこ、森の中を歩いています。お腹を空かせているようです。

 最初にはちみつを見つけました。手に取ってぺろぺろ舐めて美味しそう。続けてどんぐりも見つけます。森の中は美味しいものがいっぱいです。

 こぐまのうれしそうな表情が多くの共感を集めます。最後に見つけたやまぶどうは、木の上の方に実っていました。さて、こぐまはどうやって取るのかな? (店主)


とことこ くまさん(こどものとも0.1.2. 2025年11月号)

アヤ井アキコ さく


福音館書店

2025年11月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房


2025年10月18日土曜日

【本の紹介】もし ぼくが 鳥だったら パレスチナとガザのものがたり




 高い壁の前で、自分が鳥であったらと願う子どもの物語です。かつて子どもの家は壁の向こう側にありました。鳥になれば、壁を越えて家まで飛んでいけるでしょう。

 子どもは銃を持った人に家を追い出されたのです。今は壁に取り囲まれた狭い場所に住んでいます。

 そこはパレスチナのガザ地区というところ。ガザ地区はイスラエルが建設を進めている壁に封鎖され、ガザ地区に暮らすパレスチナの人々はイスラエルの人々と分断されている状態が続いています。

 親しみを感じさせる絵で、子どもの強い願いを表現しました。その願いは、ふるさとの家に帰ることだけではありません。パレスチナの争いが早く終わり、平和が訪れてほしいという願いです。それはすべての人々の願いでもあります。(店主)


もし ぼくが 鳥だったら パレスチナとガザのものがたり

文=ファーティマ・シャラフェッディーン

絵=アマル

訳=片桐里織


ゆぎ書房

2025年1月15日発行

定価[本体1,800円+税]


#くわのみ書房

【本の紹介】わたしのぞうさん




 お話は、かくれんぼから始まります。子どもとママが、お家の中で遊びます。

 最初は子どもが探す番。次はママが探す番。ママは「ふこうへいにならないように」、スカーフで自分の目を隠しました。子どもは目が見えないようです。

 子どもはパパと一緒に、博物館に行きました。動物の標本とか化石とか、特別に触らせてもらえます。パパに導かれて、子どもはぞうの牙と鼻に触ります。ぞうといっても、マンモスのようですね。そのとき以来、子どものそばにはいつも透明なぞうが寄り添うようになりました。

 目の見えない子どもの豊かな日常生活を描いた絵本です。シンプルな絵で、子どもの繊細な心が表現されています。(店主)


わたしのぞうさん

アンナ・アニーシモヴァ 文

ユーリヤ・シードネヴァ 絵

藤原潤子 訳


かけはし出版

2025年3月7日発行

定価:本体2000円+税


#くわのみ書房

2025年10月14日火曜日

【本の紹介】まんげつのよるのやくそく


 ちょっと切ないハロウィーンの夜を描いた絵本です。怖そうなお話を柔らかいタッチの絵でユーモラスに描きました。

 満月の夜、一人の子どもと仲良しの犬が寄り添います。そのとき交わした約束が子どもの心の拠り所となりました。

 年老いた犬はこの世から去り、子どもが一人残されます。生きる気力を失い、楽しいはずのハロウィーンの日も、気乗りがしないままお菓子集めもに出かけます。ガイコツの衣装を着た子どもが墓場を通り過ぎようとしたとき、本物の幽霊のガイコツが現れました。ガイコツに囲まれ、食べられそうになる子ども。大ピンチの子どもを救うために現れたのは…。

 ハロウィーンの夜も満月でした。満月の夜の約束は果たされ、子どもは自立の歩を進めます。子どもの成長を後押しする絵本です。(店主)


まんげつのよるのやくそく

エリック・ローマン 作

長友恵子 訳


朔北社

2023年9月30日発行

定価:本体1500円+税


#くわのみ書房

【本の紹介】ララのまほうのことば

 植物と友だちになると、いいことが起こります。いいことって、どんなことでしょう。この絵本で見つけてみましょう。優しいタッチでのびのびと描かれた絵も素敵です。  ララはとても元気な子ども。おかあさんに「あなた みたいな おてんば、ほかにいる?」といわれても、そんなことララには分かり...